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リスタ・カウンセリング・ルームのブログ

新横浜にある、リスタ・カウンセリング・ルームのブログ。
ルームの紹介や個人の心理的問題や対人関係問題、夫婦関係、家族関係、性の問題などの説明と専門心理療法の認知行動療法や夫婦・家族療法、セックスセラピーについて書いています。

セックスレス(未完成婚を含む)の問題については、今まで夫婦・カップルで相談に行くことが必要であることを書かせていただいていたので、もう書くことがないかなと思いずいぶん書いていませんでした。

 

 

今回は、先月、男性側の問題でのセックスレスだった三夫婦の妻が離婚を決意したことがあったので書いてみました。(当ルームでは月に三件は多い)

 

三夫婦とも、妻のみがセックスカウンセリングを受けに来られたので、心理教育を行った後にご主人にも心理教育部分を共有してもらう必要があるので、家に帰ってから説明をしほしいということを伝えた。

ただ、うまく伝えられなければカウンセラーが一度説明をするので聞きに来てほしいとも伝えてもらうようにした。

 

 

さて、三夫婦の旦那さんは同じような反応をしたようです。

まず、聞く耳を持たずに拒否的な態度、なんでいまさらと妻を逆に攻める(セックスレスの期間がそれぞれ6カ月、1年、2年ちょっと)、カウンセリングなんかに行っても解決しないと否定、その他にもいろいろな拒否的態度や言動。
 

妻が泣いて辛いことを訴えていても、上記のような態度で逆に妻に問題があるかのように攻めてくる。

『妻が泣いて訴えてくる』⇒これだけでもただ事ではない考えられそうなものなのに、拒否的な態度をとる夫に優しさを感じられなくなった。と話されていました。

 

この方たちは結婚をされていたので離婚となりましたが、付き合っている段階でセックスレスになり、三夫婦の旦那さんと同じような反応をする彼に愛想をつかして分かれることは多々あります。

 

また、同棲を始めた途端に数が少なくなり、話し合いやカウンセリングを拒否するので分かれてしまうカップルも結構な数おられます。
同棲を初めて数が少なくなってきたけど、結婚すれば解決するかなと考えられる女性もおられるみたいですが、たぶんより少なくなる確率の方が大きいと思います。
なので、同棲(付き合っていても同じです)をして少なくなっている時点で話し合いが必要かと思います。

 

ただ、こういう男性もおられます。
カウンセリングに1人で来られて、今までに何人かと付き合っているのだけど、なぜか1年ぐらいでセックスレスになってしまって別れてしまう。と話される方。
このような方も心理教育で正しい知識が得られれば、今後の対処方法がわかります。

 

 

このような男性はずいぶん少なくなってきていると思いますが、カウンセリングに行くと責められる、知らないことがわかると恥ずかしい、何の根拠もないプライド、知らないのに知っているというわけのわからないプライド、他にもカウンセリングに行くのを拒否する言い訳はいろいろあるかと思いますが、相談に行って知るとわかることですが、上記のような理由付けは、ゴルフを習ったこともない人が習いに行くのを恥ずかしいと言っているのと同じようなレベルです。

 

 

 

セックスレスの問題は、専門のカウンセリングで男性性・女性性の正しい知識を得ることが必要で、お互いにその知識を持って二人で作っていく必要があります。

3か月以上のセックスレスの夫婦・カップルは専門のカウンセリングに行くことを考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

新横浜の

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千田 恵吾(公認心理師)

 

  2023年:第3回・3シリーズ認知行動療法セミナー 

 

オンライン開催(ZOOM)


認知行動療法を学ぼうとするものは、何をどこから学べばいいのかというほどに、様々な認知行動療法のスタイルが出てきており、また、それらが出版物となり書店に並べられております。ベックの認知療法をはじめ、行動分析学から発展したアクセプタンス、東洋思想などを取り入れたマインドフルネス、メタ認知療法、様々な職種がチームを組んで行う弁証論的行動療法、集団を対象とした認知行動療法、子供の認知行動療法、夫婦や家族の認知行動療法、また、ASDやADHDや統合失調症、身体疾患では慢性疼痛、過敏性腸症候群、不妊症のストレス問題に対しての認知行動療法など疾患や状態別に開発されている認知行動療法などなど、たくさんの理論と療法が作られております。



このセミナーは、2002年より、大学教授らと共に認知療法/認知行動療法を本格的に学べることはもちろんのこと、系統的にも個別にも学べるシステムを提供できないものかと考えスタートしました。
「認知行動療法とは」から始まって、職種に関係なく臨床場面で個人が使い勝手の良い方法にしていくための方法などをお伝えできればと考えております。



この3セミナーを終了された方や実際に認知行動療法を実践されている方向けに「実践に役立つ認知行動療法セミナー」も行っております。


このセミナーでは、
日常臨床に応用が利いて使える認知行動療法を学んでいただくことを目的に行ってまいります。
少人数で参加者が自由に質問できる雰囲気の中で行ってまいります。

セミナーの目標 
①認知行動療法の基礎:コース名・基礎から学ぶ 
  認知行動療法の基礎として必ず抑えておいて欲しいことを学んでいただきます。 
  認知再構成法の流れに沿ったレクチャーを中心に進めてまいります。


②認知行動療法の技法:コース名・技法を学ぶ 
 臨床場面で使えるいくつかの技法を学んでいただきます。 
 日常臨床では、うつや不安といっても様々なバックボーンをお持ちの患者さんや 
 クライエントの方が来られます。それらの方々に合う技法選択が大切になります。
 

③症例(事例)検討:コース名・症例から学ぶ 
 症例(事例)の概念化の実習と症例の検討から認知行動療法の実際を学んでいただきます。 
症例(事例)検討ではケースを提示するに当たり、クライエントの了解をいただいたケース 
 で、匿名性の保持に配慮し本質を変えない程度に一部を変えていることを了解ください。
 

 

受講対象者: 守秘義務が厳格な職業についている方及びそれらを目指している大学院生。
1、医師、公認心理師、看護師、精神保健福祉士、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、
  はり師・きゅう師・ あん摩マッサージ指圧師、薬剤師、教師、家庭調査官、弁護士、

  社会福祉士、その他、人と かかわる国家資格をお持ちの医療・教育・司法、福祉保健、

  産業関係の職業に携わってい る方。 
2、臨床心理士、カウンセラー(産業カウンセラー)、学校心理士及び、学術団体所属学会の 
  各認定資格(例、日本カウンセリング学会、日本行動療法学会、日本家族心理学会、

  日本教育心理学会、その他) 
3、公的、民間、専修学校等の心理資格所持者(例、心理相談員、メンタルヘルス・マネジメ 
  ント、その他)で、心理機関、医療機関、教育機関、福祉機関にお勤めの方。 

4、心理学部卒業者及び、心理、医療、教育、福祉系の大学院生。 


 

テーマ:認知行動療法を基礎から学ぶ

G-日程:2023年8月20日(日) 

定員:50
時間:午前10時00分~午後4時00分
受講料:一般・8,800円(税込)  学生 ・7,700円(税込) 

 


テーマ:認知行動療法の技法を学ぶ

H-日程:2023年9月10日(日) 
時間:午前10時00分~午後4時00分 
定員:0名(限定募集) 
受講料:一般・8,800円(税込)  学生 ・7,700円(税込) 


テーマ:認知行動療法を症例から学ぶ

I-日程:2023年10月22日(日) 
時間:午前10時00分~午後5時00分 
定員:30名(限定募集) 
受講料:一般・8,800円(税込)  学生 ・7,700円(税込) 

 


スケジュール・内容 
ホームページをご参照ください。 

http://www.y-sinrisoudan.ne.jp/cognitive-seminar-sp.htm
受講者の声も載せております。

一括申し込み費用:一括申し込みの場合、費用をお安くさせていただきます。 
コース

3シリーズ  一般・学生共に 4,000円割引 
2シリーズ  一般・学生共に 2,000円割引 

会場:オンライン・ZOOMを使用


講師の紹介 
千田 恵吾(リスタ・カウンセリング・ルーム代表)  公認心理師(第31101号)
著書 
・認知療法ケースブック(分担執筆,星和書店) 
・勝つためのコグニティブ・トレーニング(ベースボールマガジン社) 
・専門医のための精神科臨床リュミエール 7 (分担執筆,中山書店) 
・あはき心理学入門(分担執筆,㈱ヒューマンワールド) 
・パーソナリティ障害の認知療法-ケースから学ぶ臨床の実際(分担執筆,岩崎学術出版社) 
・カップルの認知療法(監訳,星和書店) 

講師歴(外部機関からの依頼研修<認知療法/認知行動療法のみを掲載>)
・日本臨床心理士会  ・日本精神神経学会
・日本認知療法学会  ・静岡家庭医養成プログラム
・静岡市こころの健康センター(医師・保健師・臨床心理士)
・CBTを学ぶ会  ・横須賀市教育委員会(教諭)
・横浜CBTに集う会(作業療法士会)  ・その他

 

横浜認知行動療法研究会主管(2002年より月1回開催中) 
メンバー:医師・公認心理師、臨床心理士、産業カウンセラー、看護師、作業療法士、教諭、調査官、心理・看護系大学院生等
2023年1月現在:81名 


お申し込み方法: 
ホームページをご参照ください。 
http://www.y-sinrisoudan.ne.jp/cognitive-seminar-on2010.htm 

お問い合わせ 
株式会社 リスタ/リスタ・カウンセリング・ルーム 
(電話受付 AM10:00~PM5:00) 
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-8 
           オフィス新横浜 610 
TEL/FAX 045-548-8861

認知行動療法セミナー・風景
認知行動療法セミナー・風景
認知行動療法セミナー・風景

 

  性被害や性問題と心理相談

20代後半の女性がセックスをしようとすると恐怖感で震えてしまってできない。という問題で相談に来られました。

震える理由としては、小学生の時に近所の大学生のお兄さんに服の上から性器を触られたことがある。
この時、親に言うと怒られると思って内緒にしてきていた。また、こんな話は友人にもしてはいけないと思って、今まで誰にも話せずに過ごしてきた。と話されました。

 

このように過去に性被害や性暴力を受けた被害者の方が、大人になってセックスをしようとすると恐怖感などでできないとか、男性を信じられない・怖い・触られるのも嫌、また、女性に対して同じように信じられない・怖い・セックスをする雰囲気だけで避けたくなる、それ以外にも道を歩いていて人が後ろにいるだけで恐怖であるとか、ある場所に行くとフラッシュバックが起きるなど、様々なトラウマやPTSDの問題で相談に来られております。

 

 


 

 

それ以外にも例えば、
●小学生の時に、近所のおじさんに胸や性器を服の上からや直接など様々ですが、触られそのことを親にも友人にも誰にも言えずにずっと大人まで我慢をしていた方。
●触られたりいたずらをされた後、怖くて慰めてほしくて親に話したらなぜか怒られ、私は悪いことをしたんだと考えるようになり、その後は誰にも何も言えずにいる方。
●子供の時に性被害にあっていたが、大人になりそれほど気にならなくなっていたので自分は大丈夫と思っていたが、セックスをする段階になると、その時のことが頭をめぐって全く受け付けられなかったりする方。
●義父や義母にセックスを強要されたりしていた。その記憶が消えないで困っている。
●小・中・高生の時の先生、スポーツクラブのコーチ・指導者、知り合いのお兄さん、親の再婚相手、その他にも知り合いの人に、性暴力や性被害を受けていた方。

 

その他にもたくさんの相談事例があります。

 

子どもの時に親に相談できた方もいれば、多くの方が親に相談できず一人で我慢しながら過ごしてきたり、彼氏(彼女)・夫(妻)ができて初めて打ち明けることができた方など、カウンセリングを受ける機会のあった方もいれば、そんな相談ができるところがあること自体知らないで過ごされた方など様々だと思います。

 
 
被害にあわれた方に言えることは、
性被害や性暴力にあった方すべての方に言えるのは、あなたに落ち度もなければ全く悪くない。
全面的に加害者が悪い。
誰が何と言おうとあなたは全く悪くない。
だから、しんどい・辛い・苦しい・不安・憂うつ・悲しい、その他にもネガティブな感情で悩まれているのであればカウンセリングに行ってほしい。


 

PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)になられている方も多くおられる。

性被害や性暴力などのつらい体験が、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)の状態を作ってしまう。
ごく簡単に流れを書くと、トラウマになる出来事(性被害・性暴力) ⇒その結果、心に傷ができる『トラウマ(心的外傷)』 ⇒ それによって、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)やうつ病を発症、それ以外にも対人恐怖や外出恐怖などの問題で悩まれている方もおられます。




 

相談・カウンセリングに行く。
問い合わせたり相談・カウンセリングに行くのにも勇気がいるかとは思いますが、問題解決のためにもその勇気を出していただければと思っております。

誰にも言えずに大人になるまで我慢をされて、今も苦しまれている方や解決したと思っていたが好きな人ができたがセックスができないで困っている方・カップル・夫婦、それ以外にも性問題を抱えられている方はぜひ相談にお越しください。

 

 

また、内閣府にある男女共同参画局が行っている相談窓口もございます。

性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
各都道府県の連絡等が出ていますのでご参照ください。


問題解決するための有効な方法は、
各療法の具体的な説明は省略させていただきますが、トラウマに焦点を当てて行う方法で、PTSDを解決することを目的に作られた認知行動療法や心理療法です。
●持続エクスポージャー療法(PE)
●認知処理療法(CPT):
当ルームでも行っております。
●眼球運動による脱感作と再処理法(EMDR)

子どもに対しては、
●トラウマフォーカスト認知行動療法(TF-CBT)

夫婦・カップルで行う
:当ルームでも行っております。
●性問題に焦点を当てたカウンセリング/夫婦(カップル)カウンセリングで解決する問題もあります。

 

 

今回は性被害・性暴力の被害者について書いていますが、上記の認知行動療法や心理療法は、災害や事故、虐待、性犯罪以外の犯罪、DV被害者など、トラウマやPTSDにもエビデンスのある有効な方法です。

 

 

あなたは問い合わすこと自体にも勇気がいることかもしれませんが、あなたは何も悪いことをしていない被害者なのですから、今も困っていることまたは、過去から続いている悩みを解決するためにも、ぜひ、勇気を出して問い合わせて相談に行ってください。

 

 

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千田 恵吾