技能講習で見たこと | 仕遊のブログ

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独立・起業して20年
悪戦苦闘している日常を綴ります

投稿し忘れた記事があった。今更だが3月末に受けた技能講習での出来事。

散弾銃の技能講習の中で実技考査は、順番に放出されるクレー(皿)25枚に対し2枚命中すれば合格となる。

但し、通常のクレー射撃は1枚の皿に対し2発の発射が許されているが、技能講習の場合は1発のみ発射で当てなければならない。

その分、放出される皿の方向は大きく左右に飛ぶものは無く、ストレートもしくは左右5度・10度とストレートに近いもので、技量の差に関係なく比較的簡単に撃ち当てられるように考慮されており、しかも教官が事前に方向のパターンを教えてくれたりするから殆どの受講者が合格する。

だが、簡単とはいえ教官がすぐ後ろで凝視していたり、他の受講者の視線が自分に集中している特別なシチュエーションのため、緊張から普段は簡単に撃ち当てることができるストレートを外してしまう場合があったりする。


この日、ある受講者の方がやはり緊張のためか1枚目をなかなか当てられず、「これはちょっとヤバいかも」という雰囲気が漂い始めた中盤になってようやく1枚目を撃破でき、後ろで凝視していた他の受講者達から「おお、良かった!」の声が出た。

その後も教官から手取り足取りレクチャーを受けるが苦戦(失中)は続き、途中で考査から外されてしまった。

教官いわく、このままだと時間のロスになるから後で個別に考査するという。

そして残りの4名で続きの考査を行い、一通り撃って我々は終了。教官から銃をしまって部屋で待つように指示をされた。

その間、途中で外された方の個別考査を遠目で見ていたら、今までの15m射台ではなく放出機に近い10m射台でやっていた。

なるほど、15m射台で当たらなければより当てやすい10mで撃たせ、何が何でも合格させるわけか。

技能講習の際に教官から「実技考査で大切なのは当てる皿の枚数ではなく、危険行為無く安全に射撃が出来ているかです」と毎回言われる。

先にも記したが、普段と違うシチュエーションでは緊張で当たるものも当たらない。まして猟専門で滅多に射場へ足を運ばない人などは尚更だ。

技能講習の実技考査とはそういうものなのだろう。

 

「ふーん、もし15m射台で当たらなかったら10mで撃たせてくれるんだね…」と少しホッとしている自分が何とも情けない。