耳の聴こえない絵描き
ソルト/Shiori Ueda
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【本来無一物/ほんらいむいちもつ】
本来、我々は何一つ持ってはいない
この身ひとつで生まれ
この身ひとつで死んでいく
あるがままの全てがあるがままに流れていくだけ。
善く生きることを心がける者は「無一物」を知るので、何も持たない己を識る。
曲がった心を持つ者は満たされない思いを識る。満ちてある己を知ろうとしない。欲はいつか全てを失う。
足るを識るのか
失うを識るのか
どのような道であれ、結局はどちらも何も持たないのだろうと思う、「無一物(物一つ無い)」であるから。
この身ひとつでただひたすらに、今をあがいて、今を生きていくしかなく
だけど、【無一物中無尽蔵】という言葉のあるように
何も持たなくとも、尽きること無き全てを持っているのだと
「されど満ちる」を知ると
曲がった心、すなわち禍(まが)を持つことだけは避けられるのだろうなと思う。
そういう曲がった心は禍々しい魂、禍ツ霊(マガツヒ)と呼ばれる。
曲がった禍ツ霊の反対は、真っ直ぐな魂、直霊(ナオヒ)という。
わたしたちは本来、直霊であるはずなので
大いなる神の慈悲のもとに真っ直ぐに生きることを忘れないでありたい。
これは自戒。
(文/ソルト)