しるそばのうそ日記 -7ページ目

めのさっかく。

  道を歩いていると、いろいろな人とすれ違うものだ。 サラリーマン風や、学生風、外国人を見かけるのも珍しくなくなった。 年齢も様々で、赤ちゃん、女の子、お兄さん、おばちゃん、

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 


おじいさん。
 

 

 

 

 

 

 

 


  このおじいさん。 なんだか、妙に足が長い。 昔、流行った、ヘリウムガスの入った、風船人形のような風情がある。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんなの。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


流行ってないかもしれない。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  謎のあしながおじいさん。 このおじいさんが、なぜにこんなにも足が長いのか。 ぼくは気が付いてしまった。 こちらのおじいさん、今時珍しく、腰が曲がっていらっしゃるのだ。 杖こそついていないものの、腰が曲がって、極端な猫背のようになっている。 その結果、上半身が、実際よりも短く見えて、足が極端に長く見えているのである。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


と、いうことは
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


と、いうことはである。
 

 

 

 

 

 


  自慢じゃないが、ぼくは猫背である。 熱いものも食べないし、にゃーと鳴かないのが不思議なくらいの、ねこっぷりなのだにゃ。
 

 

 

 

 

 


つまり、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ほら、
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


このように
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


足が長く
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


足が長く
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


見えない。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


シンプルに長かった。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おじいさんの足が

シンプルに長かった。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


猫背は関係ない。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


なかったにゃ。
 

 

 

 

 

 

 


  ぼくは昔から手足が短く、いや、手足は、短くなったり、長くなったりするものではないと思われるのだが、とにかく短くて、身長は、180弱と、決して低い方ではないのだが、手足が短いせいで、高い棚などに、意外に手が届かないという、残念高身長なのである。
 
  そういえば、ぼくの亡くなったおじいちゃんも、手足の長い、スラッとした人であったのだが、今からでも遅くないので、隔世遺伝とかしたりしないものですかね?
 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ボタンデリカシー。

  信号を待っているカップル風のふたり。 目の前の信号機には、『押ボタン式』の表示。 まぁ、ボタンは押してあるだろうと、信号を待とうとしたところで、少し離れたところにある信号機が、青なのに気が付いた。 この信号機は、ボタンを押すと、すぐに変わるタイプではなくて、ほかの信号機と連動して動くタイプで、その信号機が青なら、こちらも青にならないとおかしいのだ。 あわてて、ボタンを確認すると、案の定『ボタンを押してください』の表示。 ぼくがボタンを押すと、カップル風のふたりは、「あ、ボタン押さないといけないらしいよ」なんて話をしていた。
 
  こういう人たちは、『押ボタン式』の文字を読まないのだろうか? それとも、読んだうえで、機械のボタンを押さないのだろうか?
 
  ぼくは、この『なんとなくボタンを押す人々』の存在が、不思議で仕方がない。 現代社会なんてものは、ボタンで成り立っているといっても過言ではないのに、なぜ、ボタンに対して無関心でいられるのだろうか? こういう人たちは、電子レンジでものを温めても、あっつ熱だったり、ひえっ冷えだったりするし、エレベータの閉じるのボタンも押したことがないし、逆に、いくら押したらダメだといっても、パソコンの電源ボタンを押して、電源を切ったりするのである。 まったくもって、ボタンデリカシーに欠けている。

 
  そんな『なんとなく押す人々』をよそに、今日もぼくは、押しボタン式の信号機が、すぐに変わるヤツなのか、そうでないのかを気にしたり、エレベータのボタンが、入り口以外にも付いているのか、付いていないのかを、を気にしたりしながら、ボタンデリカシーにあふれた日々を送っているのである。
 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
 

子犬でも怖いらしい。

  知人の山本さん(仮)は、学生時代はラグビーでならした大男。 人当たりも良く、声と体の大きい好青年。
 
  ポメラニアンのビリーは、ポメラニアンにあるまじきデカさで、普通のポメラニアンの、倍ぐらいある、大ポメラニアン。 とはいえ、大変に大人しく、無駄吠えもしない、好ポメラニアンでもある。
 
  そんなひとりと一匹が、チョットした集まりで、一緒になったのだが、山本さん(仮)の怖がり方が、尋常じゃない。 実は、山本さん(仮)、子どもの頃に、犬に噛まれたことがあるらしく、大の犬嫌い。 ビリーにも決して近寄らず、「噛む? 噛む?」とくり返している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大男の大悲鳴が響き渡った。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  普段なら、絶対に人を噛んだりしないビリーが、こういう時に限って噛む。 ビリーの名誉のためにいっておくと、ビリーはまったく歯を立てておらず、人が集まって、テンションの上がったビリーが、「はやく遊ぼう!」くらいの感じで、甘噛みしただけなのだが、山本さん(仮)にとっては、人食い狼現る! くらいの事件だったようで、遊んでもらおうと、近づくビリーから逃げ回る山本さん(仮)は、可哀想になるくらい、おびえていた。
 
  ぼくが今回いいたいのは、山本さん(仮)が、見かけによらず、怖がりだとか、ビリーは本当はお利口さんだということではなく、まわりで見ていた犬好きが、笑って見ているだけで、だれも助けに入らなかった、ということなのである。
 
  実際、ビリーが、山本さん(仮)を追いかけまわして、ケガをさせるようなことはなかったし、山本さん(仮)自身、ビリーがお利口さんだということは理解して、恐る恐る頭をなでたりしていたが、一歩間違えたら、事故になっていた可能性は、大いにあったと思う。
 
  犬好きが、全人類が犬好きだと思い込む。 猫好きが、全人類が猫好きだと思い込む。 まぁ、思い込むのは自由だが、現実がそうでない以上、事故が発生した時に、犬や猫が悪者にならないように、気を使う義務があるということは、忘れないでいただきたい。

 

  指をはむはむする、ビリーが、世界一かわいくても、である。
 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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