出来上がった絵を3日に注文主に送る。
この前日、電話で運送社ともめる。
額を送るのは問題ないが中の絵はダメと引き受けを拒否される。
美術品は扱えぬので指定業者へと。
美術品ではなく、素人が描いたものと言ってもダメ。
この絵が如何につまらなく壊れてよいか熱心に説明する。
が、なんで自分をこれほど貶めねばならぬかと自己嫌悪で電話を置く。
次の日気を取り直し、絵は抜いたと説明し、額だけなので送ってくれと。
問題なしで直ぐ引き受けてくれる・・・何なんだよぉこの落差(額だって扱いにより壊れるだろぉ)。
到着後、注文主より代金が振り込まれる。
直ぐに先買いの材料費を家計に戻す(原価を無視できるほどの儲けは無いもんだ)。
余った材料でハガキを入れる額を作ってみる。
額をひとつ作るには90cmの桧で@158円。
マット、透明アクリル板、塗料、裏板、金具は残り物(ハガキより大きな絵には使えない)。
神仙沼の絵を変えてみる。
最初の絵は貰われて手元になし。
使用したのは製造中止のコットマン紙。
何年も前からとっておいた紙でぼんやりしたにじみが好き。
新たに何枚か紙や大きさを変えて描いてみた。
そのうち仕上げまで行ったファブリアーノ紙。
少し色を濃くしてみた。
こうして好きなことが出来る自由時間が戻ってきた修行人。


