背後 | 森永の小部屋 

森永の小部屋 

主に教室受講生に対して書いているブログです。このブログに掲載していることは、TACの公式見解ではなく、森永個人の主観に基づくものです。また、記事は万全を期しておりますが、万が一不利益を被られたとしても責任は負わない旨ご了承ください。

受講生の皆様、お疲れ様です。


正月早々、各地で色々なことが起こっておりますが、日々淡々と過ごして行こうと思っております。


東日本大震災のときは、私は既に講師をしていました。その時の話しもいつか出来たらなぁ、と思います。



さて、数日前にはなりますが


プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達


というテレビ番組を見ました。


昔の記事でも書いておりましたが、私はアマチュア野球から選手を追い、ドラフトやプロ指名後の動静まで追いに追うという、一般的には意味不明といえる趣味を持っています。


プロ野球で活躍した選手がクビを言い渡され、人生の岐路に挑むという例年恒例の企画が先程の番組です。


今年は薮田和樹選手が出ていました。この選手がドラフト指名されるときの話しは、講義で何回か話したり、ブログで書いたりしていたので思い入れのある選手でした。


番組の内容を要約すると


タイトル獲得歴もあり、侍JAPANにも選出されていた薮田投手がクビを言い渡された


奥さまは元タレントで子供が一人。まだ子供は小さい


子供の記憶に残るまで現役でありたいとトライアウトに挑戦


その結果、独立リーグに属していた新潟の球団で野球を続けることが出来るようになった


こんな感じです。しかし、今回の番組では、この選手に関して描ききれていないことがヤマほどあります。それは尺の関係や、番組の趣旨から仕方のないことですが、ざっと書くと


広島出身で高校から岡山へ野球留学


お父さんは薮田和樹が1歳の頃に離婚しており、記憶に残っていない


お母さんがシングルマザーとして働きに働き、薮田選出をサポートするも、身体を壊したりタクシー運転手として働いているときに事故を起こしたり。視力もなくなってくるという状況で、お兄さんが薮田選手に野球を辞めるよう忠告。ここで薮田選手は大学進学や野球自体を諦める


しかし、周りのサポートにより野球継続を決意。奨学金を使い亜細亜大学へ進学


お母さんが、タクシーの運転手として復帰していた頃に、お客さんとして広島東洋カープという球団のオーナーを客として乗せる。その際に、自分の息子の話しをしてスカウトに視察させてくれと売り込み、これも縁かなと思ったオーナーは視察に行くようスカウトに指示


高校時代から怪我持ちだったこともありノーマークだった薮田選手をスカウトが見て一目惚れ


大学で2試合しか投げていないのにドラフト2位指名


入団数年後には最高勝率のタイトルを取り優勝に貢献。侍JAPANにも選出


その後スランプに。SNSでファンとやり合い、球団から忠告される


などなどでしょうか。何が言いたいかといいますと、今の社会は情報が溢れていますが、あくまでそれは断片的なものだと思います。


そこにあがっていない情報のほうが圧倒的に多く、わからないもの、知らないもののほうが沢山あるんだということを忘れずにいたいなぁ、と思う今日このごろです。どうしても断片的な情報だけで思い込んでしまうことが多いので。



私が知っている彼の情報も、当然知らないことのほうが圧倒的に多い。それを踏まえても、彼の近況をみて


凄く人として成長したなぁ


と思いましたし、良いところも悪いところもあるんだろうが、納得いくまで現役してほしいなぁ


と思いました。




さて、試験問題ではこれまで述べてきたような、その背後にあるであろうことは気にしてはいけません。


基本的な姿勢は、問題文に書いていないことは考慮せずに解く。


問題文に書いていないことを仮定しながら解くと迷宮入りします。


問題を解く際には、まずは問題文に書いてあることだけでシンプルに解きましょう。日常と問題を解く際の視点の違いを意識しつつ勉強を進めてみましょう。



では今回はここまでとします。お疲れ様でした。