【PS5】バルダーズゲート3 感想 | 僕とPSな日々

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ゲームなどの感想
主にプレイステーションで遊んでます

 

 

 

めちゃくちゃハマった!

これは面白かった。

 

ダンジョン&ドラゴンズ

D&D(ダンジョン&ドラゴンズ)のゲームもAD&D(アドバンスド・ダンジョン&ドラゴンズ)のゲームもやったことはなかったのだけど、やってみると、案外すんなり入っていけた。

 

ダイスを転がしてダメージや行動の成功不成功が決まる、というのは違和感なく受け入れられた。

ゲームは探索時はリアルタイムだけど、敵と遭遇したり、交渉が決裂して戦闘状態になると、ターンベースのSRPGっぽいタクティカルなバトルになる、という感じで、RPG好きなら敷居は高くないなと感じた。

D&Dのことがわかっていなくてもそんなに問題ない。

例えるなら、麻雀のゲームをする際に、親の決め方とか山の積み方とか、点数計算のことを知らなくても役を知っていれば一応ゲーム自体はできる…みたいな感じだろうか(違うかもしれない)。

 

あと、パッケージ版を買ったので「手引き」がついていたということもあり、寝る前にパラパラと読み返したりしたのも、違和感なくゲームに入る助けになった。

 

ただ、「セーヴィングスロー」ってなんだろうとか、特有の言葉は馴染むまで少し時間がかかったけど(ちなみにセーヴィングスローとは、罠や敵の状態異常攻撃を回避することをいうみたいだ。味方を「救う」ためにダイスを「転がす」という意味で合ってるだろうか。)

 

あとAC(アーマークラス)の意味もact2に入ってからようやく理解した。

単純な防御力かと思っていたけど、敵の攻撃をあたりにくくするための数値だった。

このゲームは4対20とかで戦うことも多いので、敵の攻撃が当たる確率を低めるのが大事だということも後々分かった。

 

キャラクターメイク・パーティ

せっかくキャラクターメイクなので、できる限り自分に似せてみた(似てない)。

名前はティリオン。「氷と炎の歌」のお気に入りキャラクター「ティリオン・ラニスター」から名前を借りた。

職業は、ローグ、盗賊にした。

 

パーティは、連れていきたいキャラクターを好みで選んだら、

主人公(ローグ)

シャドウハート(クレリック)

ゲイル(ウィザード)

ウィル(ウォーロック)

という、頼り甲斐のある前衛職のいないパーティになってしまった。

最初はしんどかったけど、主人公が前線である程度敵の攻撃を引き受けることができるようになってくると、戦術はたてやすくなった。

 

act2まではこのメンバーで進めて、act2の終盤からはウィル→ジャヘイラ(ドルイド)に変えた。

 

この中ではジャヘイラが一番好きかも。

かっこいいおばあちゃんという感じだ。

ジャヘイラはパーティメンバーの中でも頼りになった。

召喚できるし変身できるし、なんでもできるので、加入後は一番の主力になった。

いつも最後はアウルベアに変身したジャヘイラが暴れまわった。

 

バトル

バトルはランダムエンカウントではなく、敵の位置は固定で、遭遇すれば必ずバトルになる敵と、選択次第で敵になる勢力がある、という感じだ。

 

このゲームの面白いのは、捜索パートと戦闘パートがそこまで厳密に分かれているわけでもなくて、戦闘になると時間の流れかたが変わり、ターンベースに拘束されるようになるという発想で通常モードとターンベースが分けられているというところだ。

 

戦闘以外でも時間の流れを止めたい時はターンベースにできる。

一度負けたりして再挑戦する時には、敵対する前にターンベースに先に入ってしまって、バフをかけて、味方を優位なポジションに散開させてから相手に話しかけて敵対して戦闘に入る、みたいことができたりするのが面白かった。

 

敵は結構賢くて、厄介な展開が多い。

対処を誤るとあっという間に不利になる。

例えば魔法使い相手に味方で固まっていると、身動きを取れなくなる魔法をかけられて何もできないままにあっという間に袋叩きにされることも多かった。

重要なバトルでは、初見は負けて、対策して再戦というのが多かった。

ただ、相手の手の内がわかっている再戦では対策は立てやすい。

それでも結構ギリギリの戦いが多かった。

勝った時に、立っていられたのは1人だけ、ということもかなりあった。

 

ギリギリ均衡を保った状態から徐々に優勢に傾いていくのが面白かったし、劣勢で粘っていろいろ工夫しているうちに逆転できたりと、本当に面白かった。

手段は豊富に用意されているので、あれこれ試したりするのも面白かった。

 

自由度が高い

ゲームの自由度は高い。

オープンワールド的な自由度とは違うのだけど、act1 act2 act3の3つの章の中ではどこを先に探検するかは自由だし、攻略方法も自由だ。

誰と敵対しようが、誰に味方しようが、対話をしようが、いきなり喧嘩をふっかけようがなんでもできる。

ワープみたいな技やら自分をガス化できる魔法やら、透明化魔法やら色々手段が与えられているので、こういったことができるんじゃないか、と思いついたことは、本当にできることも多く、凄いなと思った。

クリアした後、人のプレイを動画で見たりしたんだけど「そういう発想もあったのか」と驚くばかりだった。

 

シナリオ・選択肢

ストーリーは、情報量やらバックグラウンドが膨大で、一度プレイしただけでは世界観とか、設定とかを把握しきれなかった。

はじめて会ったキャラクターと話すと、消化しきれないほどの新情報がもたらされるので、いつも理解しきれなかった。

 

とはいえ、大体流して聞いていても、選択肢は雰囲気でそれなりに無難なものを選べるし、本当に、周囲のリアクションとか、ニュアンスとかを見ながら選択肢を検討していくうちに、「こういうことかな」とおぼろげにわかりはじめて、ストーリーを進めていくうちに「さっき言っていたのはたぶんこういうことだな」と大体のことがわかっていくような、そんな繰り返しだった。

 

選択肢は、最初の方は好き勝手に気分次第で選んでいたけど、終盤になって結末に関わりそうな選択肢が出てくると、いつも迷った。

 

いろんな勢力から勧誘があり、その場の雰囲気では応じてもいいような気がするけど、応じれば確実に敵に回る勢力が出たり、味方から脱落者が出かねなかったりするので、いつも玉虫色の曖昧な反応でお茶を濁して、相手の機嫌をとりつつ、いよいよ対立が避けられなくなった時に「すまん、やっぱり君は敵だわ」みたいな感じで対立することも多かった。

 

基本的には選択肢の選び直しなどはしなかったのだけど、味方の離反を招く選択肢をうっかり選んだ時だけはやり直した。

それでもいつのまにかゲストとして野営地に来ていた味方がいつの間にかいなくなっていることもあった。

デイム・エイリンは、なぜいなくなったんだろうか…。

 

そんな感じで、ストーリーは、特に終盤では雰囲気だけわかったふりをしつつ、いつもその場しのぎの選択を繰り返したので、ラストバトルでは、「結局自分はなんのために何と戦っているのだろうか」というのを見失いがちだった。

 

それでも、街を守るために、この世に破滅をもたらすような存在と戦っているんだろう、くらいの浅い理解でも十分楽しめた。

 

エンディング

エンディングは、普通にハッピーエンド的な感じで終われた。

これが一番ホッとした。

玉虫色の決断を繰り返したけど、雰囲気に流されておかしな決断をしなくて良かったと思った。

 

ノリでおかしな選択肢を選んで、想像とは違う結末を迎えるのもこのゲームの醍醐味ではあるんだろうけど。

 

エンディングは、大きく分けても4つくらいはありそうだけど、とりあえず1周熱中して、やり切った感がある。

またしばらくしてこういうゲームが出たらまたやりたいけど、今このゲームをもう一周やるかと言われれば、そこまでの根性はない、という感じかもしれない。やれば面白いに違いないことはわかってはいるんだけど。

 

感想まとめ

・ゲームは少し特殊ルールのある探索型ゲームプラスSRPGととらえればそれほどとっつきにくくはない。

・熱中度は凄い。

・だんだんプレイヤーと主人公が一体化してくるので、思い入れも強くなる。

・手段が豊富に用意されたバトルは、難しく感じることもあるけど、ときに狙いがハマることもあり、めちゃくちゃおもしろい。

という感じです。