今日は、BASE10期のDAY5でした。
愛情と信頼について、解説していました。
めちゃくちゃ抽象的なテーマで、あんまり明確に定義できてる人がいないから、子どもを傷つけておいて、
「これは子どもを愛しているからこそです!」
って言い切れちゃう。
明確に定義していないからこそ、何でもありになっちゃうんだよね。
でも、明確に定義したならば、
これをすると「愛している」と言えて、
これをすると「信頼している」と言えると、
子どもに対する具体的なコミュニケーションにまで落とし込めるんだよね。
DAY5の話の中から1つだけ紹介します。
それは
「愛着形成」
です。
愛着形成という言葉は、心理学の伝統的な用語としてあるんだけど、これも明確に定義できる。
定義できるというより、定義しておかないと、
「何をしたら、愛着が形成されるのか?」
が分からないから、愛着を形成されるためには、何をしたらいいのか分からんのよね。
分からないことはやりようがない。
「この数式を微分して」
って言われても、”微分”が何をすることを言うのかが分からなかったら、微分しようがないやん?
「微分っていうのは、2点間の平均変化率を極限まで小さくすること」
っていう定義が分かれば、
1.2点の座標を求める
2.2点間の平均変化率を求める
3.平均変化率を極限まで小さくする
っていう手順で微分できるんだ、ってことが分かる。
「平均変化率が分からない」
って思うかもしれんけど、これも定義してあげれば、計算できる。
「平均変化率とは、2点間のx座標の変化と、y座標の変化の割合(=割り算)のこと」
っていう定義が分かれば、自ずと計算方法が分かる。
1.2点間のx座標の差を求める
2.2点間のy座標の差を求める
3.1と2を割り算する
っていう手順で平均変化率を求めることができる。
あ、微分とか平均変化率なんて分からなくてもいいからね(笑)
「定義が分かれば、具体的に何をすればいいかが分かる」
っていうのを数学を例に説明しているだけ。
「愛着形成とは、何をすることなのか?」
を知るためには
「愛着とは?」
を明確に定義しないといけない。
あくまでもBASEでの定義なので、これが正解だというわけじゃないんだけど、BASEでは、
「愛着とは、子どもが安心感を感じられるような関係性のこと」
って定義しているのね。
「子どもの安心感」
っていうのは、
「子どもがありのままの自分でいられること」
です。
「関係性」
っていうのは、
「コミュニケーションの積み重ねのこと」
です。
そう考えていくと、
「愛着とは、子どもがありのままの自分でいられるようなコミュニケーションを積み重ねていくことによって作られる」
って考えられる。
これがすなわち「愛着形成」だよね。
じゃあ、次に考えるのは、
「どういうコミュニケーションを取ったら、子どもがありのままの自分でいられるのか?」
っていうことを考えていけばいいわけよね。
これもまた明確に定義していく。
子育てで使われる用語って、どれも抽象的で、何を意味しているのか分かりにくいんよね。
「子どもを愛する」
って言われても、
「何をすれば、愛していることになるのか?」
が分からないから、親が
「私は(俺は)子どもを愛せているのだろうか・・・」
って悩むことになっちゃう。
仮でもいいんよ。
現実に合うような定義であれば、どんな定義でもいい。
仮決めでもいいから定義してあげると、具体的なコミュニケーションに落とし込める。
具体的なコミュニケーションに落とし込めば、あとはもうやるだけよね。
「コミュニケーションは覚え芸」
っていう言い方をするんだけど、練習さえすれば誰だって上手くなる。
具体的なコミュニケーションに落とし込めていなかったら、練習すらできないよね(笑)
具体的なコミュニケーションに落とし込んで、あとは練習あるのみ。
それで、誰だって子どもを愛することができるようになるし、愛着形成もできるようになるし、子どもを信頼することもできるようになる。
BASE10期DAY5では、
「子どもを愛する」
「子どもを信頼する」
などの抽象的な言葉をBASEなりに定義していきました。
あとはもうコミュニケーションの練習あるのみ。
そして、親が子どもを愛せるようになり、信頼できるようになる。
そうすると、子どもは自己受容できるようになり、人を信頼できるようになっていく。
子どもの精神的成長や社会的成長は、
「親がどれほど丁寧で繊細なコミュニケーションが取れるのか」
にめちゃくちゃ大きく左右されます。
先生や友達のコミュニケーションにも影響はされるけど、それよりも、親からのコミュニケーションの方が圧倒的に影響を受ける。
なんでかっていうと、
「子どもが母親を求めているから」
「親が最も関わる頻度が高いから」
です。
やから、親がコミュニケーションを学ぶことは、子どもの人生にも多大なる影響と変化をもたらします。
そして、子どもに起こる問題や親子関係に起こる問題は
「親子間のコミュニケーションの問題である」
って言える。
それってつまり、
「親がコミュニケーションを学ぶことで、子どもに起こる問題や親子関係に起こる問題を解決することができる」
っていうこと。
なので、親がコミュニケーションを学び、
抽象的な言葉を具体的に定義し、
具体的なコミュニケーションに落とし込み、
コミュニケーションの練習をする・・・
っていうのは、子育てにおいて、めちゃくちゃ重要なのです。
「子どもに対して、どういう言葉がけをしたらいいか?」
なんて言われること多いけど、マジでどうでもいい質問です(笑)
「カレーにじゃがいもは入れた方がいいですか?」
って聞いてるようなもの。
本質はそこじゃない。
子どもとのコミュニケーションについて学ぶ機会が無いから、
「子どもを愛しているつもりだけど、子どもは親から愛情を受け取っていない」
っていうケースが本当に多い。
親は「子どもを愛しているつもり」だから、そう思っている親はコミュニケーションを学びに来ないんだよね。
多くの人は、
「問題が起こってから、問題を何とかしようとする」
から、仕方が無いんだけどね。
でも、僕としてはなるはやでコミュニケーションを学びに来て欲しい。
子どもが思春期に差し掛かる前に来てもらえたら嬉しいなと思うんだけど、理想的には子どもが産まれる前にコミュニケーションを学んでほしい。
もっと言えば、結婚する前には学びに来ててほしい(笑)
結局、子どもがどう育つのかは、
「夫婦間でどういうコミュニケーションを取っているか?」
がめちゃくちゃ影響を与えるからね。
子育てをお母さんだけががんばるのなんて、謎やん?
でも、夫婦間で上手くコミュニケーションが取れてなくて、お母さんだけがコミュニケーションを学びに来ることが多いんだけどね。
本当は、両親共にコミュニケーションを学んでほしい。
母親のコミュニケーションだけが影響を与えて、父親のコミュニケーションが影響を与えない・・・
そんなわけないやん?
父親のコミュニケーションもがっつり影響を与える。
父親が、子どもの成長や将来の成功、幸せを望むのなら、父親もコミュニケーションを学ぶべきなのよ。
コミュニケーションを学ばずに、
「子どもには成長してほしいです」
「子どもには幸せになってほしいです」
って言ってるのは、勉強せずに「良い点取りたいです!」って言ってるようなもんよ。
子育てにおいて、親がコミュニケーションを学んで、良質なコミュニケーションを取れていることはすごく大事。
子どもに起こる問題が、子どもに原因があることは、ほとんどないと言っても過言じゃない。
それくらい、
「親のコミュニケーション」
は大事なのです。
今日は、BASE10期向けに、言葉を尽くして、子育てで使われる曖昧表現を言語化していきました。
あとは、コミュニケーションの練習あるのみやね!
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