偶然の産物でも、「これはどうやって出来たんだろ…」と感心するものもあります。～に見える山とか、季節限定で見られる現象とか、繊細だったり豪快だったり…見られたことに幸運すら感じる場合がほとんどです。とある北国に出張した際、早朝条件がそろっていたようでダイヤモンドダストを拝めたことがありました。きらめく小さな雪の粒々が幻想的で、吸い込みたい！とすら思うほどでした。気づかせてくれたガイドさんにも感謝だったなぁ。
「これはどうやって作ったんだろう」と思わずにはいられない昔の美術品や建物などは世界中にあります。親子三代で手掛けて彫った木製の飾りです…とか、何万人もの技師が集まって建築した寺院です…とか、説明は受けるので頭では情報として理解しているのですが、「それにしたって…ねぇ…」と技術の高さと労力の使いっぷりにただ呆然としてしまいます。作ることだけに生活のすべてを注ぎ込んだ方々が確かに存在して、今よりずっと短い寿命のなか日々作業に打ち込んでいた姿を想像すると、こりゃ今の私は怠け者過ぎて何も言えない…と小さくなってしまいそうです。