(前回からの続き)
神威岬から強風に、押し戻される様に、美国まで。
ここまで来ると、天気は快晴。風は、なし。
どの場所にしようか考える。
バスセンターの、近くにある、黄金岬入口から入る。
何回か来ている、スケッチ場所に向かう。
なだらかな道を、上がっていくと、右手に美国港、左手に浜婦美に続く、断崖が、見られる。
ベンチもいくつか、置いてある。
道具を用意しながら、サムホール・サイズだと、あまりにも小さく、景色が中途半端な、構図になってしまうなと考える。
今回は、F4サイズにする。私の絵は、見える景色を、等倍にしか、写せず、小さい紙だと狭い範囲、大きい紙だと広い範囲でしか、描けません。
修行せよ。修行せよ。
途中、太陽の、傾きで、影が濃くなり、見えなくなる。今日は、おしまい。
先端に、砦のような、木造の展望台があり、登ってみる。
遊覧船が、出ている。
写真は、遊覧船が、パン屑を餌に、カモメを、引き連れ、美国港に、戻る所です。
遊覧船には、2度ほどのってます。
船底の一部を、透明にし、海中がみえます。
磯焼けが、進み、石灰のような、白い海底に、エゾムラサキウニが、見えました。
上からですと、海の色が、きれいです。いわゆる、積丹ブルー。
誰が言っているかと言うと、どの観光パンフレットにも書いてある。
次の日もフリーきっぷが、有効なので、帰る。(ぐらんぶる・しりべし・フリーきっぷ)
次の日絵の続きに挑戦!
20日も同じく、快晴。
ここで、絵と、景色を見て困ってしまった。
前日と違い波が穏やかになり、水面下にあった岩が現れてしまった。乾いているので色も違う。
透明水彩絵の具は、濃い色のうえに、薄い色は、乗らない。
同じく崖の色が、比べ物にならず白い、乳白色に、見える。う~ん弱った。
前日、何故、こんな色に塗ったんだろう。自分に、腹を、立てている。
時間がたち原因がわかった。太陽が、傾くにつれ、色が、近づいてくる。
午前と、午後で、ここの、岩石は、極端に色が、変わるんだ。
しばらく、描いてみるが、気が萎え、この絵は、ここで御終い。この絵は未完成です。
前年にも、描いてるから、気がついてたはず。
まだまだ、修行が足りない。
それにしても、カメラで絵を、複写すると、眠たい絵になる。スキャナだとこんなにひどくならない。
(年を、とると、人間ができていくのでなく、ただ、ただ、頑固者になるだけなのかもしれない)
修行人
