ある日、どこかの界隈で
ビイタとエイジくんの交流は相変わらず続いている。
正直私はエイジくんのことを『少し変わった子』という印象があったくらいで、彼のことはよく知らなかったけど・・・・エイコさんに聞いたらどうやら軽度の発達障害があるらしい。
それに関して特に思うことはなかった。
ビイタは一緒に遊びたがるし、仲はいいのだろう。
ただ―――···
どちらかというとエイジくんより、ママのエイコさんに違和感を覚えることがある。
おそらく価値観が私とは違うんだ。
ただ私もそれほど積極的に他のママと交流するタイプじゃなかったし、これまで子供を誰かの家で遊ばせた経験も少ない。
少なくとも小学生になって親抜きで遊びに行かせたのはエイコさんの家がはじめてだ。
送る立場も、出迎える立場も、正解がわからない。
なので、夏休みのプールのお誘いみたいに「それは無理」ということだけはっきり断って
エイコさんは『そういう人』なんだと割り切ることにした。
気を使うことはあるけど、子供同士が仲良く遊べているのなら私が口出しすることじゃない・・・って、
この時はそう思っていたの。
↓余談↓