高いお金を払ってるのに、子どもが勉強をしない | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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ゲーム依存症を心配するお母さんからの相談です。

 

まぁ、結論から言えば、

 

「ゲーム依存」

 

です(笑)

 

 

 

僕は、依存するのは悪いことだと思ってないんですよね。

 

僕だって、

 

ゲームに依存しているし、

 

スマホに依存しているし、

 

ストーブに依存しているし(これから冬なので)、

 

家に依存しているし、

 

お金に依存しているし、

 

家族に依存しているし、

 

こうして、みんなとコミュニケーションを取るのにブログにも依存しているわけですよ。

 

 

 

高校の時に、国語の教科書で、「マニア」っていうタイトルの文章が載ってて。

 

「人は、多かれ少なかれ、何かのマニアである」

 

みたいな話やったのね。

 

お金を日常的に使うんなら、お金のマニアだよ、みたいな。

 

 

 

それと同じ感じで、

 

「それが無いと生きていけないもの」

 

「それを日常的によく使うもの」

 

とか、そういうのって、

 

「依存」

 

だよね。

 

 

 

一応、辞書でも調べてみたら、

 

「他に頼って存在、または生活すること」

 

ってあります。

(デジタル大辞泉、小学館)

 

 

 

北海道の冬、ストーブ無しで生活なんてできない!!

 

エアコンじゃ無理なぐらい寒い。

 

ストーブに依存しています(笑)

 

 

 

ゲームが精神的な支えになっていたり、友達とのコミュニケーションツールになっていたら、

 

「ゲーム無しじゃ、生活できなーい!」

 

ってなりますよね。

 

 

 

「依存することは、悪いことだ」

 

って一概には言えないよなぁ、と思うんです。

 

それがたとえ、ゲームであってもね。

 

 

 

で、聞いてみました。

 

「何も問題無い気がするけど、依存するのの何がダメなの?」

 

って。

 

 

 

そしたら、返ってきたのがこちら。

 

↓↓↓

 

 

 

 

これを読んで、最初に思ったこと。

 

依存か依存でないかはどっちでもよくて、

 

「子どもが思った通りに動いてくれてないから、それをゲームのせいにしたい」

 

ってことなんかなと思いました。

 

 

 

依存の何がダメか?

 

って聞くと、

 

「やることしっかりしてのゲームなら良いのですが、ゲームにハマるようになって、成績がクラスでびりになってかれこれ1年以上経ちます。

 

学生なので、勉強にも向き合ってもらいたいのですが、テスト勉強中も勉強せずゲームなのです。

 

学生生活に支障が出てきていると感じます。」

 

って書いてくれてるんですね。

 

 

 

ここに1つずつコメントを差し込んでいくと(緑文字が僕のコメントね)

 

 

 

やることしっかりしてのゲームなら良いのですが、

⇒誰が良いと思ってるのか?親だよね

 

ゲームにハマるようになって、成績がクラスでびりになってかれこれ1年以上経ちます。

⇒成績がビリなのは事実、それが1年以上も事実、やけど、それとゲームはあんまり関係ない

 

学生なので、勉強にも向き合ってもらいたいのですが、

⇒勉強に向き合ってもらいたいのも親だよね

 

テスト勉強中も勉強せずゲームなのです。

⇒それだけゲームがしたいと

 

学生生活に支障が出てきていると感じます。

⇒誰が支障を感じているのか?親だよね

 

 

 

要するに、

 

「ゲームのせいで、子どもが私の思うように勉強をしなくなった!」

 

って言ってるんです。

 

 

 

「自分で自分の活動をコントロールできていないので。」

 

この言葉も、ゲームやYoutubeを気にする親からよく出てくる言葉なんですけど、これも

 

「誰のためにコントロールするの?」

 

って考えたら、

 

「親のために、子どもが自分で自分の活動をコントロールしなきゃいけないのに、できていない」

 

って話よね。

 

 

 

「親のため」

 

なんです。

 

 

 

子どもをコントロールしたくてたまらない。

 

でも、そうはいかんざきなので、その不満をゲームに八つ当たりしている・・・

 

そんな構図になっちゃってるわけです(笑)

 

 

 

子どもは、自分のやりたいことのためなら、何としてでも自分をコントロールします。

 

早起きが必要なら早起きするし、じいちゃんばあちゃんにお金を出してもらうように交渉が必要なら、交渉だってします。

 

成績を上げたいと思ったら、勉強だってします。

 

 

 

子どもが自分をコントロールしない理由は1つしかなくて、

 

「そこに自分の目的が無いから」

 

です。

 

 

 

親の目的が果たされない場合に使う「依存症」っていうのは、

 

「親の思惑通りに子どもをコントロールするのを失敗したことをゲームのせいにしてる」

 

ってことです。

 

 

 

子ども自身の目的を果たすこともできなくなってきてるなら、依存症や、他の可能性を考えてみてもいいかもしれない。

 

親が子どもをコントロールしたくて、でも、上手くコントロールできなくて、それで不安や不満、怒りを感じてて、

 

「子どもがゲーム依存症かもしれません!」

 

って言うのは、

 

「私は、何としてでも子どもをコントロールしたかったのに、このゲームのせいで、子どもが思う通りに動いてくれないんです!!」

 

みたいに言ってるように聞こえる(笑)

 

 

 

「それは、依存とか依存症とか関係無くて、おたくが子どもをコントロールしたいだけちゃいまんのん?」

 

って話です(笑)

 

 

 

依存症は、特定の何かに心を奪われて、

 

「やめたくても、やめられない状態」

 

になることです、って書いてくれてる。

 

 

 

たしかに、子どもが

 

「ゲームをやめたい!と思ってるのに、やめられない」

 

ってなってるんなら、依存症と言ってもいいかもしれない。

 

 

 

でも、子どもは、「やめたい」なんて思ってないんよね。

 

「やめたい」って思ってなくて、「もっとやりたい」と思ってるから、やってるだけ。

 

 

 

やりたくて、やってることを「依存症」とは言わんやん?

 

むしろ、正常な心理よね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

で、結局、このお母さんは、何を問題に思っているかというと、

 

「子どもが私立に通ってて、高い学費を払ってるのに、成績がビリってどういうことやねん!」

 

ってことでした(笑)

 

 

 

ゲーム関係なーーーーーい(笑)

 

 

 

勉強は、ゲームしてる子でもするよ。

 

ゲームしてない子でも、勉強しない子はおるよ。

 

 

 

ゲームを引き合いに出すと、話がややこしくなるんです。

 

まるで、ゲームをしているから、勉強をしないように思える。

 

 

 

でも、子どもが勉強をしない理由は、

 

「本人の中に、勉強をする理由が無いから」

 

です。

 

 

 

そして、それを親が見抜けなかった、ってことです。

 

 

 

 

 

 

 

このお母さんともう少しやり取りをしていくと、

 

「本人が受験をしたいと言って受験をした」

 

って言ってました。

 

 

 

このお母さんに限らずなんだけど、色んな親の話を聴いてると、

 

「子どもが勉強に前のめりになると、財布の紐が緩くなる」

 

っていう親がけっこう多い。

 

 

 

んで、子どもが思い付きで言ったような「勉強したい」に乗っかっちゃって、

 

いざお金を出してみたら、子どもが全然勉強をしない。

 

 

 

ほんで、

 

「自分で勉強をすると言ったのに、なんでしないんだ!」

 

「自分で言ったことを最後までやり通してほしい!」

 

って言うようになる。

 

 

 

いやいや、

 

「お金出したの親ーーーー!!」笑

 

って声を小にして叫びたい(笑)

 

 

 

親なら、子どもの応援をしたい気持ちはとても分かる。

 

僕だって、子どもの応援はしたい。

 

ただ、

 

「お金を出す」っていう最終決断を下したのは親だよ

 

っていうのも事実で。

 

 

 

まー、親だからって子どものことを全て分かるわけじゃないから、そりゃあ失敗することもあると思う。

 

お金を出す最終決断を下して、それで子どもが勉強をしなかった・・・

 

ってなったら、その責任って、

 

「最終決断を出した親」

 

にあるやん?って思うんよね。

 

 

 

「勉強をしない子どもが悪い」

 

みたいな話にしちゃうと、責任のなすりつけみたいになってるなー、って思うんやけども、その前に、

 

「子どもが勉強をしないことを見抜けなかった親」

 

っていうのもおるんよね。

 

 

 

どっちが悪いとか、どっちに責任があるとか、そういう話をしたいわけじゃないんやけど、

 

「最終決断を出して、お金を出した自分」

 

を棚に上げて、

 

「勉強をしない子どもが悪い」

 

って子どもだけを一方的に責めちゃうのは、ちょっと子どもには荷が重いんじゃないかなーーーーー

 

なんて思ったりします。

 

 

 

「うわ~、この子は、実は勉強せーへん子やったんかー!

 

分からんかったー!見抜けんかったわー!

 

これが授業料やと思って、また一つこの子について学べたわ!」

 

くらいに考えてもいいんじゃないかな、って思います(笑)

 

 

 

なので、

 

「ドンマイ!」

 

です(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、僕の場合も話しておきます。

 

息子兄が高校を卒業するとなって、進路をどないしようかな?って考えている時の話。

 

 

 

大学の推薦の話があったから、そこに行こうかな?っていう話が出てたんよ。

 

お金を出すのは、僕です。

 

 

 

大学にかかる費用は、学費+仕送りで考えると、なかなかの金額です。

 

僕は、「息子兄に勉強をしてほしい」っていう気持ちは、1mmもなくて。

 

別に何も期待してないとかじゃなくて、

 

「やりたいことをやって、自分の人生の質を高めたり、楽しく過ごしてもらいたいな」

 

と思ってた。

 

 

 

勉強をしたかったら、したらいいし。

 

遊びたかったら、遊んでいいと思うし。

 

どないしたいんかなー?と思ってた。

 

 

 

息子兄は、ゲーム好きなことも知ってたし、

 

そのゲームの対戦相手が帯広に居ないことも知ってた。

 

 

 

だから、こんな提案をしてみたの。

 

・大学には進学せず、東京で1人暮らしする

 

・東京では、大好きなゲームの対戦相手を探して、ひたすらそこに打ち込むのもあり

 

・東京での生活費は仕送りとして出す

 

 

 

息子兄からしたら、魅力的な提案やったと思う。

 

東京には、リアル会場で、ゲームの対戦ができる相手がいるし、そこでゲーム仲間もできるかもしれない。

 

しかも、お金は出してもらえる。

 

 

 

「ちょっと考えさせて」

 

って言ってたけど、内心、

 

「この東京プランを選ぶこともあるやろな~」

 

って思ってた。

 

 

 

でも、後日、改めて話をしたら、

 

「やっぱり、大学に行くわ」

 

って言ってきたの。

 

 

 

息子兄のことを考えて出した提案でもあったから、

 

「え!いいの?東京で、お金を出してもらって、遊べる、っていう提案やで?」

 

って言ったら、

 

「それでも大学に行って、勉強をしたい」

 

って。

 

 

 

かっこいいよなぁ。

 

 

 

僕は、ほんとに混じりっけなしのエクストラヴァージンオリーブオイルみたいな気持ち(=ピュアな気持ち)で、東京プランを提案したんやけど、息子兄はそっちを選択せんかった。

 

ちょっとびっくり。

 

 

 

ほんで、そうやって自分の意志で大学に行った息子兄はどうなったか?っていうと、ほとんどの単位を取り、なかなか優秀な成績で卒業していかはった。

 

ほんで、とてもホワイトなIT企業に就職して、今もがんばって働いてるようです。

 

 

 

 

 

 

 

進学ってさ、

 

「進学した方がいいんじゃないか」

 

みたいな、自分以外の声が聞こえることがあるんよ。

 

 

 

その自分以外の声に従って、進学をすると、

 

「本当は、勉強なんてしたくなかった!」

 

が本音なんだから、子どもは勉強せーへんわけよ。

 

 

 

だから、僕は、真っ先にそういう自分以外の声を潰したろー、と思って、さっきの東京プランを提案したんです。

 

「ほんまに、あなたの行きたい方向に行ったらええんやで」

 

って伝えるためにね。

 

そしたら、断られて、ちゃんと自分の声に従った進路選択ができたんじゃないかな、と思う。

 

 

 

んで、この「自分以外の声」の代表格が、

 

「親」

 

です。

 

 

 

だから、親に、少しでも、

 

「勉強をしてほしいな」

 

っていう気持ちがあると、子どもの

 

「勉強をしたい」

 

「受験をしたい」

 

「塾に行きたい」

 

「通信教育をやりたい」

 

みたいな言葉に、やすやすと乗っかっちゃう。

 

 

 

「ちょっと声かけたら、すぐにホテルについていっちゃう安い女」

 

みたいになっちゃう(笑)

 

 

 

勉強をしてほしくて溜まらんから、

 

子ども

「勉強しよっかな」

 

「え!勉強したいの!?じゃあ、塾を探して、教材も揃えて・・・」

 

みたいな(笑)

 

 

 

ただの思い付きで言ったことなのに、親があまりにもノリノリだったから、子どもも引くに引けなくなって・・・

 

こういうことが本当に多い。

 

 

 

こういうのを僕は、

 

「親が色めきだってる」

 

って言ってる。

 

 

 

下心ありありで、エロい。

 

ド変態かよ、っていうくらいエロい。

 

 

 

子どもが親を騙したんじゃなくて、

 

親がちょろかったんじゃないか、と。

 

 

 

だってさ、相手は子どもよ?

 

子どもがいくら賢いと言っても、子どもよ?

 

 

 

「子どもの口車に乗せられちゃった!」

 

ってことで、

 

「ドンマイ!」

 

っていう言葉を送りたいと思います(笑)

 

 

 

受験をしたいと言ったのは子どもかもしれない。

 

それでも、最終的なGOサインを出す(=お金)のは親なので、子どもを責めるのは筋が違うかな、って思うんよね~。

 

 

 

 

 

僕はそんな風に感じて、考えました。

 

僕の考えたことは決して正解だなんて言うつもりは無いよ。

 

 

 

みなさんは、どう感じたり、考えましたか?

 

良かったら、コメントで教えて☆

 

 

 

 

 

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