真理の羽根◆041/リリス | そるてぃーあひるっ!(いととえん・むすび)

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神仏・精霊・森羅万象。多彩な色彩。多様な生命。円となって繋がり広がる縁。縁のもとに結ばれた糸(=意図)と会う。糸+会=絵。
あらゆる縁の意図(=糸)が絡み合って生じる、そんな絵を描いていきたい。

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耳の聴こえない絵描き

ソルト/Shiori Ueda

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《真理の羽根》

 

ときに天使が神になりすますことがある。

翼の裏に本当の心を秘め隠して。

 

ときに悪魔が神になりすますこともある。

その翼を豪奢な衣の下に押し隠して。

 

全ての天使が善き言葉のみを告げるとは限らず

全ての悪魔が悪ゆえの悪だとは限らず

 

では我らは何を信じるべきか

 

 

 

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041‐リリス

絶えず変容する世界

 

 

全てのはじまりはかたちがない
天も地もなく心も定まらず
柔らかく儚く揺れ動く

天地に分かれる前に
全てが固まり定まる前に
定めなさい
己が心をこそ

 

 

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リリスは「夜の魔物」とされる。

夜の娼婦の象徴とも、夜行性の鳥(フクロウなど)を神格化したものだとも。

 

後世の説だと言われているけれど、アダムの最初の妻ともされている。

男女として平等に扱ってもらえなかったために楽園を離れ、悪魔の花嫁となったと。

 

夜の魔物なので、夜、寝ている間に子供が攫われないようにリリスを避ける呪文を唱えたのが「ララバイ=リリスよ去れ」、子守歌(※英語でララバイという)の元とされている。

 

 

多くの説を持つリリスは、定まらない夜のようでもあり、定まって強固な闇のようでもあり

確たる芯を持つ不確かな、矛盾する存在で。

 

それでも、不平等な扱いに反発して楽園を出たリリスは

実はなによりも自分の意思を持っていて強いのだろうなと思うし、

この説を作った人々は女性としての強い生き方をリリスに求めたのだろうと思う。

 

 

 

 

(文/ソルト)