保険業界を変えたい!とつぶやくパパ -5ページ目

「掛け捨ての保険はキライ!」 ・・・気持ちは分かります

先日、ある方とお話ししていて、

はっとさせられたことがありました。

今日はそのことを書いてみます。


そのお客様は、「とにかく掛け捨ての保険はイヤだ」

とおっしゃっていました。


「全部戻らなくてもいいから、何割かだけでも戻ってほしい」
「保険を続けていって、結局何も手元に残らないのは虚しい」
貯金していた自覚がないのにお金が戻ったらうれしい」

このブログでも以前、

掛け捨ての保険はその分、保険料が割安になっていて

解約返戻金があるタイプの保険は結局その分、

保険料が割高になっている、
と書いたことがあります。


理屈としては、たしかにその通りですが、

お客様のおっしゃっていることも、たしかに分かるような気がしました。


やっぱり、保険に入って毎月毎月、保険料を払い続ける以上、

何十年も払ったのに解約したら全く何も戻らない、

支払事由にいちども該当しなかったから保険会社からは

1円たりとももらっていない、というのでは、

損をしたと感じるのが普通の感覚です。


もし、保険に加入するとき、

どうしても掛け捨てに抵抗があって

解約返戻金があるタイプの商品を検討するのも

ひとつの手段かもしれません。


でもそのとき、必ず最後に確認していただきたいことがあります。


総払込保険料 と 解約返戻金額 

さらに、解約返戻金あり・なしが選べる商品であれば

あり・なし それぞれの保険料での総払込保険料を比較してください。


具体的に例を挙げてみます。

たとえばここに、ある保険会社の医療保険があったとします。


解約返戻金なしで加入すると、月3600円の保険料だったとします。

解約返戻金ありで加入すると、月5200円の保険料になると仮定します。

月々の差額は1600円。

決して小さな差ではありません。

それでも、完全な掛け捨てよりは、戻りがあるほうがいいのでは?

と「心理的には」「感覚的には」考えてしまいがちなのですが、

ここできちんと計算するようにしましょう。


計算しやすいように、この方が現在30歳で、

60歳まで保険料を払い込むと考えます。


解約返戻金なし:
月3,600円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,296,000円 … ①

解約返戻金あり:
月5,200円 × 12ヶ月 × 30年 = 1,872,000円 … ②

①と②の差額は 576,000円 となります。… A


60歳直前に解約したとき、

払込保険料の総額に対する解約返戻金額の割合(戻り率)が

30%という商品だったとします。


すると、60歳直前に解約したときの返戻金は

1,872,000円 × 0.3 = 561,000円 です。… B

B - A = ▲15,000円 という金額が出てきました。


これは、

A → 「解約返戻金あり にしたことで、 なし のときよりも
    高くなった保険料

B → 「解約返戻金あり にしたおかげで、解約時に
    受け取ることができた額

でしたから、

Bの「受け取った額」のほうが多くならなければ「損をした」

ということになります。


つまり、返戻金が56万円ももらえてよかった!ではなく、

掛け捨てにしておけば1万5千円得だったのに!
と言うはずのところなのです。


実際には、最後の保険料払込を終える前に解約するケースが

普通と考えられますから、もっと返戻金は少なくなる可能性が

高くなります。


このことが確認できたうえで、

それでも(1万5千円損をしても)掛け捨てよりは戻りがあったほうがいい!

と感じるようであれば、あえて「解約返戻金あり」に入ればいいのです。


たしかに、60歳時に56万円が「もらえる」のと

1万5千円得をしているはずなのに「何ももらえない」のとでは


心象としては前者のほうが気分が良いという場合は

あるのかもしれませんね…。