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『しのゼミ』

日常で出会った「気付き・笑い・学び」を綴っています

我が職場における助手さんから,辞めるとの最終通告を受けた。

気を取り直して後任選びを始めるが,そう簡単には決まらない。

シノ妻から紹介のヒトは,いろいろあって採用には至らず。

少しばかり当てにしてた分,かなりガッカリだ。

また一から出直し,それも限られた時間の中で。

こりゃゼッタイ間にあわんやん!

今の助手さんが辞めるまでに,新たなヒトを探すなんて,ゼッタイ無理だ。

そもそも,こんな年度末の押し迫った時期に,雇いますので来週から来てください,ハイいいですよ・・・なんて都合いい人はいない。



そんな心が淋しくなるような状況の中,また事情があって書けない事態が発生。

それは人間関係のトラブルだ。

とある先輩先生が「○○の件で,シノからまったく挨拶がない!」と御立腹との情報を得る。

自分としては自覚はある。

そんなに関係ないしまぁエエか・・・と思ってたんだが,やはりマズかったか。

とりあえず,午後の時間を割いて,その先生の元へ挨拶に向かう。

こんな歳になってもまだ,叱られに行く情けない状況が,たびたびある。







つらいなぁ~って思って,泉水さんの熱唱を聴いてたら,涙が出た。

 悲しい現実を嘆くよりも今,何ができるかを考えよう

そうやなぁ~・・・もうちょっとがんばってみよっと。


朝。

病院事務の総務課長さんから電話がある。

何事?と思ったら,以前からお願いしてあった人事の件が病院運営委員会で認められた,とのこと。

つまりは我が病理部に技師増員が認められたってことだ。

数年来の念願が叶ったってことだ!

なんの風の吹きまわしかは知らぬが,ホントにありがたい。



さっそく主任さんと一緒に,総務課長さんのもとへお礼に伺う。

課長さんは,この件に関して頑張ってくれた様子。

「課長さん,お世話になりました」「いえいえ,これからも病理業務をお願いしますね」

課長さんもうれしそうだ。

時期が悪いが,この調子で募集→面接→採用へとうまくいくといいっすねぇーと,事務部からの帰路,主任さんと喜びを分ちあう。

すると,「実はですね・・・」と神妙な顔になる主任さん。

その話すところでは,若手のO技師が細胞診スクリーニングの多さに辟易している,とのこと。

「このままやと,たぶん辞めますね・・・」浮かない顔の主任さんがポツリと口走る。

「えっ,マジで?」

・・・せっかくの朗報によるうれしさも,1時間待って乗ったローラーコースターの楽しさのように,あっという間に吹き飛んでしまう。



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昼。

検鏡していると,突然,研究助手さんが訪ねてくる。

研究結果のことかと思ったら,込み入った話しなようだ。

「折り入ってお話しが・・・」

「どーしたん?」

「実は,今月末をもって退職させていただこうかと・・・」

えーっ!?

なんでぇ?

なにがあったん?

最近は実験,うまくいってたやん!

・・・あまりの突然なコトに,かなり動揺する。

とにかく助手さんの話を聞いてみると,問題点としては「待遇」と「仕事内容」にあるようだ。

簡潔に表現すれば,「給料安い」「上司がいい加減」ってこと。

まぁどちらも常日頃から問題かもって思ってたことだ。

でも,開き直るワケやないけど,しょーがないやんか,とも思う。

給料は規定上限額払ってるし,上司のいい加減さは性格なんやから。

とにもかくにも,いま辞められちゃ困るので強く慰留するが,それでも決心は固そうだ。

待遇(給料以外の)面の改善と業務割り振りの変更を約束したうえで,結論を後日にもらうことにする。



一番身近なヒトの一人に辞めたいと言われ,さ~すがにこの自分の存在そのものを否定されたかのようで,ズシーンっと落ち込む。

あまりに落ち込んで,午後の診断業務も何もあったもんじゃない的な状態になったので,シノ妻に電話する。

「・・・ってことで,助手さん辞めそうなんやけど・・・はぁ~まいったなァ」

「今は不景気だし,そう簡単に給料が良い新しい仕事など見つかるとは思えないけど」

「まぁそーかもなぁ」

「慰留したのなら,残ってくれるんじゃない?」

「そうなって欲しいけど・・・」

「そういえば,さっきうちに電話がかかってきた友達の△△ちゃんなんだけど,実は彼女って学歴が無いがために自信を無くしててね。どこでもいいから働きたい!って言ってるんだけど,面接受けても,すべて撥ねられちゃってネ。よかったら(助手として働く気があるか)聞いてみてもいいけど」

「へぇ~,そっか,その子,エエ子なん?」

「うん,すっごくがんばる子でねぇ,それは保障するけど・・・」

・・・そんな話が瓢箪から駒が出た的に展開していき,とても良いヒトが雇えるかもしれん・・・という期待に胸膨らみ,そうなるとさっきの助手さんの慰留,やりすぎたかもしれん・・・とあまりに現金に思ってしまう自分が居て,まったくこのローラーコースターのようなムードの豹変さというか展開の速さ,ついて行けんワと思ってしまう。



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一人増えそうなんだけど,また一人減りそう。

実は二人辞めるかもしれなくて,しかしその代わりに二人雇えるかもしれない。

このローラーコースターのような人事は,3月末がとりあえずの終着点。




故あって引っ越すことになる。

それで頼んだ引っ越し業者さんなんだが,どーも良くない。

ダンボールが足りへんのですけど,って連絡しても,すぐに持ってきてくれない。

催促するも,受付と担当者と実務者のコミュニケーションがうまくいっていないのか,対応が遅い。

っで,とある日。

ダンボールが来る約束の日なんだが,待っても来ない!

けっきょく一日待ちぼうけを喰らったシノ妻は,堪忍袋をブチっと切らせてその業者さんに電話する。

「お宅さんとの話は,白紙に戻させてもらいます」と最終通告を行う。

慌てた引っ越し業者さん,その支店長さんがシノ家に飛んでやってくる。

「ダンボール待ってたのに,なんの連絡も無いってのはおかしいんちゃう?」とクレーム係の自分が対応する。

「まったく申し訳ない,スミマセン!」と支店長さんは平身低頭だ。

「まぁ起こったことはしゃーないけど,こんなこと繰り返さんように社内でしっかりやってもらわんと」

「わかりました,調査します」

こんなふうに,その場は双方歩み寄っての散会となる。


っで,翌日。

その支店長さんから連絡がある。

曰く,「社内調査の結果,お約束の日にシノさんのお宅には担当から確かに電話した,とのことでした」

「あっそうですか」そー言いながら,アホか!と再び気分が悪くなる。

どーもこのヒトは,「電話する」ことと「連絡する」ことの違いが分かっていないようだ。



こんなヘンな会社とは,あまり一緒に仕事をしたくないと思ってしまう。



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たま~に利用する職場近くのコンビニの店長さんは,自ら先頭に立って接客やらレジを担当する。

親しくも無ければ会話したことも無いが,なんて言うんだろうこのヒト(おそらく40代と思われる男性),リーダーシップがありそうな感じ。

落ち着きがあって,安心して任せられる感じ。

(オッサンがオッサンに思いを馳せるのは気色悪いが)そんなふうに秘かに感じていたヒトだ。


先日にこのコンビニを利用した時のこと。

レジにはいつものようにその店長さんと,新入りアルバイター(だと思われる)の学生風の二人が居る。

自分は,いつものようにカップ麺やらお菓子やらペットボトルやらと一緒に,食事用のパンを購入する。

そのレジ中に「パン温めますか?」と聞かれて「お願いします」と答える。

そうして,小銭を用意したり代金を払ったりして,袋に入った購入物品を受け取ると,袋内には温めたパンが見当たらない。

さては入れ忘れ?と思い,「え~っと,パンって入れてくれましたっけ」と聞いてみる。

すると,パン暖め係だったアルバイト君が「入ってますよ」とニコリとして答える。

袋内を探してみると,袋の中の下の方に確かにパンが見つかる。

「あっゴメンなさい,確かに(パンは)あるわ」と自分は詫びを入れ,ニコリとして去る。

出口を出る際,その店長さんがアルバイト君に対して指導を入れているのが,背中越しに聞こえる。

「・・・あのケースでは,あっためたパンはお客さんに見えるように袋の上の方に入れるか・・・」

見過ごされがちなマイナートラブルから,問題点を抽出できる。

さっすが店長やなぁ・・・と思う。


これには後日談がある。

後日にこのコンビニを再び利用して,同じようにレジでパンを温めてもらった。

代金を用意していると,そのレジ係のヒト(先日とは別人だと思われる)からこう言われた。

「暖めたパンは,袋の中に入れさせてもらいました,っで867円になります」

学んだことが現場で周知実践されているのに感心する。



こんなコンビニは,なるべく利用しようと思う。


奇妙でおもしろいグリム童話が,目下のところ我がプチブーム。

さて今回は「奇妙な旅芸人」という話について。



バイオリンの上手な旅芸人が,森の中で道連れを探しながらバイオリンを弾き始める。

すると狼が,すばらしいバイオリン,私に教えて!っとやって来る。

狼なんてウザッと思った旅芸人は,狼の両手を大木の裂け目に挟みこんで,動けなくしてしまう。

狼を置き去りにした旅芸人,バイオリンを弾いていると,次に狐に出逢う。

素晴らしいバイオリン,私に教えて!っと,狐も言う。

狐なんてウザッと思った旅芸人,今度は,狐の両手を樹に縛って宙ぶらりんにしてしまう。

次に旅芸人のバイオリンに引かれてきたのは野兎。

素晴らしいバイオリン,私に教えて!っと,野兎も言い寄って来る。

再び,野兎なんてウザッと思った旅芸人は,木の幹に兎をぐるぐる巻きにしてしまう。

どんどん先を行く旅芸人は,バイオリンの音色に魅せられたきこりに出会う。

その一方で,邪険に扱かわれ置いてきぼりにされた狼,狐,兎は,難を逃れ仇を取ろうと旅芸人の後を追う。

以下は原文から。

  ━─━─━─━─━─

 「やっとまともなやつが来た。おれが探していたのは人間だ,けものじゃない」

 そして,なんともみごとに(バイオリンを)おもしろく弾いたので,貧しいきこりはまるで魔法にかかったように,うれしくて心もうきうきと,そのまま棒立ちになっていた。

 そうやってきこりがつっ立っていると,狼と狐と野兎がやってきた。なにかよからぬことをたくらんでいるのは,一目でわかった。そこできこりは,ぴかぴか光る斧をふりあげて,芸人のまえに立ちはだかって,「こいつに手出しするやつは,気をつけろ,おれが相手だ」というように身がまえた。

 すると,けものたちはおっかなくなって,森に逃げ帰った。芸人は,お礼にもう一曲弾いて,また歩いていった。

以上,完訳グリム童話1 グリム兄弟著 池田香代子訳 講談社文芸文庫 から。



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オイオイオイオイ・・・・・っと,突っ込みどころ満載のお話しだ。

まず,どー考えても,旅芸人は好意を持って寄ってくる狼・狐・野兎に親切にしていない。

それどころか,意地悪というか嫌がらせめいた事までしている。

それも,狼・狐・兎が,旅芸人に不利なコトを何もしていないにもかかわらずにだ。

これは,教育的かつ倫理的にアカンのではないか?

たとえ,狼・狐・野兎がいわゆる悪役であったとしても,子供への影響を考えるといまいち納得いかんところがある。

したがって,起承転結の「結」がマズイように感じてしまう。

つまりは,勧善懲悪になりきっていない。

その原因は,旅芸人が善とは言えず,といって悪とも言えず・・・という不明瞭な人物設定にあるのかもしれん。



それに,なぜ狼と狐と野兎がでてくるのか?

これもよく分からん。

調べてみると,狩猟民族的なる西洋文化においては,家畜を襲う狼とは「死」とか「恐怖」の代名詞。

これ以上は無いような「悪いヤツ」らしい。

狐はずるがしこくって性格が悪く,これまた良いイメージは無いようだ。

まぁこいつらは納得がいかんこともないが,では兎は?

兎がなぜこのメンツに加えられているかは不明だ。

一人足りないので,まぁ兎くらいにしとくか・・・ってな感じなんだろうか?

この旅芸人に絡んでくる三者を,きっちりとした悪役で固めるのなら,自分的には兎ではなく鼠の方がよかったような気がする。

これって,八名信夫と小沢一郎に小倉優子が混じっているような感じ?

この「キャスティング問題」を,われわれ農耕民族がその極意というかニュアンスをすべて理解しようするのは,結局のところ難しいかもしれん。



では,そういうことをひっくるめて,前述の「奇妙な旅芸人」を,ここ日本風農耕民族文化チックに書き変えてみよう。

本邦において,狼に相当する最低最悪のヒールとはなんだろう?

そいつが居るために,みんなが迷惑千万に感じるような悪~いヤツとは?

それは「悪天候」ではないだろうか,たぶん。

日照りや洪水で,農作物の収穫が悪ければ,それは命にかかわることになる,ここ日本においては。

狼などの獣たち = 悪天候。

この図式を適用してみると・・・・・



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「奇妙な旅芸人 日本版  シノ作」


竹笛の上手な旅芸人が,田んぼの中で旅の道連れを探しながら笛を吹き始める。

すると「日照りの使い」がやって来て,そのすばらしい竹笛を私に教えて!,教えてくれる間はずっと天気を晴れにしておくからと言ってくる。

旅芸人は親切に日照りの使いに竹笛を教えるが,その間は日照りが続くので喉がカラカラになってしまう。

少し水が欲しいと申し出るが,日照りの使いは聞く耳を持たない。

「日照りの使いさん,申し訳ないけど,ボクはこれ以上,竹笛を教えることができないよ」

そう言って,旅芸人は日照りの使いのもとを去る。

次に旅芸人は「梅雨の使い」に出逢う。

素晴らしい竹笛,私に教えて!教えてくれる間はずっと,天気をしとしと降る雨にしておくから,と梅雨の使いは言う。

親切な旅芸人は,梅雨の使いに竹笛を教えてあげるが,その間中,ずっと雨が降りっぱなし。

外へ出歩けないから傘が欲しいと申し出るが,梅雨の使いは聞く耳を持たない。

「梅雨の使いさん,申し訳ないけど,ボクはこれ以上,竹笛を教えることが出来ないよ」

そう言って,旅芸人は梅雨の使いのもとも去る。

次に旅芸人のまえにあらわれたのは,「北風の使い」。

素晴らしい竹笛を教えて!教えてくれたら,ずっと涼しい北風を吹かしておくから,と北風の使いは言う。

親切な旅芸人は,北風の使いに竹笛を教えてあげるが,その間中,北風が吹きっぱなし。

寒くなってきたので上着が欲しいと申し出るが,北風の使いは聞く耳を持たない。

「北風の使いさん,申し訳ないけど,ボクはこれ以上,竹笛を教えることが出来ないよ」

そう言って,旅芸人は北風の使いの元も去る。

どんどん先を行く旅芸人は,竹笛の音色に魅せられた「四季の使い」に出会う。

その一方で,置いてきぼりにされた日照り・梅雨・北風の使いたちは,旅芸人の後を追ってくる。

以下,クライマックスへ。

  ━─━─━─━─━─

 「わたしが探していたのは四季の使い,あなたです,日照りばかりでも雨ばかりでも北風ばかりでもない,それらが仲良く順番にやってくるあなたと一緒に旅をしたいのです」

 そして旅芸人は,なんともみごとに(竹笛を)おもしろく吹いたので,貧しい四季の使いはまるで魔法にかかったように,うれしくて心もうきうきと,そのまま棒立ちになっていた。

 そうやって四季の使いがつっ立っていると,日照り・梅雨・北風の使いたちがやってきた。なにかよからぬことをたくらんでいるのは,一目でわかった。そこで四季の使いは,ジュディオングのように纏った白いドレスの両手を左右真横に開いて,日照り・梅雨・北風の使いたちに向かって,「さぁみんな,なかよくしましょう。わたしの中でお眠りなさい」と申し出た。

 すると,日照り・梅雨・北風の使いたちはうれしくなって,四季の使いとずっと一緒に暮らすようになった。芸人はお礼にもう一曲だけ竹笛を吹いて,また歩いていった。

めでたしめでたし。



和の国 日本やねんなぁ~・・・
▼ 図書館で借りてきたグリム童話が奇妙でおもしろい。

その道が専門なヒトならば,そんなこと常識やん!ってことかもしれんが。

とにかく変なオチがあちこちにある。

童話的というか教育的観点からすると,え~!っと理解に苦しむこともたまにある。



たとえば,「猫と鼠の仲」という話がある。

猫と鼠が所帯を持つことになって,牛脂を一壺,買うことになった。

しかし,それをどこにしまったらいいのか分からない。

教会の祭壇の下に隠せば,それを盗もうと云うような不届きモノはいないだろう,との猫の提案で,牛脂入りの壺は教会に隠されることになる。

ところが猫は,親戚の赤ちゃんの名付けの代父になるとウソを言っては教会へ行き,牛脂を黙って食べてしまう。

鼠はそんなことなど何も知らない。

冬が近づいたある日,食べ物が見つからなくなると,鼠は教会に隠した牛脂のことを思い出す。

「ねえ,猫さん,お買い置きしておいた,へット(牛脂)の壺のところに行きましょうよ。きっとおいしいでしょうね」

二匹はそろって教会へ出かけたが,壺の中はすっからかん。

以下は,本より抜粋。

―― 「そういうことか」鼠は言った。「なにがどうなっていたんだか,いまやっとわかった。これですっかりはっきりした。あんたはほんとにいい相棒だったわよ!名付けの代父になりに行くって,そのたびにみんな食べちゃったんでしょ」

「だまれ」猫が怒鳴った。「もうひとこと言ってみろ。おまえを食っちまうぞ」

「みなぺろり」

かわいそうに,鼠はそのひとことがもう舌の先まで出かかっていて,それがぽろっと出たか出ないうちに,猫は鼠めがけてひとっとび,わっしとつかむと,ぐびっと呑みこんでしまった。

わかったかい,これが世の中というもんだ。

(完訳グリム童話集 グリム兄弟著 池田香代子訳 講談社文芸文庫)



▼ 「初めての独車オーナーと営業マンの仲」

あのド○ツ製のワゴンってかっこええなぁ,そうやなぁエエ車なんちゃう,確か徳○寺さんも「間違いだらけの・・・」の中でおススメしてたからなぁ・・・といちおう納得して購入したマイカーだった。

それが購入してみるといろいろあるもんだ。

去年には,遠征先で突然エンジントラブルになり,ドキドキハラハラで引き返してきた前科がある。

ディーラーに車を持っていくとすぐに修理してくれて,このトラブルは取るに足りぬもの,全然問題ないですよ,と説明を受ける。

しかし,直したと思って一年も経たぬうちに,似たようなエンジンのかかりにくさを自覚する。

しかも今度は,前回とは違う電気系統のトラブルで,直すのに少し時間がかかると云う。

購入して5年ほどなのに,これはおかしいんではないか?

―― 以下は,シノ妻とディーラーの営業マン君の会話抜粋。

「徳○寺さんが本であんなに褒めてたんだから,いいクルマなんだろうけど,ちょっとトラブルが続き過ぎるんじゃないですかぁ?」

「たまたま続いただけってことで・・・スミマセン」

「電気系統って良く分からないけど,修理費は前回のように保険で払ってもらえますか」

「イヤ,実は保険期間は5年なので,少し前に切れてまして・・・」

「えー,保険効かないんですか?」

「ハイ・・・」

「そういうことなのね」シノ妻が(心中で)言った。「なにがどうなっていたんだか,いまやっとわかったワ。これですっかりはっきりした。このクルマはほんとにいい相棒だったわよ!新車の時はネ。エンジントラブルって,ひょっとしてリコール隠しなんじゃないの!」

「そうではありません」営業マンが(心中で)言った。「リコールではなく,ド○ツ車ではこれくらい(のトラブル)はあると云うことです」

もー金返せ!?

かわいそうに,シノ妻はそのひとことがもう舌の先まで出かかっていて,それがぽろっと出たか出ないうちに,営業マン君が「・・・いちおう,今回のトラブルも私どもで責任を持って修理させていただいて,金額的にもできるだけ無償に近い形での修理,ということにさせていただこうかと,こう思っているワケでして・・・ハイ」とギリギリの妥協点を示してきた。



わかったかい,これも世の中というもんだ。