受講生の皆様、お疲れ様です。
今日はなかなか興味深い法律相談がありました。一緒に考えてみましょう。
あくまで当事者の一方からしか話を聞いておらず、発言の信憑性には疑義が残るとします。
相談者は財布を落としたA
Aはあるコンビニで財布を落とした。中にはたまたま15万円の現金を入れており、その他保険証や免許証も入っていた。
落としたことに気がついたAはその日のうちにコンビニに問い合わせた。
コンビニに財布の落とし物は届けられており、保管していたがバイトの方がA以外の人に返してしまった。その際に本人確認はしていない。
当然Aはコンビニに文句を言うが、コンビニのオーナーはウチは悪くないの一点張り。弁護士も問題無いと言っていると主張。
コンビニはフランチャイズなので本部に問い合わせてみるも拾得物の返却に関してマニュアルはないと言う。
警察に届け出ても、警察が言うには財布の所有権がコンビニに移っているので、Aからの被害届は受理出来ないと言っている。
困りに困って知り合いのつてを辿って私の元に相談が来ました。
さて、どうしたものでしょうか。
誰が誰に何を言える可能性があるのか。皆さんは受験民法のレベルで考えてみましょう。
答え合わせは次回の講義でお伝えしますが、初学者の方はまだ習っていない知識も含まれます。
ただ、知らない話にしても、ここまでは辿り着いてほしいとか、こんな考え方してたら駄目とかそんな話をします。
ネットで調べることなく、頭一つで考えてみて下さい。
では今回はここまでとします。お疲れ様でした。