ハーフライフルだけじゃない銃規制 | 仕遊のブログ

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独立・起業して20年
悪戦苦闘している日常を綴ります

警視庁が「ハーフライフル銃を所持するには散弾銃を10年以上の所持実績が必要」とする銃規制強化案を通常国会に提出し、銃刀法改正を行う見込みだと前回のブログに記したが、規制内容はそれだけでなく、所持許可の取り消し条件となる銃の未使用期間を「3年以上」から「2年以上」に短縮するという案も盛り込まれている。

要するに、今まで銃の使用実績が3年以上無いと「眠り銃」と見なし所持許可を取り消していたものを、これからは2年でアウトにしちゃうよということ。

 

まあ、確かに病気やケガにより長期間射撃や猟ができない場合を除き、所持している銃が2年以上も未使用だと「それ、本当に持ってる意味あるんですか?」と言われても仕方ないかなぁ…とも思う。

本当に射撃や狩猟が好きで「鉄砲撃ちてえー」と思っている所持者は、何が何でも時間を作って撃ちに行くだろうし、「仕事が忙しいから」などの言い訳は通用しないだろう。

 

自身も以前所持していたスラッグ銃を2年半以上撃たないことがあった。

スラッグ銃の中でも命中精度に定評があるミロクMSS-20を所持していたのだが、その命中精度に限界を感じるようになり「所詮はスラッグ銃」と自身のモチベーションが下がり、射場へ足が遠のいてしまったのが理由。

こうなるとMSS-20を所持し続ける必要が「あるか?」「ないか?」で言うと、「ない」になる。

「ないけど、この銃は好きなので手放したくない」は日本の銃刀法では通用しない。

日本で銃を所持するには「射場や自然のフィールドで撃つ」が絶対条件であり、「撃ちに行く時間が無い」「撃たないけど持っていたい」など自分の都合の良い言い訳は通らないということだ。

自分の場合、別に銃刀法の理念に従ったわけではないが、その後MSS-20を手放した。「撃つ理由」が無くなったため。

 

 

以前、所持していたスラッグ銃のミロクMSS-20。

 

 

あと、もうひとつの「ハーフライフル銃の所持許可申請は散弾銃を10年以上の所持実績が必要」とする改正案、警視庁の言いたいことも分からないではないが、ハンター事情や熊の生態系、農作物の被害状況など全体のバランスを考えておらず、一方的な抑制案(愚案)で残念。とても現状を理解している連中が考案したとは思えない。

民間企業が社会的問題を起こしてしまった時と同様に、有識者を交えた「第三者委員会」的な組織を立ち上げ、徹底的に考査した上で改正案を提出すべき。

 

こうして猟銃を使用した凶悪事件が起こるたびに銃刀法が改正され、規制が厳しくなる。

学校と同じで、一人が起こした問題をクラス全員で責任を取らせれているようなもの。

 

なんとなく理不尽を感じ、モヤモヤする日曜日の夕方。