かなり御無沙汰をしてしまいました。


前回、記事を投稿してから、3カ月も空いてしまいました。


ごめんなさい orz


今回は、シート式止水板(防潮板)の御話しです。


止水板(防潮板)屋のおじさんのブログ-Sheet_1
止水板(防潮板)屋のおじさんのブログ-Sheet_2

シート式止水板(防潮板)は、6年前頃???・・・もうちょっと前かな・・・に出てきたタイプの止水板です。


初期の頃の商品は、シート溶着が起きましたが、今は、改善?改良?されています(メーカーにより異なります)。


このタイプの全てが、壁面に柱、床面に凹レールを埋め込み、凹レール内に、水を止めるシートを畳んでおきます。


浸水が懸念される時には、レールからシートを引き出し、柱等に引っかけてシートを張り、水の浸入を防ぎます。



シート式止水板(防潮板)の一般的「長所」は?


①止水板の収納場所(保管場所)に困らない


②設置する迄に手に取る、各パーツ類の重量が比較的軽いので、年配の方や、女性でも一般的に設置が可能


逆に、


シート式止水板(防潮板) の「短所」は?


①床面に凹レールを埋設する必要が有る為、特定の場所に設置出来ない(専門的な名称になりますが、地中梁やピットの上)


②脱着式の止水板(防潮板)よりも、高額になります。


もし、設置を御検討されている場合は、上記を御検討の材料にして下さい。



ここまでは、一般的な御話しですが、これからが本当に必要なポイントだと思います。


シート式止水板(防潮板)は、各メーカーで止水性能や設置する為の組み立て方法がかなり違います。


Point1

漏水量の件は、各メーカーさんに確認して下さい(漏水量が殆ど無いメーカーと、そこそこ漏れるメーカーが有ります)。

設置個所により、多少漏れても問題無い場所も有ると思いますが、まずは、確認!


Point2

シート式止水板(防潮板)を設置する為に、組立が必要です。

実際に、一人で組み立てられるか、実際に組立ててみて下さい(実際に納入されている場所か、最低でもデモ機で)。


私も営業を行う時には、簡単そうに組立る事が出来る様に見せる様に工夫しています。


御検討されているお客様には、「私は営業ですから、お客様に簡単に組立てられる様に見せていますよ」と言って笑いを取ります(注文を取る所なのですが・・・)。


本当に一人で設置が可能なのかを御確認下さい。一人で組み立てる事が「絶対に無い」と言い切れますか?


各メーカーも簡単に組み立てられるように工夫を凝らしていますが、2人いないと組立てにくいメーカーも有ります。

また、組立に専用工具が必要なメーカーと必要無いメーカーも有ります。


雨の中の設置をイメージしてみて下さい。


Point3

前に述べましたが、シートが溶着しないメーカーと、昔より良くなっても、溶着するメーカーが有ります。

「1年に数回は、シートを引き出して確認して下さい。」と言う説明をするメーカーは、シートの溶着の可能性が有るメーカーです。


まとめ

止水板(防潮板)は、決して安くない商品だと思っています。

ですから、簡単に買い直しは出来ません。

目的に合わせて、「しっかり検討」して、「しっかり選ぶ」を実行して下さい。


ゲリラ豪雨や台風等が来ても、皆様が「安心」、「安全」、「安眠」を得られますように・・・。


では、今回はここまで。

脱着型止水板(防潮板)には、大きく分けて3タイプ有ります。

1.落とし込みタイプ止水板(防潮板)

2.側面加圧タイプ止水板(防潮板)

3.床面・側面加圧タイプ止水板(防潮板)


1.落とし込みタイプ止水板(防潮板)

 最も単純なタイプの止水板(防潮板)
 止水板(防潮板)を側面の溝に沿って差し込むタイプ。
 床の部分にも溝(レール)が有るタイプも有る。


2.側面加圧タイプ止水板(防潮板)

 落とし込みタイプにゴムパッキン(止水パッキン)を止水板(防潮板)の裏面に付け、側面の溝にレバー等を押し当てて、側面の溝にゴムパッキン(止水パッキン)を押し当てて、水の浸入を防ぐタイプ。


2'.側面加圧タイプ+床溝(レール付き)止水板(防潮板)

 側面と床面にも溝(レール)を設置し、側面と床面の溝(レール)の三方にパッキンを押し当てて、水の浸入を防ぐタイプ。


3.床面・側面加圧タイプ止水板(防潮板)

 床面と側面を同時に加圧するタイプと、側面加圧タイプに床方向への加圧機構を付加したタイプが有る。
 床にも溝(レール)が有るタイプも有る。
 止水板(防潮板)に床面加圧機構の付いているタイプと、ボルトで床に押し付けるタイプが有る。


上記、3タイプの止水板(防潮板)で、一般的な水の漏れ量は下記の順番になります。
   3≦2'<2≪1 
漏水量小⇔漏水量大

写真等が無いと分かりにくかったですか?
ネットで「止水板」、「防潮板」、「防水板」を検索ワードにして、画像を探すといっぱい出てきます。

他社の製品写真は使用できないので ごめんなさい。

こんにちわ、止水板(防潮板)屋のおじさんです。

 

今日は、外回りです。
1件目
2年前に納入したお客様の所です。


止水板(防潮板)を設置しても、「少しずつ水が漏れてくる」と、先日、電話が入りました。


確認しに行きます。

 

この御施主様は、止水板(防潮板)を屋外に常時設置されていて、物の出し入れの時だけ、止水板(防潮板)を外されます。

 

外見の確認
柱の確認!柱が傾いた様子も、柱の固定が緩んだ様子も有りません。

 

設置状況確認
止水板(防潮板)のベルトの張り具合も、問題なさそうです。

 

お客様立会のもと、ホースで水を掛けてみます。


止水パッキンと柱の隙間から水漏れ確認。

 

一度、止水板(防潮板)を外してみて、止水パッキンの確認。
パッキンは問題なさそうです。

 

再度、おじさんが止水板(防潮板)を設置して、ホースで水を掛けてみます。

止水板の右側は水漏れが止まりました。
左側は、水漏れ量はかなり少なくなりましたが、若干、水漏れが見受けられます。

多分、設置時に止水板(防潮板)と柱の間が少しあいていたから起こった現象と判断しました。

 

止水板(防潮板)設置のツボを再度御説明したのと、念のため、床と柱の設置部分をシール再打設をしておきました。

 

これで大丈夫!!

 

2件目

世田谷区の御施主様と御打合せです。


ちょっと早めに着いたので、周囲散策です。


今回は等々力渓谷
東京に永い間、住んでいながら等々力渓谷は初めての場所です。

周辺よりも空気が澄んでいるような気がします(少し気温が低く感じました)。

 

等々力渓谷案内図

 

渓谷内の風景

 

今度、等々力渓谷の事を勉強してから、もう一度、散策してみます。

 

この散策は、「さぼり」ではありません(ほんと?)。
お施主様との会話を和やかにする為の話題づくり(情報収集です)。

 

気分もリフレッシュしたので、訪問させて頂いた御施主様との御打合せもスムースに進みました。

 

明日も、何か良い事あるかな~。