台湾から帰ってきました~!
色んなトラブルに見舞われながらも、何とか切り抜けて、無事に帰ってこれました。
旅行するだけなら、ほとんど英語を話せなくてもやっていける。
台湾だからかもしれませんけどね。
台湾のことは、ブログにも書いているんで、そっちを見てね。
台湾で龍山寺ってところに行ってきたんです。
なんでも、台湾で最も古いお寺なんだそうな。
台湾のお寺には、台湾式のお参りの仕方があります。
線香を持って、龍山寺の中にある仏さんに、
・氏名
・生年月日
・住所
という簡単な自己紹介をしてからお願いするんですね。
それを龍山寺は7か所だったかな、でやるんです。
お願い事は、何度も何度も繰り返しやる方が効果があるし、より具体的な方が願いは叶いやすい。
だから、台湾式のお参りの仕方、すごくいいな、って思いました。
僕が願ったのは、BASEのことです。
『親のためのコミュニケーション講座 -BASE-』
ってのの3期を7月から始めるんですね。
BASEのこれからの繁栄と、みんなから愛され、これからも親子を幸せにし続ける講座でありますように。
そんなことをお願いしてきました。
自分で言うのもなんですが、BASE、すごくいいものだと思うんですよ。
実際に参加してくれた人から話を聴けば、子育て情報を集めると、
「いかに、子どもを上手くコントロールするか」
っていう情報が圧倒的に多い。
「どうやったら、学校に行くようになるでしょうか?」
みたいなんとか、
「どうやったら、勉強をするようになるでしょうか?」
みたいなんとか、
「どうやったら、ゲームをやめるでしょうか?」
みたいなんとか。
そんなことは、ぶっちゃけどうでもいい。
それで、親も、子どもも幸せになるのか?っていうと、それは違う。
学校も、勉強も、ゲームも、全て手段に過ぎんのです。
アドラー心理学は、他の心理学と大きく違う点は、
「人の幸せとは何か?」
を明確に定義している、っていう点です。
「がんばったら、幸せになれる」
っていう思想から、
「幸せだから、ついついがんばっちゃう」
っていう思想にシフトチェンジしていきたい。
嫌なことを我慢して、無理やりやるんじゃない。
我慢してやっても、モチベーションが上がらないことは、数多くの実験で示されています。
今が充実してて、楽しくて、幸せだから、もっとやっちゃうんです。
だから、子どものことを考えるんなら、
「いかにして、子どもに勉強をさせるのか?」
じゃなくて、真っ先に、
「今、この瞬間に子どもが幸せを感じられるようにするには、どうしたらいいのか?」
っていうのを考えていかないといけないんです。
そして、子どもを幸せにするためには、
「親が、子どもを使って、気持ちを満たすこと」
をやめないといけない。
「子どものため」
をやめる、ってことね。
親が充実してて、幸せだからこそ、子どもを幸せにできるんです。
親が不幸なのに、どうやって子どもを幸せにするのか、って話なんです。
だから、BASEでは、前半は
『親の自己受容感』
を高めます。
親が自己受容できてから初めて、子どもを幸せにすることができます。
親が自己受容できていなかったら、親が自己受容するために、子どもを利用しちゃうんです。
一人で何でもできるようになれ、っていう話ではありません。
「~するべき」
を手放して、自分の気持ちや、身体の感覚に素直になりたいんです。
「~でなければならない」
っていう思いを強く持てば持つほど、親が子どものエネルギーを奪ってしまう。
親はもちろん、子どもには善意で関わるんです。
「~をしなければ幸せになれない」
と強く信じて、子どもを幸せにしようとする。
でも、その思考回路では、結果的に、いくら善意であろうと、いくら「子どものため」って思っていようとも、やればやるほど子どものエネルギーは減っていきます。
そして、子どもが主体的に活動し続けることが難しくなります。
だから、BASEでは、6ヶ月間の前半で、
「子どものエネルギーを奪って、親が幸せになる」
っていうところから、
「親が、自分で自分を幸せにできるようになる」
っていうことを身に付けてほしいんですね。
自分で自分を幸せにできるようになる。
これをアドラー心理学では、
『自立』
って言います。
経済的な自立とも意味は同じです。
お金や仕事に縛られるのではなく、自分を幸せにするために、お金も、仕事も選んでいる状態です。
決して、
「仕事をして、ご飯を食べられている状態」
を指すわけではありません。
それで自分が幸せになっていないのであれば、
「仕事をしなければ生きていけない」
っていう発想で仕事をしているのであれば、それは経済的な自立とは言いません。
奴隷労働と意味は大差ありません。
僕らは、自分の人生の主人公でいたいんです。
自分の人生は、自分で選択して、自分で自分を幸せにできるようになりたい。
そういう生き方をするから、子どもも自立していくんです。
立派な大人になることを目指してはいません。
子どもを立派な大人にすることも目指してはいません。
親も、子どもも、等身大の自分で生きられるようになることを目指しています。
ポンコツならポンコツで、愛嬌を身に付けて、誰かに助けてもらえばいいんです。
ハーバード大学にロバート・ウォールディンガー博士っていう人がいます。
この人は、70年続く「人生の幸せとは何かの研究」の4代目のリーダーです。
彼は、人生の幸せとは、
・健康
・お金
・仕事
・地位
・学歴
・名誉
・平和
・物質的な豊かさ
のどれでもない、と言います。
70年間、4000人以上の人の追跡調査で分かったのが、
「身近な人とのパートナーシップ」
でした。
つまり、大切な人を大切にできていることこそが幸せである、っていうわけです。
それは、家族だし、かけがえのない親友のことです。
親は、良かれと思って子どもに関わるんです。
でも、良かれと思って、子どものためと思って、やればやるほど子どもとの関係が悪くなってしまう。
子どもを追い詰めてしまう。
子どものエネルギーを奪ってしまう。
どの親も、
「良かれと思って」
「子どものために」
なんです。
でも、結果的に、子どものエネルギーを奪っちゃっている以上、その関わりをやめない限りは、子どもの人生の袋小路に追い詰めていってしまう。
親が。
そんなことしたくないじゃないですか。
できることなら、自分が関わることで、子どもには幸せを感じてほしいじゃないですか。
でもね、僕らはそれを学んでこなかった。
子どもにどう関わったら、子どもは幸せを感じてくれるのか、っていうことを学んでこなかったんです。
アドラー心理学では、幸せの定義を
『共同体感覚』
っていう言葉で表現しています。
アドラー心理学は、思想的にはとても優れていると思います。
たしかに、人間の本質を捉えている。
しかし、
「じゃあ、アドラー心理学の教えをどう実践すればいいの?」
っていうことは、あまり明確には語られていません
だから、
「良いこと言っているけれど、どうやればいいのか分からない」
っていう声はよく聴きます。
BASEでは、
「親が自分で自分を幸せにするには、どうしたらいいのか」
っていうところと、
「子どもにどう関われば、子どもが幸せになっていくのか」
っていうところの二段構えで、コミュニケーションについて教えていきます。
コミュニケーションは、僕らが幼少期に学んだコミュニケーションを今もなお使い続けているように、一度身に付けてしまえば、今後の人生でずっと使えます。
10年だろうと、20年、30年、40年だろうと、ずーっと使い続けることができます。
それは、言い換えれば、
「人生が変わる」
っていうことです。
そして、自分が身に付けた、自分を幸せにするコミュニケーションを、もちろん、子どもにも伝えていくことができます。
というか、親が「自分を幸せにするコミュニケーション」を取っているなら、子どもも自然と「自分を幸せにするコミュニケーション」を取るようになります。
それは逆を言えば、親が
「子どもを利用して、自分を幸せにするコミュニケーション」
を取っているなら、子どももまた、
「親や、他者を利用して、自分を幸せにするコミュニケーション」
を取るようになります。
その時、子どもの振る舞いは、暴言・暴力的になります
もしくは、消極的、無気力的になります。
そうじゃなくって、子どもには明るく元気で、自分の気持ちに素直でいて、自分で幸せになってもらうようにしたい。
そのためにはどうしたらいいのか?
っていうことを気休めではなく、具体的な方法論にまで落とし込んで学んでいくのが、
『親のためのコミュニケーション講座 -BASE-』
です。