Buff3:「子どもにバフをかける」って、何のこと? | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

昨日は、

 

「子どもには、最低限の人生ではなく、最大限の人生を生きてもらおう!」

 

っていう話をしました。

 

 

 

メールを読んでくれた方から、

 

「私自身がデバフがかかりまくった子ども時代を過ごしてきました」

 

「私もバフをかけられるようになりたいです」

 

っていうコメントをもらいました。

 

 

 

ありがとうございます!

 

読んでくれてて嬉しいヽ(*´∀`*)ノ

 

こうした感想やコメントが僕に対するバフになるので、ぜひたくさん送ってください♪

 

 

 

「最大限の人生を生きてもらう」

 

っていうのは、子どものやりたいことを片っ端から実現していってもらう感じ。

 

「できる/できない」で考えるのではなく、「やりたい/やりたくない」で考える。

 

この「やりたい!!(Want)」の中には、現時点で、子どもには分からないことや、できないことも含まれます。

 

 

 

今はできない。

 

けど、どうしてもやりたい!!

 

 

 

そう思った時に、

 

・勉強

 

・練習

 

・資格を取る

 

・誰かに協力してもらう

 

というようなアプローチが必要になります。

 

 

 

そう、子どもが自分から勉強を始めるのって、やりたいことのためなんです。

 

やりたいことのために勉強をするんだから、親がわざわざ「勉強をしなさい!」なんて言わなくてもいい。

 

 

 

やりたい!

勉強をしたり、挑戦する

できるようになる

やれた!

 

こういう流れを作っていきたいわけです。

 

 

 

子どもにデバフをかけてる時は、

 

「やるべきことをやりなさい」

 

っていうスタンスなので、基本的には、子どもがやりたくないことをやらせようとします。

 

 

 

やりたくないものは、やりたくないので、そのために勉強をするとかはあり得ません。

 

「勉強をしなさい」

 

「勉強をするのが当たり前」

 

っていう雰囲気で関わってしまうと、

 

「勉強をやりたくない」

 

っていう思考回路を子どもに作ってしまいます。

 

 

 

なので、子どもに勉強をしてほしいとか、幸せに生きて欲しいと願うなら、デバフをかけるのをやめないといけないわけですね。

 

そして、バフをかけられるようにしていきたい。

 

 

 

 

 

 

じゃあ、

 

「子どもにバフをかける」

 

って具体的にどうやればいいのか?

 

 

 

それは、

 

・勇気づけ

 

・コーチング

 

・親が自分の人生を生きる

 

・子どもとの関係を良くする

 

です。

 

 

 

それぞれの詳細はやり方は、メルマガで解説することはできても、身に付けることはできません。

 

イジワルしてるんじゃなくて、「文章で伝える」っていう特性上、原理的に無理なんです。

 

 

 

「本を読んで、ピアノが弾けるようになるのか?」

 

っていう話と同じです。

 

体感で学んでいくものなので、文章を読んで理解を深めるよりも、実際にたくさんやってみて、身体で身に付けていくものです。

 

バフ企画では、後半に「バフのかけ方を学べる講座」の話もさせてもらうので、そこに参加してもらうと、子どもにバフをかけられるようになります。

 

 

 

とはいえ、出し惜しみするつもりもないので、メルマガでも解説をできる限りしていきたいなと思います。

 

 

 

 

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◆勇気づけ

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勇気づけは、子どもが勇気が湧くような関わり方のこと。

 

褒めると似てるんだけど、褒めることは必ずしも勇気づけになるとは限りません。

 

褒める以外の勇気づけの方法もあります。

 

 

 

「勇気」ってのは、行動をするための決意みたいなもので、勇気が増えると行動量が増えます。

 

行動量が少ない子どもは、勇気がくじけている可能性があります。

 

勇気が増えてくると、子どもは自信を取り戻し、行動量が増えていきます。

 

 

 

必要とあらば、勉強もするようになるし、学校に行くようになります。

 

 

 

 

 

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◆コーチング

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コーチングってのは、相手を望む場所に連れていくコミュニケーション技法・・・

 

なりたい自分になれるようにサポートをするコミュニケーション技法のことを言います。

 

 

 

コーチングを教えるだけでも6ヶ月の講座を1本でできちゃうから、メルマガで解説し切るのは無理ですね(笑)

 

仮に書けたとしても、誰も読めないと思うわ(笑)

 

 

 

1つだけ話をしておくと、コーチングができるようになると、

 

「子どもの背中を押せるようになる」

 

って表現してるんだよね。

 

 

 

子どもの力になりたい親って、いっぱいいると思うのね。

 

その一方で、「子どもの力になりたい」が裏目に出て、逆に、子どもの足を引っ張っちゃったり、子どもの人生の壁になっちゃってる親も少なくない。

 

 

 

その違いは何かと言えば、

 

「子どもの行きたい方向に行けるように関わっている」

 

のか、

 

「親が行かせたい方向に行くように関わっている」

 

のかの違いです。

 

 

 

子どもの行きたい方向に行けるように関わると、子どもには元々「やりたい!(Want)」のエネルギーがあるから、親の関わりは、子どもの行動が増えていき、子どもの理想の実現が加速します。

 

親の行かせたい方向に行くように関われば、子どもはそっちの方向には「やりたくない(Don’t want)」のエネルギーがあるから、

 

そっちに行かせたい親 VS そっちに行きたくない子ども

 

っていう対立構造が生まれちゃう。

 

 

 

この対立構造が、子どもの勇気をくじき、親を悩ませ、親子間の信頼関係を壊していってしまう。

 

なかなかリスキーな関わり方なんだけど、コーチングなんて習ったことある人なんてほとんどいないし、知らないし、分からない。

 

だから、親が望んでいなかったとしても、気付いたら対立構造ができちゃってることが少なくない。

 

 

 

仮に、コーチングを学んでさ、技術的にはできるようになっていたとしても、今度は感情的な課題が出てくる。

 

親は「そっちに行かせたい」って思ってるんだから、親の中で、

 

そっちに行かせたい VS 子どもの応援をしたい

 

っていう対立構造が生まれちゃう。

 

 

 

ここの感情的課題を解決するのが、これまた大変みたいで。

 

今まで色んな親にコーチングを教えてきたけど、ここの感情的課題を解決するのには長い時間がかかった人が多かったなぁ。

 

 

 

裏を返せば、

 

一点の曇りも無い子どもを応援したい気持ちで

 

子どもの行きたい方向に行けるようにサポートをすれば、

 

どんな親であっても、子どもにコーチングができる。

 

 

 

考え方もやり方もシンプル。

 

でも、実際にやってみると、シンプルが故に難しい。

 

「頭では分かってるけど、できない」

 

って言ってる人が多い。

 

 

 

でも、ちゃんと考え方ややり方を学んで、実践練習を繰り返していけば、誰だってできるようになる。

 

ここまでできると、子どもが思春期だろうが、成人していようが、親に胸の内をたくさん話してくれるようになる。

 

 

 

なぜ?

 

 

 

子どもが

 

「うちの親なら話を聴いてくれるし、きっと応援してくれるはずだ」

 

って思ってるから。

 

 

 

 

 

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◆親が自分の人生を生きる

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「自分の人生を生きる」っていうのは、ものすごーく簡単に言えば、

 

「やりたくないことをやめて、やりたいことをやる」

 

っていう生き方のことです。

 

 

 

ワガママ放題に聞こえるかもしれんけど、やりたいことをやるのと、周りの人と良好な関係を築くのは、また別の話。

 

つまり、

 

「やりたいことをやって、周りの人との関係が悪くなる」

 

っていう人も、もちろんいるんだけど、

 

「やりたいことをやって、なおかつ、周りの人との関係が良い」

 

っていう人もいるよ、ってこと。

 

 

 

「やりたくないことをやめて、やりたいことをやる」

 

っていうのが、

 

「そんなワガママな!」

 

って思う人は、

 

「周りの人と良好な関係を築くコミュニケーションの取り方」

 

を学んできていないんだと思う。

 

 

 

その結果、自分がやりたいことを我慢して、やるべきことをやる人生を送ってきた。

 

ストレスも多いし、思い悩むことも多いし、周りの人にめちゃくちゃ気を遣って生きてきたんじゃないかなと思う。

 

ほんでもって、自分の親との関係が良くなかったり、嫌いだったり、心休まる時間があんまりなかったんじゃないかな。

 

 

 

なんで、親がやりたいことをやってるのが、子どもへの肯定的介入(=バフをかける)になるのかと言えば、

 

1.親がいつもご機嫌でニコニコしてるから

 

2.親を見てたら、人生楽しんでいいし、楽しいもんなんだと分かるから

 

3.世界は優しいといことを親が示してくれてるから

 

4.親が、自分(子ども)のやりたいことに心から協力してくれるから

 

5.むしろ、親も一緒に楽しんでくれるから

 

6.子どもが道から外れて、他人の人生を生きようとした時に引き戻してくれるから

 

です。

 

 

 

言葉で教えることには、あんまり意味はない。

 

だって、好き勝手言えちゃうからね。

 

 

 

例えば、

 

「お金が全てじゃない」

 

なんて言葉は、本来は、

 

・お金が全然無くても、幸せでいられる体験

 

・お金がたくさんあっても、幸せじゃない体験

 

この両方を体験した人にしか言えない言葉です。

 

 

 

実際に体験してみたら、どんな感情・感覚になるのか分からんやん?

 

でも、それが実際に分からなくても、

 

「お金が全てじゃない」

 

とか言えてしまうんよ。

 

 

 

実際に分かってないなら、「お金が全てじゃない」っていう言葉に意味はないよね。

 

AIの自動音声が読み上げてくれる「お金が全てじゃない」っていう言葉と、あまり大差が無い。

 

 

 

やから、さっき挙げた6つの項目は、親が言葉で説明することには、ほとんど意味がありません。

 

大事なことは、

 

「親がその生き方をしているのかどうか」

 

です。

 

 

 

子育てにおいて重要なのは、

 

「親が何を言うか」

 

じゃないよ。

 

 

 

「誰が言っているのか」

 

です。

 

 

 

思いっきり人生を楽しんでいる親

 

「自分の人生を生きよう」

 

って言ってるのと、我慢に我慢を重ねた親が、

 

「自分の人生を生きよう」

 

って言ってるのは、同じ言葉でも、そこに含まれる意味が全然違うんです。

 

 

 

言葉の意味が変われば、子どもに与える影響も当然変わる。

 

そして、子どもの人生が全く違うものになっていく。

 

同じ言葉を言っているはずなのにね。

 

 

 

なので、本気で「子どものために」って思うんなら、

 

「何を言うか?」

 

「何をしてあげるか?」

 

じゃなくて、

 

「自分の生き方を見つめ直してみる」

 

っていうことがめちゃくちゃ大事。

 

 

 

そして、僕がこういうことを話すのは、言うだけ言って、「あとは勝手にやってね」っていうスタンスじゃなくて、もし、僕から学びたい、生き方を変えたい、子育てを変えたいと思うんなら、一緒に学び、変えていく用意があるから。

 

もちろん、それを選ぶかどうかは僕が決めることじゃない。

 

 

 

 

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◆子どもとの関係を良くする

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子どもとの間に信頼関係が築けていることは、子どもからしたらめちゃくちゃ強力な後ろ盾を得たようなものです。

 

そして、子育てにおいて、何においても最優先するものだと思ってます。

 

 

 

勉強よりも、学校よりも、健康よりも、お金よりも、しつけよりも、友達との関係よりも、

 

「親子間の信頼関係」

 

が全てにおいて優先される。

 

 

 

それくらい大事なもの。

 

なんでかっていうと、親が子どもの味方でいられているなら、そして、

 

「子どもが『親は僕の(私の)味方をしてくれている』と思ってくれている」

 

のであれば、子どもが勉強、学校、健康、お金、社会生活などで困っても、親が相談に乗れて、子どもにとって良い方向へと軌道修正できるから。

 

 

 

逆に、親が子どもと対立してしまって、

 

「親は、僕の(私の)ことを何も分かってくれない」

 

「親は、僕の(私の)話を聴いてくれない」

 

「親は、僕の(私の)味方をしてくれない」

 

みたいに思われちゃうと、子どもは「反発」をします。

 

 

 

反発をするということは、勉強、学校、健康、お金、社会生活などのあらゆる分野で、

 

「自分(子ども)自身を貶めるような選択をすること」

 

を意味します。

 

 

 

自分の意思で、わざと自分の健康を害するような選択をしたり・・・

 

自分の意思で、わざとお金で苦労するような選択をしたり・・・

 

自分の意思で、わざと社会生活に失敗したり、苦しむような選択をしたり・・・

 

そういうことが全然あります。

 

 

 

分かりやすい事例で言えば、引きこもりやリストカット、非行行動などですね。

 

全部、親への反発です。

 

 

 

不登校の一部も、親への反発であることがあります。

 

ただ、不登校の場合は、子どもが学校と合わないだけだったりするので、一概には言えません。

 

不登校になっても、子どもが笑顔で楽しそうにしているのかどうか、で判断できます。

 

 

 

なんで、わざわざ自分を苦しめるような選択をするのか?

 

 

 

その理由は1つしかありません。

 

「お母さん、あなたの子育ての仕方、間違えてますよ」

 

っていう子どもからのメッセージです。

 

 

 

「イヤイヤ期」とか「反抗期」も、そのメッセージの1つです。

 

子どもとの信頼関係が崩れてしまうと、子ども自ら自分を苦しめるような選択をするので、親にとってもめちゃくちゃ辛くなります。

 

でも、子どもも親に頼るしかないから、生きていくために必死なんです。

 

 

 

あと、もう1つ信頼関係において大事なのが、

 

「子どもが困ってる時に、相談をしてくれたり、ヘルプを出してくれる」

 

ってこと。

 

 

 

親は子どもを24時間監視できるわけじゃないですよね?

 

親が見ていないところや知らないところで、困ったり、悩んだり、傷ついたりしてる。

 

 

 

そういう時に、子どもと信頼関係が築けているなら、子ども自ら、

 

「助けて!」

 

って親に言ってくれる。

 

 

 

親にヘルプを出せるから、子どもにとって大ごとになる前に、子どもに協力したり、助けることができる。

 

そして、子どもはその親の関わりから、

 

「世界って優しいんだなぁ」(他者信頼や肯定的な世界観)

 

とか、

 

「自分は助けてもらうだけの価値がある存在なんだなぁ」(自己肯定感)

 

みたいなことを学びます。

 

 

 

こういう学びを重ねていくと、子どもにバフがかかり、人生が生きやすくなるし、楽しく幸せなものになっていく。

 

人にも恵まれたりするようになります。

 

 

 

 

 

 

さて、ここまで、

 

「子どもへのバフのかけ方」

 

を説明してきました。

 

 

 

読んでもらったら分かるけど、

 

「親が子どもに何かをしてあげる」

 

ってそれほど多くない。

 

 

 

むしろ、親のあり方、生き方の方が、子どもへのバフ/デバフに大きな違いを与えてる。

 

この感覚、もしかしたら、あんまり慣れないかもしれないけど、ぜひとも理解してもらいたいし、身に付けてほしいことです。

 

 

 

次回のメールを送ったら、少し日を開けるので、感想やコメント、質問などがあったらぜひ送って見てください。

 

 

 

僕の出せる限りの本気でメールを書いてるんですけど、それがどんな風に伝わっているのか、もっと聴きたいことや知りたいことは何のか、ぜひとも聞いてみたいです。

 

それに、それがアウトプットにもなるので、より一層学びにもなっていくはずなので!

 

そして、それが僕へのバフにもなるので、バフをかける練習として、ぜひやってみてくださいね!

 

 

 

今回はこの辺で、また次回!!

 

 

 

★これまでの記事たち

 

Buff1:子どもにデバフをかけるのをやめて、バフをかける

 

Buff2:最低限の人生ではなく最大限の人生を生きる

 

 

 

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・1月23日(火)20:00~21:00

テーマ「子育てには仲間が必要」

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佐伯和也

神戸大学大学院修了

株式会社チームフローでコーチングを学ぶ

ゲーム歴30年以上

 

ゲームを1日10時間以上やっていたにも関わらず、

勉強にも取り組んできました。

 

そんな僕の育てられ方や、

ゲーマー視点を解説したり、

僕が学んできたアドラー心理学や

コーチングの考え方を使って、

「子どもが自分から勉強を始める親のコミュニケーション」

について発信しています。

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