子どもの話を黙って聞く | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

僕がコミュニケーションを学び始めた最初の衝撃が、

 

「こんなに長いこと黙って話を聴いてもらったの初めて!!」

 

っていう実感でした。

 

 

 

意見を挟まず、アドバイスも無く、否定も、批判もなく、

 

「ん?」

 

みたいなのもなく、

 

「えぇ!」

 

みたいなのもなく、ただひたすらに、

 

「うんうん♪」

 

って言いながら聴いてくれる。

 

 

 

それのなんと気持ちいいことか

 

 

 

それが僕が最初に感じた感動でした。

 

これって言い換えれば、

 

「27年間、黙って最後まで話を聴いてもらったこと(という記憶が)無い」

 

っていうことなんだよね。

 

 

 

いや、聴いてもらったことあるかもしれないんですけど、思い出せなかった(笑)

 

なんで話を最後まで聴いてもらうといいかっていうと、

 

「本当に言いたいことは、最後にくる場合がある」

 

からです。

 

 

 

よくさ、

 

「結論を最初に言え」

 

みたいなのあるでしょ?

 

 

 

あの「結論」ってやつは、

 

「今、現時点で気付いている言いたいこと」

 

なんです。

 

 

 

「話しながら、気付く」

 

「話しながら、まとまる」

 

っていうこともあるし、

 

「最初と最後で言っていることが変わる」

 

ことだってあるじゃない?

 

 

 

それを

 

「最初と言っていることが違うじゃないかー!」

 

って言われても、

 

「人の言っていることは変わる」

 

もんです。

 

 

 

気持ちだって変わる。

 

言ってることだって変わる。

 

朝令暮改です。

 

 

 

「心」

 

ってなんで

 

「ココロ」

 

って言うか知ってる?

 

 

 

「コロコロ移り変わるものだから」

 

だよ。

 

 

 

「コロコロ移り変わるもの」

 

だから、

 

「ココロ」

 

です。

 

 

 

だから、

 

「変わって当たり前」

 

なんです。

 

 

 

だから、

 

「最初しか話を聴いていない」

 

のであれば、

 

「本心を聴けていない確率が極めて高い」

 

ってこと。

 

 

 

最初に出てきた上澄みみたいな「結論」だけ聴いて、

 

「この人は、こういうことを考えているんだな」

 

って判断するのは、あまりにも早計です。

 

 

 

言いたいことは変わる。

 

気持ちは変わる。

 

結論も変わる。

 

 

 

いや、

 

「変わる」

 

っていうか、

 

「自分でも、上澄みを『本心』だと勘違いしていた」

 

っていうことかな。

 

 

 

その勘違いを責めちゃいけない。

 

「なるほど!本当に言いたいことは、そっちだったのね」

 

って一緒に共感してやりゃいいし、一緒に本心の発見を喜んだらいい。

 

 

 

僕はよく

 

「子どもを信じているけど、言っていることは信じない」

 

って言うんです。

 

 

 

これは、

 

「子どもが嘘をついている」

 

みたいな話じゃなくて、

 

「子どもとじっくり話してみないと、本心なんて出てこない」

 

「子ども本人も、自分の本心を勘違いしていることがある」

 

のです。

 

 

 

ちっちゃい子が、

 

「欲しい!!」

 

ってダダをこねたのに、いざ買ってみたら、

 

全然遊ばない

全然食べない

 

っていうことは、誰しも一度は経験したことあるんじゃないかな。

 

 

 

言っていることが本心であることは、そんなに多くない。

 

自分の本心に気付いている人は、あまりにも少ない。

 

僕もそう。

 

 

 

だから、話を最後まで聴いて、それでさらに、

 

「で、本当はどういう気持ちなの?」

 

って突っ込んであげるくらいがちょうどいい。

 

 

 

そういう意味で、

 

「一度言ったからには、やらなければいけない」

 

っていうのは、子どもからしたらけっこう苦しい関わり方です。

 

 

 

こういう関わり方を

 

『言質(げんち)を取る』

 

って言います。

 

 

 

言質を取る理由は、ただ1つ。

 

「できなかった時に、罰を与えるため」

 

です。

 

 

 

本来、

 

「流動的で、ゆらゆらうごめくもの」

 

である言葉を口にした瞬間に

 

「カチカチで、固定的なもの」

 

に変えてしまう。

 

 

 

でも、本質的には、

 

「流動的で、ゆらゆらうごめくもの」

 

なので、ほぼ確実に、

 

「最初に言ったことと、今の気持ちはズレる」

 

のです。

 

 

 

ってことは、言質を取れば、ほぼ確実に、

 

「後から、子どもをすることになる」

 

んです。

 

 

 

 

 

 

 

親が

 

「子どもの言質を取ること」

 

に躍起になっていると、子どもの話はまず聴いていません。

 

 

 

「子どもに約束させる」

 

っていうのも同じことね。

 

 

 

言質とか、約束とか、「言った/言わない」なんてどうでもいいから、

 

「まずは、子どもの話を黙って最後まで聴きましょう」

 

って思います。

 

 

 

いつも講演会でも、最初のワークで練習していました

 

「相手の話を黙って、最後まで聴く」

 

っていうやつね。

 

 

 

ワーク自体は簡単なものなので、帰ってから実践してくれた人も何人もいたそうです。

 

その中の何人かがメールを返してくれました。

 

「今まで子どもの話を全然聴いていませんでした」

 

って。

 

 

 

「子どもの話を黙って最後まで聴くのがこんなに難しいことだとは思いませんでした」

 

って。

 

 

 

子どもが

 

「親が聴きたい話」

 

をしてくれるなら、容易いことです。

 

 

 

でも、

 

「子どもの話を黙って最後まで聴く」

 

っていうのの本質は、

 

「子どもが話したいことを黙って最後まで聴く」

 

です。

 

 

 

親にとって都合の良いことばかりじゃない。

 

子どもが話したい、子どもが素で感じたことを言葉にしてくれるのを

 

「黙って、最後まで聴く」

 

んです。

 

 

 

子どもの話を黙って話を聴くだけでも、

 

「お母さんは、僕の話を聴いてくれる」

 

「お父さんは、私の話を聴いてくれる」

 

ってなります。

 

 

 

そして、心を開いてくれるようになる。

 

 

 

頭の中は、別のことを考えててもいいんです(笑)

 

「今日の夕飯は、何にしようかなぁ」

 

「明日って、何の予定があったっけ」

 

って考えながら、黙って

 

「うんうん♪」

 

って話を聴いたらいい。

 

 

 

子どもが話したいことは、

 

「その多くは、親には理解できないこと」

 

ばかりでしょうから(爆)

 

 

 

僕も、

 

「子どもが話したい」

 

けど、

 

「よく分からない」

 

「オチが無い」

 

などの話は、満足するまで喋ってもらったら、それ以上あんまりツッコミません(笑)

 

 

 

子どもが起こす問題行動は、そのほとんどが

 

「僕の(私の)気持ちを分かってよ!」

 

なので、

 

「子どもの話を黙って聴く」

 

だけで、激減するはずです。

 

 

 

間違いなく。

 

 

 

逆に言えば、子どもが問題行動を起こしているのならば、

 

「今まで、子どもの話をあんまり聴けていない」

 

のかもしれません。

 

 

 

夫婦関係も同じね。

 

「相手の話を、黙って最後まで聴いてみる」

 

っていうだけで、夫婦関係は、めっちゃ良くなります。

 

 

 

自分が話す時も、最後まで話を聴いてもらうようにします。

 

「どうしても、途中で口を挟まれたりする」

 

っていう場合は、

 

「今回は、ただただ共感的に、黙って最後まで話を聴いてほしい」

 

ってお願いをします。

 

 

 

それでも聴いてくれなかったら、他の人に話を聴いてもらいましょう( ´ ▽ ` )ノ

 

それか別れる(笑)

 

 

 

 

 

人間関係の基本は、

 

「相手の話を最後まで黙って聴く」

 

です。

 

 

 

そこから始まります。

 

ぜひ、やってみてね!

 

 

 

「思ったより難しい」

 

「途中で、口を挟みたくなる」

 

っていう人、続出だろうな、って思います(笑)

 

 

 

それもまた良きかな。

 

 

 

 

 

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