宮之浦岳・焼野のシャクナゲ | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○2024年6月1日から3日に掛けて、屋久島へ出掛け、シャクナゲを見物して来た。今年の屋久島のシャクナゲは十年に一度の美しさだと、テレビで喧伝していた。そういうニュースを見て出掛けたわけである。その情報は本当だった。何とも見事な花を見ることが出来た。

○屋久島のシャクナゲについて、これまで、ブログ『花之江河のシャクナゲ』、『投石平のシャクナゲ』、『投石岳のシャクナゲ』、『安房岳・翁岳のシャクナゲ』、『屋久島のシャクナゲ』、『屋久島シャクナゲ』と、案内して来た。

○その後、ブログ『如竹先生岩』、『屋久島奥山』、『屋久島三岳』と、屋久島の山の美しさを案内して来た。屋久島で、シャクナゲの花を楽しむことは、そのまま、屋久島の山を楽しむことでもある。何故なら、屋久島のシャクナゲは、奥岳にしか咲いていないからである。

○屋久島の山と言えば、宮之浦岳だろう。ほとんどの人は、そう答える。宮之浦岳の名は有名である。深田久弥の「日本百名山」でも案内している山である。山屋は、みな、宮之浦岳を目指して屋久島へやって来る。

○しかし、屋久島を何度も訪れた人は、ほとんどが、永田岳を称賛して止まない。やはり、永田岳の雄大さが人々の心を惹き付ける。男らしい山だと誰もがおっしゃる。それは永田岳の山頂に立った者だけが感じることのできる印象である。

○宮之浦岳や焼野方面から見る永田岳は、やさしい、穏やかな山に見える。しかし、永田岳の山頂に立つと、そのイメージは一変する。永田岳の西側斜面は恐ろしいほどの絶壁なのである。それこそ、足がすくむ。唯一、海岸線の集落から望むことの出来る奥岳が永田岳である。

○今回、屋久島にシャクナゲを愛でるために出掛けた。その最後は、ブログ『宮之浦岳・焼野のシャクナゲ』で締めたい。宮之浦岳と焼野のシャクナゲも、何とも凄いものだった。焼野は、宮之浦岳と永田岳の分岐になるところである。

○焼野は、一面、笹原である。その笹原のあちこちにシャクナゲが群生している。一面、笹原だから、近付くことはできないが、遠くからでも眺めることはできる。これが近くで見ることが出来たら、最高だろう。そんなところが屋久島の焼野である。

○樹間に咲くシャクナゲもきれいだが、笹原の青空を背に咲くシャクナゲは格別である。樹間に咲くシャクナゲと、笹原のシャクナゲの花は、別物みたいに、花が違う。樹間に咲くシャクナゲが大振りで豪華なのに対し、笹原のシャクナゲの花は、小ぶりで花が元気である。

○今回、花之江河から投石平、投石岳、安房岳、翁岳、栗生岳、宮之浦岳、焼野と、存分に屋久島のシャクナゲを堪能することが出来た。たぶん、屋久島のシャクナゲも、今回が最後だろう。そんな感慨を抱いた74歳だった。