先日、打合せで東京・世田谷まで行ってきた。
いつも仕事で都内へ行く場合は車で行くが、この日は首都高の渋滞が酷く到着時間が読めないため、急遽電車で向かった。
千葉からJR総武線、東京メトロ半蔵門線、東急田園都市線と乗り継つぎ、三軒茶屋に到着。
ここから更に東急世田谷線に乗って打合せ場所がある上町駅へ向かう。
娘の通っていた大学が三軒茶屋だったのに一度も訪れたことはなく、人生初の三軒茶屋はかなりの都会でビックリ。
まあ、都内で渋谷にも近いわけだし自分が住んでいる千葉の田舎とは訳が違いますわな。
東急世田谷線の始発駅でもあるある三軒茶屋駅。
改札を抜けホームに入ると映画ハリーポッターに出てくるキング・クロス駅のホームを小さくしたみたいで、何とも可愛らしい。
更に意外だったのは、ゆっくりと入線してくる列車は想像していたのと違い、2両編成で車両自体がコンパクトでこれまた可愛らしく、車内は列車というより路線バスくらいの広さだった。
三軒茶屋駅を出発し、車窓から外を眺めて思ったのが線路わきの建物がとても近く感じること。
単線ではなく複線だが、住宅地の中を列車がすり抜けていくイメージ。
あと、スピード(速度)がとてもゆっくりで、各駅間を時速30Kmくらいで走行しているのではなかろうか?
そのあと駅ではない場所で列車は止まり、しばらくすると動き出し踏切を通過した。
通常踏切を通過する時にあるはずの遮断機が無いように見えたが、気のせいだろうか?
もしかして東急世田谷線て路面電車?
三軒茶屋駅を出発して10分くらいで下車駅の上町に到着。
改札を抜けようと思ったら改札は無く、ホームを進むとそのまま踏切をまたぐ道路に出た。
うーん、謎の多い東急世田谷線。
それから約2時間後、現場の下見と簡単な打合せを終え帰路につく。
上町駅で三軒茶屋行きの列車を待っている間にスマホで「東急世田谷線」を調べてみると…
世田谷区の三軒茶屋と下高井戸(約5Km、10駅)を約18分で結ぶ、東京都内に残る希少な二両編成の「路面電車」とある。
なるほど、車両の大きさや住宅地を抜ける雰囲気、正に路面電車そのものだ。
三軒茶屋駅から上町駅へ向かう途中、踏切の手前で停車したのは列車側が信号待ちをして道路を横断する路面電車独特のスタイルで「環七(環状七号線)渡り」といい、名物なのだそうだ。
駅区間は全て1Km未満で最高時速は約40Km、運賃は距離別制ではなく一律で大人160円、小児80円とある。
軌間(レール間の幅)は同じく都内を走る路面電車「都電荒川線」と一緒の1,372mm。
因みに日本の在来線(JRや私鉄)で多く使われている軌間は1,067mmと狭く、新幹線は1,435mmで世界で最も普及している標準的な軌間を採用している。
東京の路面電車は「都電荒川線」が唯一無二と思っていたが、今回初めて乗った東急世田谷線も正真正銘の路面電車とわかり、路面電車好きの私は嬉しくなった。
いいねえ、東急世田谷線。
路面電車というのは、車を運転しながら見ても実際に乗っても実に不思議な感覚で、軌道(レール)の上を走る列車が道路を走る車と隔てなく並走したり、交差点では列車側が信号待ちをしたりと滑稽で楽しくなる。
余談だが、会社のデスクの片隅には「都電6000形」のブリキのおもちゃが置いてある。
これが「都電6000形」の実車。
1947年(昭和22年)に登場し、1978年(昭和53年)頃まで活躍していた。
現在運行されている8500形をリニューアルした特別車両。
今日はあれこれと路面電車のことを書いたけど、決して私は鉄ちゃんではない。
ただし、子供の頃は鉄道が大好だった。
普通、鉄道が好きな子供というのは概ね車両の絵を描くが、私の場合はちょっと違っていて、レールの分岐器(切り替えポイント)の絵をよく描いていた。
こんな絵を描いては喜んでいた。
電車に乗ると先頭車両の運転席のすぐ後ろで前方を凝視するのだが、普通の子供と違い、私の目線は常にレールに行っていた。
そして複雑な分岐器(切り替えポイント)を見つけると、それはもうワクワクしたものだった。
またある時、ふとしたことから車両と車両を結ぶ連結器にも色々種類があることを知り、上野駅辺りに行くと連結器の確認作業に追われた。
忙しかったなぁ、子供の頃…(笑)
子供の頃に培った「人とは違う目線」は、おかげさまで大人になって何の役にも立っていない。
それどころか人生の分岐器が上手く作動せず、停車駅のない線路をひたすら走り続けている自分が何とも悲しい。







