しるそばのうそ日記 -9ページ目

パナル。

  お米が無くなったので、買いに行くことにした。 少し前に、近所に新しいスーパーができたのだけれど、そこが、他の店に比べて、少々狭くて、アイテム数こそ少ないものの、その分値段が安くて、ありがたく使わせていただいているのだ。
 
  そんなわけで、週末のお買いもの。 天気もどんよりで、風も肌に冷たいが、かまうもんかである。 ちゃっちゃと買い物を済ませて、ちゃっちゃと帰るのが一番だ。 自転車のタイヤに空気も入れて、足取りも軽く、スーパーを目指す。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 


なんか変なのおる。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  なんか変なのがおる。 白い軽のワンボックスに、上から下まで白づくめの衣装のふたり組が、荷物を積み込んでおる。 上から下までどころか、自動車まで白なのに、エコバッグだけが紺色なのが、ちょっとイライラする。 そこは白だろ。 そういえば、昔、なんとかうえーぶとか、なんとかあったな、なんだっけ?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  一方、これは別のお話。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


仲の良いカップル。 ご夫婦かな?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


近所に新しくできたスーパー。
 

 

 

 

 

 


「知ってる? 薬局のところ、スーパーになったんだよ? 」
「へぇ~ 」
「結構、安いんだって」
「へぇ、じゃあ、行ってみようか? 」
「やった~! 」
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


うきうき仲良しカップル。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おそろいのキャップ。
 

 

 

 

 

 

 

 

 


おそろいのパーカー。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


パンツまで一緒だよ♪
 

 

 

 

 

 

 

 
「えぇ~ ペアルック? 」
「なんで? いいじゃん! 」
「うーん、まぁ、いいか! 」
「うぇ~い♪」
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


うぇ~い♪
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


その結果が
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ぱ○うぇーぶ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  そうだそうだ、思い出した。 パナウェ○ブ研究所だ。 なんか謎の電波を防いでいるとか、なんとか。 本来、なんの罪もない、仲の良いカップルの ぺあるっくであったハズが、白いマスクを付けることによって、ぱな○えーぶ研究所と化していたのであった。 出かける時に気が付かなかったのかな? 「あれ? ちょっとパナってない?」なんて会話はなかったのだろうか? まぁ、ないだろうな? 『パナル』なんて言葉ねぇし。 なんだ? パナルって? そいえば、昔、エネル○プの三洋○気が、パナソニ○クに買収されて、エ○ループがクソださくなる事件があったのだけれど、あちらの方を『パナル』と呼ぶべきだろうか? いや、だから、パナルってなに?
 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

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髪を切るの巻。

  ひさしぶりに髪を切りに行った。 ご時世がご時世なので、限界まで髪を伸ばしてから行こう、などと思っていたら、まさかのぎっくり腰をやってしまい、ボサボサ頭は、等に限界の向こう側、ボサボサ頭ビヨンドに達していたにもかかわらず、腰痛が治まるまで、髪を切ることができなかったのだ。
 
  そんな腰痛野郎Aチームこと、ボサボサ頭完結編のぼくが、近所の床屋さんへ行くと、座席数が制限されていて、入り口も閉めないという処置がされていた。 最後に髪を切った時は、ここまでやっていただろうかと、記憶の糸をたどったのだが、糸の先には、なんの記憶も結ばれていなくて、コロナよりも、自分の頭を心配したほうが、良い結果を得られるのかも知れなかった。
 
  とはいえ、頭の中よりも、とりあえずは外見である。 髪を切ってスッキリしたら、中身の方もスマートになるかもしれない。 ぼくは、遠慮せずにバッサリやってくれと、床屋さんに伝えると、出来上がりを待つことにした。
 
  髪を切ってもらって、「こんな具合でどうでしょう?」「はい、いい感じです」なんてお決まりのやり取りをしたあと、頭を洗ってもらう。 シャンプーをつけて、わしわしやって、あわを落とすために、洗髪台に頭を突っ込み、シャワーで頭を流し始める
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


猛烈に熱い。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  猛烈に熱い。 いや、もちろん、シャワーをぼくにあてる前に、お湯加減は確認しているので、常識はずれの温度ではない、常識はずれの温度ではないが
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


常識の範囲内で最も熱い。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  常識の範囲内で最も熱い。 ぼくは人間なので、我慢しているが、カエルだったら飛び上がっている。 その程度には熱い。 カエルじゃなくて良かった。
 
  そして、さらにお湯を流し続けると、今度はぐんぐんと温度が下がってきて、流し終わる寸前には、真夏のプールみたいな温度になっていた。 あきらかに給湯機がおかしなことになっていると思われるのだが、ぼくも、床屋さんも、なにも言わない。 生きていくというのは、そういうことだと思われる。
 
  なんやかんやあったが、髪を切ってスッキリし、常識の範囲内で最も熱いお湯を浴びた頭に、春風は心地よかった。 嬉しくなったぼくは、「髪が伸びたら、また切ろう」なんて、無意味なことを考えながら、お家に帰るのであった。
 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 

 

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不毛の大地。

  昔は、正月の三が日には、どの店も開いてなかったし、暗くなったら、店じまいをするものだった。 ということは、今のように、年中無休とか、24時間営業などというものは存在しなかったのに、問題なく世の中は回っていたわけで、昔がおかしかったのか、今現在が、絶賛くるくるパー真っ最中なのかはわからないが、どちらかといえば、後者のような気がしないではない。
 
  そして、その『なぜだか回っていた昭和』の最たるものが、『いつ見ても閉まっている店』の存在である。 うちの近所にも、『山本ベーカリー』という店があって、ひと月、ふた月閉まりっぱなしなんてのは、あたりまえ、気が付いたら、年に数回しか店を開かない、謎の店になっていた。 しかも、ベーカリーといったところで、別にパン屋さんというわけでもなく、ぼく自身、駄菓子と、冬場に肉まんを買った記憶しかない。 いつやっているのかも、なにが売り物なのかもわからない、まじりっけなしの『謎の店』なのであった。
 
  その『山本ベーカリー』が、ぼくが高校生の時に閉店した。 これについても、ずっと閉まっていたのに、閉店したという噂が流れるのも謎なのだが、おんぼろな店はそのままで、二度と開店しないというのも、そのままで、要は、やっていた時と、やめた後で、なにも変わらないという、相も変わらずよくわからない状態であった。 そんな、なにからなにまで謎なこの店が、建て壊されたのが、今から5~6年前である。
 
  そうやって、ついに空き地となった『山本ベーカリー跡地』に、普通の住宅が建ったのが、建て壊された半年後くらい。 理由はわからないが、大幅にリフォームされて、見た目が大きく変わったのが、その半年後。 さらに、『山本ベーカリー』の時のように、一階部分がお店のように改修されたのち、結局、お店が実際に開店することはなく、空地に戻ったのが、つい先日のことである。
 
  いつやっているのかどうかわからない店から、誰が住んでいるのかわからない家になり、開店するのかどうかわからない店になったあと、どうなるのかわからない土地になる。 もう、自分でもなにをいっているのはわからないが、とにかく、そういうことなのである。
 

 

 

 

 

 

 


ぼくの人生につづく。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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