一連の記事というかプロジェクト(?)と直接の関係はありませんが、一応「fron DTM to DAW」関連の作業ではあります。
とはいえ、DTM方面の記事の中でも幾分マニアックかつ長文なので興味のない方はスルーして下さい。
今MU500内のドラム音源をシコシコとサンプル化してます。
MU500に光デジタル出力があってSC-D70に光デジタル入力があるから出来るというか、する気になったと言いますか。
他にもサム&プルなスラップベース音2つやサンプル音源として使えそうな幾つかの音色もサンプル化するつもりです。
(よくよく考えたらSC-D70もUSBで繋がってるんだからサンプル化しようと思えば出来るのか)
(ただSC-D70は音源として殆ど使ったことがないので食指が動かないなぁ)
1音づつ鳴らすようにXGworksに打ち込む(全ての音を最大音量、センター定位、エフェクトOFFに調整)
↓
再生してまとめてPCで録音
↓
1音づつに分割、音量を全部-1db付近に調整
↓
MU500の取説とにらめっこしながら名前つけて保存
て感じです(wav化は24bit/48kHz。MU500の光デジタル自体は44.1kHz固定ですがSC-D70は48kHz対応なので)。
サンプラーのスライス機能使って分割する方法もあるしその方が圧倒的に楽なんですけど、自分用とは言え一応ちゃんとライブラリ化しときたいんで、面倒ではありますがまぁ。
個別に音量揃えるのもチマチマじゃないと出来ないしね。
その上で、
フリーの色んなドラムサンプラーを試してます。
ドラムサンプラーに限らず通常の(フリーな)サンプラーソフトも試すというか比較してますが、結局元がハード音源の音色(を鳴らそうとしてるだけ)なんで、いわゆる今どきのドラム音源にあるようなラウンドロビンとかヒューマナイズとかの凝った機能は必要ないんですよね。
音量、定位、ピッチの調整が出来てあとはカット(オープンハットをクローズの音で止める、みたいの)機能があればいいかな。
あ、それとマルチアウトですね。
ちゃんとしたリバーブでも内蔵されててしかもパラ掛け出来るんならパラ出し出来なくてもまぁ何とかなりますが、ドラムサンプラーに限らずドラム音源てリバーブ付いててもあくまで全体に対してで個別の調整出来ないこと多いですね(SI-Drumがまさにそれでしたね)。
(MODO DRUMはCS版をインストールしてあるけど、アレはもうイジれる部分が馬鹿みたいに多すぎてイジる気がしなくなるなw)
MU500というかXG音源て「XGエディター」で個別に調整出来たんですよねぇ。
こういう画面で鍵盤なりドラムのグラフィックなりをクリックして選んだ音をアレコレ調整します。
ああ、そういやMU500内のドラム各パーツのデフォの定位は(エディターでのグラフィック的にはドラマー側視点ですが)ちゃんと聴く側見る側視点です。
タムは右から左に音が下がっていくしハイハットは(個人的には不本意ですが)右で鳴ってます。
画面切り替えでリスト表示にして直接数値入力でも調整できます。
XGエディターって、ドラムのピッチ調整が2段階で出来たんですよね。
あと、リバーブ(やコーラス)のかかり具合も個別に調整できます。
そういや、記事書くときにちゃんと書きますがcakewalk付属のマルチ音源「TTS-1」、
これもドラム音源はリバーブ含め個別の調整が一応ですがちゃんと出来るんですよね。
ピッチの調整も「Coarse(大まか)」と「fine(微調整)」の2つあります。
要はこの辺のパラメーター調整はXG独自というわけではなくGM規格の仕様ですね。
(TTS-1のドラム各パートの定位も聴く側視点なのでこれもGM規格の仕様と言えるのかもしれません。てか、定位がマチマチなのってドラム専用音源が出始めてからなんだろうな)
とは言え、XGエディターのピッチ調整は(表記ではP.CoとP.Fiで同じもののようですが)アタック音と残響音を個別に調整する仕様なんですね。
シンバルの「ジャーン」とかタムの「ドン」を「ジャ」と「―ン」、「ド」と「ン」で別にピッチ調整出来るんです。
これ結構重宝してたのでサンプル化するとこの調整が効かないのが残念な部分ですねえ。
まぁとにかく、リバーブやその他のエフェクトの事も考えてマルチアウトは必須かな。
で、その辺りを踏まえると、
SITALAが良さげです。
上に書いたような機能はどのドラムサンプラーも概ね出来るんですけど、カット機能はモノによっては8パート(グループ)までだったりハイハットのみだったりします。
カット機能って、オープンハットとクローズもしくはペダルハットのように何かの音でその音を止めるという機能ですが、実際問題何か同じ音を連続で叩いても前の音は止まるわけですよね。
厳密にはパッドにアサインしたパート全部がそのパート(要は自分の音)でカットされるべきなんですが、この機能が8つまでとかだとすると充てがわれないパートも出てくるわけですよ。
ハイスピードで派手な2バスかますとかじゃなければキックはまぁいいでしょう、サスティンも超短いし。
しかし、スネアやタムは「ドコドコ」叩くこともあるでしょう。
で「ドコドコ」の「コドコ」は前の音が止まってるはずです。
残響だらけのシンバルに至っては何をか言わんや、です。
ハット
スネア
タムとフロアで3つ
クラッシュ
ライド
(キック)
あれ、8つで足りるなw
いやまぁ、それこそSI-DrumのUIみたいなかなりシンプルな構成で考えたんで。
実際自分の(打ち込みの)場合は
ハット
スネア
タムとフロアは4つ
クラッシュ2つ
ライド
チャイナ
スプラッシュ
(キック)
が最小構成なのでやはり8つでは足りないですね。
SITALAはパッドそれぞれにカット(チョーク)機能が設定できます。
必要なパッド(の数字)にチェックを入れると、そのパッドにアサインされた音を鳴らすと鳴ってる音が止まる、ということです。
なので「クローズ」「オープン」「フット」ハイハットの3音色をアサインしてる場合はその3つにそれぞれ全部チェック入れるわけですね。
んで、
まだ全部サンプル化は出来てないんですが、ある程度やったので試しに元の音色とサンプル化した音色を比べてみたいと思います。
サンプル曲は、
こちら。
曲の詳しい事は元記事の
こちらでどうぞ。
この曲の冒頭部分のドラムを抜き出してリバーブをオフにして再生してみました。
まずはMU500を鳴らしたモノ。
これのMIDIファイルをcakewalkにインポートして、SITALAにアサインした同じ音色を鳴らすわけですが、
元のドラムって結構細かく音イジってるんですよね。
サンプル音源は上に書いたように全ての音を
「最大音量、センター定位、エフェクトOFF」で録音した上に
音量を全部-1db前後に調整したので、
元の音と完全に同じにはならないです。
サンプル音源をアサインして、元のデータと聴き比べながら
定位と音量はほぼほぼ合わせられましたがピッチがね…元のように2段階調整出来ないしね。
それでもTuningでいいとこまで合わせてみました(動画の最初に鳴らしてる音色はSITALAにデフォで入ってる808音色で、アサインした音をちゃんと鳴らしてるのは0:12辺りから)。
あと、
判りづらいですけど、4タム2フロアなのでその状態で使って打ち込んでるんですね。
なんですが、
見てわかるように16個の音しかアサイン出来ないんですよ。
これが、ハットは3つだしライドは2つ、クラッシュ2枚にチャイナにスプラッシュとなると実は足りないんですね。
まぁ足りないと言っても1個だけですけどw
逆に言うと「2タム2フロアもしくは3タム1フロアの最低限タム4つ俺セット」ならパッドは1つ余ります。
カウベル使えますw
クラッシュもう一個アサインしてShapeとコンプレッションいじってチョークシンバルにしてもいいかも。
それはともかく。
今回は構成的にタムが元音源より1つ足りないので、インポートしたデータのハイタムをミッドハイに置き換えました。
では、サンプル音源をどうぞ。
まぁ、悪くないというか「MUシリーズのドラム音源サンプルパック」として使うのに不足はない感じですかね。
光デジタルで取り込んだので劣化的なものもほぼ無いですし。
ちなみに、リバーブ有りはこんな感じです。
録音自体はほぼ終わったんですけどね、上に書いたように
1音づつ分割して音量を一律-1db前後に調整したあとMU500の取説とにらめっこしながら名前つけて保存
これがかなり面倒というか時間がかかりますw
使ってた音色も限られてたのでそれだけサンプル化すればいいんですけどね、どうせならとほぼ全ての音色をサンプル化してるので余計にね。