読んでないだと | 森永の小部屋 

森永の小部屋 

主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログに掲載していることは、TACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です。



現在、基本講義で進んでいる民法では、択一式、記述式問わず事例問題が多く出題されます。


事例問題になると一般的に長文問題が多くなり、メリハリをつけて問題文を読む必要が出てきます。


不動産物権変動では、特に顕著で取消前の第三者なのか取消後なのか等、注目すべきキーワードを問題文から抽出し、そこを正確に把握し知識をあてはめて判断する。


余計な問題文に囚われ過ぎると回答に時間がかかり過ぎ時間切れとなってしまいます。


即時取得の問題なら、たいていの場合は即時取得が成立するかどうかが問題となっているため、事例が要件を満たしているかどうかを中心に検討するなど、多くの問題にあたりながら注目すべきキーワードに反応出来るようになっていきましょう。




ここから先は、基本的に関係のないことですが、「あり得ない読み飛ばし」をする人って案外います。


その昔、東野圭吾さんの「秘密」という本を職場の方に話したときのこと。


秘密という作品は映画化もされているのですが、その方は本を普段読まないため、映画を見ると言って家で見たそうです。


タイトルからして「秘密」があって、その秘密が最後にわかると。


しばらくして感想を聞いたら、どうもピンとこないのです。


何が秘密だったのかわからない


というのです。


解釈がいるとかそんなレベルの秘密ではないので、そんなはずはないだろうとさらに詳しく聞いてみると、その方は驚くことに最後まで見ていなかったのです。


途中のシーンで「ここで終わりかな」と思ってテレビを消したと。


驚きつつ秘密を教えてあげたら、本人もビックリしていました。


それから数年して結婚し、妻とそのときも東野圭吾の話しになり、その際には「夜明けの街で」という小説の事を話しておりました。


本編よりは、最後のサイドストーリーが良いんだよね


的なことを言っていたにもかかわらず、感想を聞いたら最後にあるサイドストーリーを読んでいないのです。あのときもたいがいビックリしました。




この2つの事例はともかく、注意していても数時間後に反応出来るかどうかわかりません。


頭が疲れてきたときなどは、普段からよほど注意していないと出来ないものです。


本試験時にあり得ないミスをしないよう、今からしっかりと準備を進めましょう。


では今回はここまでとします。お疲れ様でした。