代々木公園フットサルコートでブラインドサッカー世界選手権が行われています。
日本代表が初の決勝トーナメント進出を決めたこともあり、ここ数日テレビやヤフートピックスに上がったりしてるのでご覧になった方も多いかもしれません。
そこでこのスポーツを初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
僕も実際に見たのは初めての経験でした。
パラリンピック協会のフェイスブックから拝借。
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サッカーおじさんどーこだ。
ブラインドサッカーは、視覚障害を持つ人がプレーするサッカーです。
フィールドプレーヤーは5人、コートはフットサルと同じ広さ。違うのはサイドライン沿いにある布製の壁と、鈴が入っていて転がすと音が鳴るボール、そしてGK以外のプレーヤーの目を覆うマスク。
当たり前ですがプレーヤーは音だけを頼りにボールを追いかけ、ドリブルし、シュートを放ちます。どうやってゴールを見極めるかというと、相手ゴールの後ろに「コーラー」と呼ばれる役割の人がいて「ゴールまで◯メートル!」とか「相手ボール!身体寄せて!」とか指示を出します。
プレーヤーにとってはこのコーラーのコーチングが生命線になります。
なにせ音だけが頼りなので。
だから応援のやり方も特殊です。
例えば、相手ボールをインターセプトしてからの速攻。サッカーだったらやんやの盛り上がりどころです。
でもブラサカでは逆。プレー中の声援は邪魔にしかなりません。鈴の音もコーチングも聞こえなくなってしまうわけですから。
応援する側は思わず出る声や叩きたくなる手を抑えて、じっと見守るしかないんです。
これはかなりの苦行ですよ。
特に僕なんかすぐ興奮しちゃうタチなんで、結果、じたばたするしかないという。
なので盛り上がりポイントでは無言の数百人がじたばたする現象が発生します。
その様子はちょっと笑っちゃいますよ。
でもその代わり、入場時やハーフタイム、ゴールが入った時なんかは爆発的な応援が生まれます。
なにせ音だけが頼りなので。
声に出さないと自分の思いは届かないですから。もう声の限りに叫ぶし万雷の拍手を送ります。
そうなんです。ブラサカはそれだけ熱くなれるスポーツなんです。
・・・
想像してみてください。
自分が視覚を奪われて、鈴の音とコーチングだけを頼りにサッカーしなければいけない状況を。
選手たちはコーラーからスペースを知らされるやいなや「voi!」という掛け声を出して自分の存在を相手に知らせながら全速力で走ります。
全速力です。誇張じゃありません。
当然接触プレーは頻繁に起こります。しかも予期しない方向から予期しない強さで人がぶつかってくるんです。
それがどんなに勇気を必要とすることか。
自分が走りこむ先の状況、ボールの位置、ゴールの位置、味方と相手の状況を音だけを頼りにイメージしてプレーする。
僕だったら走ることはおろか、一歩を踏み出すこともできないと思います。だって、自分の目の前にいる相手は、目が見えないってだけで、屈強なアスリートですよ。外国のプレーヤーなんかがっちむちですよ。そこに飛び込んでいくなんて無茶ですよ。
そんな勇者の競技で日本は世界選手権の決勝トーナメントに進出しました。明日の午前11時からアジアナンバーワンチームの中国と対戦します。
ぜひ一度、体験してみることをオススメします。
平日はムリって人も、この週末にも朝から夕方まで熱戦が繰り広げられます。
詳しくはこちら「ブラインドサッカー日本代表応援サイト」
見えない。そんだけ。
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