兵庫県の伊丹市にある伊丹市昆虫館にて

「あなたの知らないカメムシの世界~カメムシだらけにしたろかー!~」という企画展が開催(20141 22日~3 31日)されているそうです。

美しいカメムシ,子育てをするカメムシ,いい匂いのするカメムシまで様々なカメムシが展示されているようです。いい匂いのするカメムシ,どんな匂いでしょう。気になりますね。どうやら種類によって違うカメムシの臭いを体験するコーナーもあるとのこと。なんだか楽しそうな企画展ですね。私も休日に行ってみたいと思います。

 

さて,カメムシというと,下の画像のような昆虫を真っ先に想像すると思います。
 

クサギカメムシ
(写真:クザギカメムシ)

ツヤアオカメムシ
(写真:ツヤアオカメムシ)

マルカメムシ
(写真:マルカメムシ)

 

全体的に五角形で頭部はとがっています。カメムシは半翅目に属する昆虫で,危険を感じると臭いを放ちます。植食性のものが多く農作物を吸汁するため農業上の重要な害虫です。また,家屋の光に誘引され家屋周辺に集まったり,秋には越冬場所を探して住居内に入ってきたりすることがありその悪臭とともに嫌われます。家屋内に入ってきたカメムシ類は市販の殺虫剤で十分駆除できます。しかし発生源が広い範囲にあり,抜本的な解決は難しいです。

 

 さて,カメムシの仲間で忘れてはいけないものがあります。このブログでもよく出てくるアイツです。

トコジラミ
(写真:トコジラミ)

そう「トコジラミ」(南京虫,ナンキンムシ)です。

 

トコジラミもカメムシの仲間です。 

トコジラミ(南京虫は俗称)は成虫の体長が58ミリ,体色は茶褐色~赤褐色,非常に扁平な体形をしています。ちゃんと五角形ですよね。エサを吸うためのストロー状の口もあります。油臭いにおいも出します。(より詳しく知りたい方はこちら

 

でも,上記のカメムシと違うところもあります。


まず,
翅は退化していて飛ぶことはできません。だから光に誘引されて外から室内に飛んで入ってくることはありません。人や物の移動にともなって拡散することがほとんどです。外出先のどこかで自身の体か荷物にトコジラミをくっつけそのまま帰ってきた,宿泊先のホテルや旅館で発生しており,カバンや服に卵や生体をつけて帰ってきた,リサイクル品の家具や古本を購入した(前の持ち主宅で発生していた)などなどです。その場所に生息していなくても,タクシー内や電車,公衆浴場など誰かが落としていったものを偶然もらうこともあります。人が交差するところであればたいてい,その確率の差はあれトコジラミをもらってしまう可能性はあります。

また,トコジラミは樹液を吸うのではなく
血液を吸います血液のみがエサであり,吸血なしでは生きてはいけません。だから,いくらゴキブリ用の毒餌を置いても,いくら食べ物を片づけても効果はありません

 

 トコジラミはいろいろな場所に隠れることができ,様々な場所に卵を産みつけます。市販の薬剤では一時的に生息数が減ることはあっても,なかなか完全な駆除はできません。トコジラミが部屋に生息してしまったら,あれやこれやと自分たちで駆除をせずに,すぐに駆除のプロに任せるのが一番です。

 

ちなみに上記のカメムシの企画展では,トコジラミに展示担当が実際に刺されてみた体験記も展示されているそうです。気になりますね。企画展のカラフルなポスターにはトコジラミの写真も掲載されています。どこにあるかわかりますか?

 

 

株式会社エスケーシステムでは,トコジラミの駆除を積極的に取り扱っています。
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だいぶん寒くなってきましたね。あれだけ沢山いただいたゴキブリの相談も最近は大人しくなり,代わりにネズミイタチでの相談が増えました。でも,まだ多少は虫は動いています。虫ではカメムシの相談が増えています。この時期,カメムシは越冬場所を求めて室内に入ってきます。


さて,涼しい季節だと窓を開けて気持ちいい風を室内に入れたりするのでしょうが,
最近は窓を閉めていることも多くなったのではないでしょうか。

 

「窓を開けて網戸にしているけど室内に虫がいる」「窓を閉めているのに虫が室内にいる」

という経験,みなさんはありませんか?

 

現代の建物は気密性にすぐれ,どこにも隙間がないように見えます。
でも意外に皆さんが気付かない侵入経路があるのですよ。

 

たとえば窓枠とレールの隙間。ここは小さな虫なら通過できます。
実際に下の画像のようにアリが窓の隙間から室内に侵入していくのをみました。

 窓とアリ
(画像:窓枠とレールの隙間から室内に入ろうとするアリ)

侵入したアリ
(画像:室内に入ったアリ)



それから,窓を半分ほど開けている場合,窓と窓・窓と網戸には大きな隙間ができることがあります。

 窓と窓の隙間
(画像:窓と網戸のすきま)

 

その他にも,床と壁の僅かな隙間点検穴の隙間通風孔や換気扇の隙間ライトソケットと天井の隙間などなど・・・普段は気にしていませんが,建物には隙間が無数にあります。
 

通風孔
(画像:通風孔の隙間)

天井ライト
(画像:天井ライトの隙間)



虫は体がすごく小さいので(昆虫が繁栄している理由の一つです),人間が思っているより小さな隙間でも通過してしまいます。

 

その隙間をすべて無くすことはほぼ不可能に近いでしょう。

 

また,虫なんてちょっとした瞬間に室内に入ってきます


例えば,買い物から帰ってきて玄関に荷物を入れている間とか,洗濯物を取り込んでいる間お客さんが出入りしている間でも十分入ってきます。またハエなどの飛んでいる虫ならば窓やドアの開閉時の風の流れなどで入ってくる場合もあります。

 

さらに荷物や服について入ってくる場合も考えられます。代表格としては,チャバネゴキブリトコジラミ(ナンキンムシ)などがあげられます。

 

虫が全く出ないなんて,なかなか難しいのです。

 

では,虫が1匹も生きていけないように,定期的に建物中に薬を撒けば良いのでしょうか?


それでは経済的にも健康面でも大きな負担が生じる割に,絶対的な効果はなく,そのうちに薬に強くなった害虫が出現することもあります。

 

そこでIPM(総合的害虫管理:Integrated Pest Managementの考え方が大切になってきます。


IPMとは,昆虫の生理・生態に合わせて,薬剤散布・侵入経路の遮断・環境改善など,いろいろな防除手段をお互いに矛盾しないように組み合わせ,被害が許容水準以下になるように生息数を管理するという方法のことです。この方法を用いることで,薬剤の散布量を減らし,人体および環境への負荷が軽減されます。また,単なる薬剤散布だけより,効果の高い害虫の駆除・防除が可能となります。

 

IPMを実施するためには,事前の生息調査と目標設定が重要になります。


「今どこでどんな被害がどのくらいあるのか,それは目標をクリアしているのか」を調べないと,対策の必要の有無やどんな対策を講じたらいいのか分かりません。

 

このIPMという手法は農業害虫などのコントロールで使われていたのですが,最近では衛生害虫の管理をする我々のような害虫駆除業界でも導入されています。しかし,この方法は事前に調査が必要だったりするため,業者にとっては手間です。だから,何も考えず大量に薬剤を撒くだけの業者はいまだに存在します。

 

あなたならどうしますか?薬の大量散布を選ぶか,IPMを導入した害虫コントロールをおこなうか?


株式会社エスケーシステムでは,IPMの考え方に基づき害虫のコントロールをしています。


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先日,京都市内のある建物の中で暴れまわっていたイタチを捕獲しました。
イタチといっても外来種の「チョウセンイタチ」です。
昔から日本にいるイタチより大型です。

イタチは雌より雄のほうが大きく,性的二型がはっきりしています。

イタチ
(画像:捕獲されたチョウセンイタチ)


チョウセンイタチはネズミ類,鳥類,甲殻類,魚などのほか,秋にはカキなどの果実類も採食し.
イタチに比べ植物質の採食量が多いです。
(参考・引用:日本の哺乳類,東海大学出版会)

今回の捕獲には,鳥肉を用いました。


イタチは,肛門の左右に1対の肛門腺があり,危険を感じると非常に臭い液を分泌します。
今回も当然
暴れまわって威嚇し,くさい臭いを放っていました。
捕獲できたことは嬉しいのですが,臭いにはもううんざり。

でもきっとまだ数匹いるはずです。また,この匂いと戦うのか・・・。




株式会社エスケーシステムゴキブリトコジラミの駆除以外にも
 ネズミイタチの駆除も行っています。


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NY市保健衛生局、新本部ビルがナンキンムシ被害に
[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米ニューヨーク市の保健衛生局は20日、クイーンズ地区にある同..........≪続きを読む≫

アメリカでは,アニメにトコジラミ(bed bug)という名前が出てくるほど,一般的!?になっています。
被害がそれだけ多いということですね。日本でも徐々に被害が増えてきています。
トコジラミ(南京虫,ナンキンムシ)は,就寝中に人の血を吸います。何度か吸われているうちに,吸われた跡が赤くなり激しくかゆくなります。
そのため安眠できなくなるなどの精神的被害が起きます。

血糞
(写真1:畳の側面にあったトコジラミの糞,トコジラミが潜んでいたことを示す)


ベッドフレームに隠れているトコジラミ
(写真2:ベッドフレームのつなぎ目に潜むトコジラミ)


ファスナーに隠れているトコジラミ(写真3:ファスナーの積みに潜んでいたトコジラミ。生息数が増えるとあらゆる荷物に隠れていく。)


トコジラミ本体
(写真4;トコジラミ)



南京虫に関する詳しい内容はこのブログのトコジラミの記事を参照してください。


※株式会社エスケーシステムは, トコジラミ(南京虫)の駆除に力を入れて取り組んでいます。


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今回の台風18号は各地で大きな被害をもたらしましたね。本社のある神戸市内では大きな被害はなかったようですが,すごい雨と風で川は増水していましたし,いろいろなものが吹き飛ばされていました。自宅から見える幼稚園では,テントが飛ばされて街路樹に引っかかっていました。ところで,皆さんは雨の後で建物の周りを点検されました?建物の周りに置いてある鉢皿やバケツ・タイヤ・空き缶など水がたまっている場所を探し出し,その水を捨てましょう。水がたまったままだと蚊の発生場所になる可能性があります。建物に近いところで発生すると,その分室内に入ってきやすくなります。かゆい蚊に刺されないように,ちょっとした点検で吸血被害を減らしましょう。


 

さて,同じ吸血性の昆虫でも,トコジラミ(南京虫)駆除蚊の駆除では,その生態が違うため駆除方法も全く違いますトコジラミの駆除では部屋の大多数のものに処理を施していきます。もちろん,畳や大型家具も動かして施工します。
重労働ですし,それなりに時間もかかります。


先日もあるお宅でトコジラミ駆除をおこないました。そのお宅にて箪笥を動かした時に目撃したのが,下の画像です。

箪笥下のトコジラミの痕跡(画像1:箪笥下にあったトコジラミの痕跡)



畳の上に茶色いものが見えますね。これ,すべてトコジラミの脱皮殻やトコジラミ本体です。

拡大してみましょう。

大量のトコジラミの脱皮殻・糞・卵(画像2:大量のトコジラミの卵・脱皮殻・糞)

 

血糞(黒),卵(白),脱皮殻,トコジラミ本体が多数見えます。

 

箪笥をひっくり返してみると・・・

箪笥の足元裏のトコジラミ卵(画像3:箪笥の足元の裏にあった大量のトコジラミの卵)


箪笥の足元の裏側の空間にも大量に卵がついていました。
(白いものがすべてトコジラミの卵です)

 

上の画像をよくみるとわかるのですが,糞や脱皮殻は壁側よりも室内側に多くあります。



トコジラミは吸血しなければ生きていくことはできません。吸血のためには吸血対象になる人やペットなどを見つけないといけません。探知の際は,体温や呼気(二酸化炭素),臭いなどを頼りにします。ただし,その探知能力はそこまで高くなく,隣の部屋など離れていると探知するのは難しいようです。また,吸血は主に吸血対象が寝ている(じっとしている)間に行われます。そのため,吸血対象が寝ている側に潜むことが多くなってくるのです。

 

この画像においても,箪笥の横でご家族が寝られるとのこの。しかも,画像の左側が頭になるということです。画像をよく見ると,左側の方がより糞が多いことがわかります。

 

寝ている間に何かに咬まれていて痒く「もしかしてトコジラミ!?」と疑っている方は
まずは自分の寝床やその周辺を調べてみてください。トコジラミ(南京虫)が見つかるかもしれません。


 

※株式会社エスケーシステムではゴキブリ駆除だけでなくトコジラミの駆除にも力を入れています。



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