子どもを信頼するっていうのは? | 家庭を子どものBASEに 佐伯和也公式ブログ

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子どもが思う存分遊ぶ(ゲーム含む)ことで、知的好奇心が育ち、それが勉強にも繋がっていく

子どもを信頼する。

僕がなぜ、子どもを信頼することを、子どもの決断を尊重するように伝えてきているかと言えば、それは、僕が自身が両親にそうされてきて、幸せに育ってきたから、です。

 



何で遊ぶのかも。

どこの塾に行くのかも。

どこの高校、大学に行くのかも。

浪人をすることも。

何の部活に入るのかも。

誰と付き合うのかも。

どんな夢を追いかけるのかも。

あらゆる面で、ほとんど僕の決断を応援してくれる立場にいたのが両親です。

時には、物的、金銭的な支援もありました。



親からしたら、子どもの決断なんて、未熟で、何も考えていないように映るかもしれません。

いや、ほとんどの場合にそう感じるかもしれません。

その時に、親が口を出すのかどうかが非常に重要で、それこそ子どもの今後の人生を左右するくらいの重要なコミュニケーションの1つだと思っています。

親が口を出した方が、結果は良くなるかもしれません。

 



けれど、子どもの自己肯定感は低くなります。

なぜなら、自分で決めていないんだから、自分で決められる、自分は人生の主人公である、という意識が芽生えにくいから、です。

親に選んでもらっているのに、「自分のことを自分で決めているんだ!!」とは思わないですよね(笑)

誰かに生かされている人生だと、人は充実感を、幸福感を感じにくいです。

自分の思い通りになっていないんだから。



人に決められた人生は、人のせいにできる人生なんです。

「お母さんが言ったのに!」

「お父さんがそうしろって言ったんでしょ!」

みたいな。

 



自分で決めているんなら、人のせいにできないんです。

何か困ったことや、思い通りにならないことがあれば、まずは自分で考えて、自分で何とかするしかない。

自分で決めている以上、自分の責任以外にはありえないんです。



しかし、自分で決めて、自分で人生を動かしてきたからこそ、大人になった今でも過去に対しては未練も、後悔もありません。

「もしも、こうしていればどうなっていただろう・・・」っていう妄想をすることはありますけどね(笑)

でも、それはシミュレーションの1つであり、趣味の1つなので、気持ちが落ちたりとか、引きずったりしません。

前を向いていられるんです。



時々、「和也さんって、ものすごくポジティブですよね」とか、「和也さんって、ものすごく勇気がありますよね」って言われます。

それは、今まで自分の決断で生きてきた自負があるから、です。

とはいえ、自分一人で孤独に何とかしてきた、っていう意味ではありません。

人に頼るかどうかも自分で決断してきたっていうことで、頼る時には頼ります。



子どもの決断を信頼する、というのは、子どもにとても大きな自信と希望を自分の力で勝ち取らせるほどの強力なコミュニケーションである、というのを自分の身を以て体験してきました。

どんな困難であっても、乗り越えられる感じがしますし、実際に、お金が底をついて、全てのインフラが止まったり、食べるものに困ったという状況すら乗り越えてきました。(2013年のことです笑)

他にも、浪人時代や、会社員時代に、鬱に近い状態になって(診断は受けていないけど、体に支障をきたすくらいだったので)、それも乗り越えてきました。

最も大きな乗り越え体験は、父親に対する恐怖心、トラウマでしょうかね。

基本的には優しいんですけど、沸点がどこにあるのか不明なので、迂闊に人に本音を話せなかった、っていうのがあったんですけど、それも乗り越えてきました。



人生は苦難の連続でもありますが、それを自力で乗り越えていくには、心の強さが必要です。

その心の強さは、親が何か干渉して養ってあげるわけじゃなく、子どもが下す決断を尊重してあげるだけ。

尊重してあげたら、離れて見守っていてもいいし、対話しながら一緒に人生を進めていってもいい。

どちらにせよ、

「あなたはそう考えているのね。やってみたらいいじゃない」とか、

「自分でやってみて、限界が来たらいつでも相談してくるのよ」かもしれないし、

「お前の人生だから、お前の好きなようにしたらいい。力が必要なら、いつでも言ってきなさい」かもしれません。



子どもの決断を尊重する、というのは、子どもを突き放すこととも違います。

「あなたの好きなようにしたらいい。私には頼ってはいけない」

ではなく、

「あなたの好きなようにしたらいい。困ったら、いつでも相談してきなさい」

だと思うんです。

 



決断を尊重した先にも、大きな愛情というか、優しさ、安心感がある。

だから、子どもは自分を信じて、先の見えない人生に対しても、勇敢に決断を下し、ビビりながらも、足を前に出すことができるんです。

これが、子どもの心の強さ、だと思います。

子どもの心を強くするには、信頼と優しさのバランスがとても大切です。

具体的には、「あなたの好きなようにしたらいい。困ったら、いつでも相談してきなさい」っていうイメージです。



そんな感じに育てられてきて、自分の意志で活動するようになって、今までの人生がとても楽しいものですし、これからの人生もワクワクするものばかりです。

願わくば、他の子どもたちにも、そうであってほしい。

どれだけ辛い体験をしてきても、「この人生で良かった」とか、「あの体験は、今に活きていて、意味があった」とか、そんな風に捉えられるような子どもであってほしい。

その強さを得るためには、信頼と、優しさを兼ね備えたような関わり方をしたいな、って思います。

 

 

 

 

 

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