昨日は、Youtube Liveを見てくれてありがとうございました!
次回は、5月12日(水)21時にやります!
昨日のYouTube Liveでは、新学期始まって1ヶ月経つし、
「新学期始まってどうだった?」
っていう話をしてたんです。
その中で、
「中2の娘の学校では、GWにたくさん宿題が出されました」
っていう話が出たんですね。
宿題を出す目的って、
「約束を守れるようになるため」
「期限を守れるようになるため」
って言う人もいるけど、それは、
「宿題の難易度」
や、
「やりたい宿題かどうか」
によって変わるから、宿題でできるようになることは難しいんじゃないかと思ってます。
それよりも、宿題を出す目的って、
「学習時間を増やして、学力を上げるため」
だと思うんですね。
そうだとしたら、
「GWに大量の宿題を出す」
っていうのは、かなりリスク高いやり方だなぁ、って思います。
現代の日本の学校教育の問題点の1つが、
「勉強を強制することによって、勉強嫌いの子どもが量産される」
っていうことだと思うんです。
子どもは勉強が嫌いなんじゃなくて、強制されることが嫌いです。
何となく、先生自身が
「宿題を出しておくことは、教育において必要なこと」
だと思ってるからこその大量の宿題だと思うんですけど、ここはよく考えてみたい。
宿題って、子どもの学力を上げるのかと言えば、実は一概には言えないんですね。
宿題を出して子どもの学力が上がるのは、
「子どもがその宿題をやりたい、やろうと思っていること」
「子どもにとって、宿題の難易度がちょうどいいか、少し難しい」
「子どもにとって、宿題の量はちょうどいいか、少し少な目」
くらいの場合です。
内容にもよるけど、そりゃ、出した宿題を全て完璧にこなせば、子どもの学力は上がります。
それは間違いない。
でも、
「宿題や勉強をやりたくない子ども」
に宿題を出してしまうと、
「うげぇ、宿題なんてやりたくねー」
って思ってしまって、勉強に対する印象が悪くなります。
勉強は嫌なものだ、やりたくない、って思っちゃうわけですね。
また、
「宿題の難易度が子どもにとって難しすぎる」
とすると、子どもがその宿題に取り掛かると、
「自分には無理だ」
って諦めてしまう。
宿題を諦める経験が何度か続くと、
「自分はきっとバカなんじゃないか」
って思い始める。
自分がバカだと思ったら、それって
「自分は勉強ができない」
って思ってるわけだから、
「どうせ解けないし、勉強したくない」
に繋がっていきます。
だから、宿題を出して学力が上がるのは、
「勉強や宿題が嫌じゃない子ども」
に対して、
「その子どもに合った難易度」
の宿題を、
「その子どもがこなせそうだと思う量」
を出した時です。
宿題の難易度や、量は、子どもが勉強を嫌いじゃなければ、乗り越えられる可能性があります。
でも、課題の負荷が大きいと、1回や2回なら乗り越えられるけど、長期的に子どもの精神がすり減っていって、
「勉強はしんどいし、辛い」
って思っちゃいがち。
そしたら、勉強をしたくなくなる。
勉強や宿題をやりたくない子どもに宿題を出すのは、勉強に対する印象を悪くするだけ。
子どもの学力を上げる目的どころの話じゃなくなります。
一方で、
「勉強や宿題をやりたい子ども」
に対してなら、難しい課題や、大量の課題を出すのはありです。
むしろ、やりたいんだから、あまりにも簡単すぎたり、少なすぎると逆に
「宿題がつまらない」
って思っちゃいがち。
また、これが
高校
大学
であれば、また話は別なんよな。
もし、子どもが通ってる学校が、偏差値の高い進学校だったり、国公立大学や、高偏差値の大学に通ってるんなら、
「課題の難易度が難しい」
「大量の課題が出る」
っていうのは予想できると思うし、きっとそれを覚悟の上で入学してると思うのよ。
知らんかったとしたら、学校を辞めたり、編入して、もう少し易しい学校を選択することもできる。
高校・大学だと、似たような学力層に分かれてるから、高偏差値の学校であれば、大量の課題を出しても何とかやっていけると思う。
僕が通ってた高校は、学区トップの偏差値を誇る進学校でした。
まだ入学もしてない春休みの段階から、
数学の問題集の1章まるごと
英語の薄めの問題集1冊まるごと
漢字だったか、作文だったか、国語の宿題
などなど、かなりの量の宿題が出ました。
「これが高校か・・・」
ってため息が出た覚えがあります(笑)
そういう場合は、元々、課題をこなす実力も、やる気もある子どもが集まってるんやから、できる子も多い。
それでも一概には言えんけどね。
でも、小中学校って、特に公立やと、入試なんて無いし、学力もやる気もバラバラだと思うのよ。
そんな有象無象が集まる場所で、
「大量の宿題を一律に出す」
っていうのは、一定数の子どもたちを勉強嫌いにしてしまうリスクがあると思うのよね。
自分の子どもが勉強できる子で、宿題をやることにもやぶさかじゃなければ、大丈夫。
でも、自分の子どもが勉強が苦手だったりすると、その大量の宿題に面と向かってしまうと、打ちのめされてしまう可能性があるなと思うんです。
「宿題ができないこと」
よりも、
「子どもが勉強嫌いになってしまうこと」
の方が、長い目で見ると圧倒的に子どもの人生にとってマイナスです。
この宿題をやらなくても、それはたった1つ課題をすっ飛ばすだけです。
でも、勉強嫌いになってしまうと、この宿題だけじゃなく、今後の宿題全てと、勉強やテスト、入試。
それから、社会に出た後に、仕事のためにする勉強の全てに影響を及ぼします。
「宿題をしない」
ことと、
「勉強嫌いになる」
ことは、子どもの人生に与える規模感が全然違う。
だから、もし、学校から
「子どもの実力からしたら難しすぎる」
「子どものやる気からしたら多すぎる」
っていうどちらかの条件が当てはまる宿題が出てるなら、
「親が宿題の量や難易度を調節してあげる」
ってのは大事かなぁ、と思います。
ほんでもって、宿題は
「先生と子どものコミュニケーション」
なので、親が宿題を調節するなら、先生にも一言話を通しておく。
「うちの子にとっては、難しすぎで、量も多いから、この宿題をやらせてしまうと、勉強嫌いになってしまう可能性があります。
だから、親の独断で、宿題の量を減らしています」
とか何とか、伝えておく。
本来なら、宿題は、子ども1人1人に合ってるものを出すべきです。
でも、学校の先生は激務だって聞くし、1人1人の学力に合わせた宿題なんて考えてたら、業務がパンクするんじゃないかと思う。
だから、親が子どもと話をして、宿題を
「子どもがやってみたいレベル」
「子どもがこれならやれそうっていう量」
に調節する。
これは、
「子どもを楽させるため」
っていうよりも、親が
「子どもを勉強嫌いにすること」
から守ってるんです。
勉強も、子どものペースで、少しずつできることを増やしていくと、子どもは勉強も楽しんでくれるようになります。
子どもは勉強が嫌いなわけじゃない。
だから、子どもに合った課題を出してるなら、子どもは勉強ですら、
「やってて楽しい!」
って思ったりします。
なので、もし、
「子どもが学校から出されたGWの宿題に辟易している」
って様子があるんだったら、親が、
「宿題の量と難易度の調整」
をやってみてもいいのかなー、と思います。