「掛け捨ての保険はキライ!」 ・・・気持ちは分かります
先日、ある方とお話ししていて、
はっとさせられたことがありました。
今日はそのことを書いてみます。
そのお客様は、「とにかく掛け捨ての保険はイヤだ」
とおっしゃっていました。
「全部戻らなくてもいいから、何割かだけでも戻ってほしい」
「保険を続けていって、結局何も手元に残らないのは虚しい」
「貯金していた自覚がないのにお金が戻ったらうれしい」
このブログでも以前、
掛け捨ての保険はその分、保険料が割安になっていて
解約返戻金があるタイプの保険は結局その分、
保険料が割高になっている、と書いたことがあります。
理屈としては、たしかにその通りですが、
お客様のおっしゃっていることも、たしかに分かるような気がしました。
やっぱり、保険に入って毎月毎月、保険料を払い続ける以上、
何十年も払ったのに解約したら全く何も戻らない、
支払事由にいちども該当しなかったから保険会社からは
1円たりとももらっていない、というのでは、
損をしたと感じるのが普通の感覚です。
もし、保険に加入するとき、
どうしても掛け捨てに抵抗があって
解約返戻金があるタイプの商品を検討するのも
ひとつの手段かもしれません。
でもそのとき、必ず最後に確認していただきたいことがあります。
総払込保険料 と 解約返戻金額
さらに、解約返戻金あり・なしが選べる商品であれば
あり・なし それぞれの保険料での総払込保険料を比較してください。
具体的に例を挙げてみます。
たとえばここに、ある保険会社の医療保険があったとします。
解約返戻金なしで加入すると、月3600円の保険料だったとします。
解約返戻金ありで加入すると、月5200円の保険料になると仮定します。
月々の差額は1600円。
決して小さな差ではありません。
それでも、完全な掛け捨てよりは、戻りがあるほうがいいのでは?
と「心理的には」「感覚的には」考えてしまいがちなのですが、
ここできちんと計算するようにしましょう。
計算しやすいように、この方が現在30歳で、
60歳まで保険料を払い込むと考えます。
解約返戻金なし:
月3,600円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,296,000円 … ①
解約返戻金あり:
月5,200円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,872,000円 … ②
①と②の差額は 576,000円 となります。… A
60歳直前に解約したとき、
払込保険料の総額に対する解約返戻金額の割合(戻り率)が
30%という商品だったとします。
すると、60歳直前に解約したときの返戻金は
1,872,000円 × 0.3 = 561,000円 です。… B
B - A = ▲15,000円 という金額が出てきました。
これは、
A → 「解約返戻金あり にしたことで、 なし のときよりも
高くなった保険料」
B → 「解約返戻金あり にしたおかげで、解約時に
受け取ることができた額」
でしたから、
Bの「受け取った額」のほうが多くならなければ「損をした」
ということになります。
つまり、返戻金が56万円ももらえてよかった!ではなく、
掛け捨てにしておけば1万5千円得だったのに!と言うはずのところなのです。
実際には、最後の保険料払込を終える前に解約するケースが
普通と考えられますから、もっと返戻金は少なくなる可能性が
高くなります。
このことが確認できたうえで、
それでも(1万5千円損をしても)掛け捨てよりは戻りがあったほうがいい!
と感じるようであれば、あえて「解約返戻金あり」に入ればいいのです。
たしかに、60歳時に56万円が「もらえる」のと
1万5千円得をしているはずなのに「何ももらえない」のとでは
心象としては前者のほうが気分が良いという場合は
あるのかもしれませんね…。
はっとさせられたことがありました。
今日はそのことを書いてみます。
そのお客様は、「とにかく掛け捨ての保険はイヤだ」
とおっしゃっていました。
「全部戻らなくてもいいから、何割かだけでも戻ってほしい」
「保険を続けていって、結局何も手元に残らないのは虚しい」
「貯金していた自覚がないのにお金が戻ったらうれしい」
このブログでも以前、
掛け捨ての保険はその分、保険料が割安になっていて
解約返戻金があるタイプの保険は結局その分、
保険料が割高になっている、と書いたことがあります。
理屈としては、たしかにその通りですが、
お客様のおっしゃっていることも、たしかに分かるような気がしました。
やっぱり、保険に入って毎月毎月、保険料を払い続ける以上、
何十年も払ったのに解約したら全く何も戻らない、
支払事由にいちども該当しなかったから保険会社からは
1円たりとももらっていない、というのでは、
損をしたと感じるのが普通の感覚です。
もし、保険に加入するとき、
どうしても掛け捨てに抵抗があって
解約返戻金があるタイプの商品を検討するのも
ひとつの手段かもしれません。
でもそのとき、必ず最後に確認していただきたいことがあります。
総払込保険料 と 解約返戻金額
さらに、解約返戻金あり・なしが選べる商品であれば
あり・なし それぞれの保険料での総払込保険料を比較してください。
具体的に例を挙げてみます。
たとえばここに、ある保険会社の医療保険があったとします。
解約返戻金なしで加入すると、月3600円の保険料だったとします。
解約返戻金ありで加入すると、月5200円の保険料になると仮定します。
月々の差額は1600円。
決して小さな差ではありません。
それでも、完全な掛け捨てよりは、戻りがあるほうがいいのでは?
と「心理的には」「感覚的には」考えてしまいがちなのですが、
ここできちんと計算するようにしましょう。
計算しやすいように、この方が現在30歳で、
60歳まで保険料を払い込むと考えます。
解約返戻金なし:
月3,600円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,296,000円 … ①
解約返戻金あり:
月5,200円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,872,000円 … ②
①と②の差額は 576,000円 となります。… A
60歳直前に解約したとき、
払込保険料の総額に対する解約返戻金額の割合(戻り率)が
30%という商品だったとします。
すると、60歳直前に解約したときの返戻金は
1,872,000円 × 0.3 = 561,000円 です。… B
B - A = ▲15,000円 という金額が出てきました。
これは、
A → 「解約返戻金あり にしたことで、 なし のときよりも
高くなった保険料」
B → 「解約返戻金あり にしたおかげで、解約時に
受け取ることができた額」
でしたから、
Bの「受け取った額」のほうが多くならなければ「損をした」
ということになります。
つまり、返戻金が56万円ももらえてよかった!ではなく、
掛け捨てにしておけば1万5千円得だったのに!と言うはずのところなのです。
実際には、最後の保険料払込を終える前に解約するケースが
普通と考えられますから、もっと返戻金は少なくなる可能性が
高くなります。
このことが確認できたうえで、
それでも(1万5千円損をしても)掛け捨てよりは戻りがあったほうがいい!
と感じるようであれば、あえて「解約返戻金あり」に入ればいいのです。
たしかに、60歳時に56万円が「もらえる」のと
1万5千円得をしているはずなのに「何ももらえない」のとでは
心象としては前者のほうが気分が良いという場合は
あるのかもしれませんね…。