映画「カイジ ファイナルゲーム」荒唐無稽を楽しむモノと割り切れるなら、他 | 忍之閻魔帳

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▼今週発売の新作ダイジェスト

 

   

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01月16日発売■PS4:龍が如く7 光と闇の行方

01月16日発売■ETC:龍が如く7 光と闇の行方 関連商品一覧

01月16日発売■PS4:ドラゴンボールZ KAKAROT

01月16日発売■PS4:Minecraft Starter Collection

01月16日発売■PS4:DUALSHOCK4 背面ボタンアタッチメント

01月17日発売■NSw:幻影異聞録♯FE Encore


 

▼映画「カイジ ファイナルゲーム」荒唐無稽を楽しむモノと割り切れるなら

 

公開中■映画:カイジ ファイナルゲーム

 

福本伸行の同名人気コミックスを

藤原竜也の主演で実写映画化した「カイジ」シリーズの最終作が公開中。

福本氏自らが脚本に携わった劇場版オリジナルストーリーで、

劇中に登場するゲームも原作には登場しない新規のものが使用されている。

共演には福士蒼汰、関水渚、新田真剣佑、吉田鋼太郎。

監督は3作共通で佐藤東弥。

 

「ライアー・ゲーム」などのフォロワーを生んだ逆転一発ゲームの元祖が

9年ぶりに復活ということで期待も大きかったのか

何故か今作は巷の評判があまりよろしくないらしい。

ただ、私から言わせると藤原竜也の芝居も大仰な演出も

映画版「カイジ」の様式美はきっちり守られていて、それなりに楽しめた。

ここで、当BLOGの過去ログから2作の感想をダイジェストで再掲してみたい。

 

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シリーズ累計1300万部を誇る福本伸行の

「カイジ」を「DEATH NOTE」の藤原竜也主演で映画化。

共演は香川照之、天海祐希、松山ケンイチなど

今や令和新撰組の山本太郎も、この頃はまだ役者として出演している。

原作版の「カイジ」から「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」の

3つのエピソードを抜き出して再構成された本作だが、

駆け足でまとめた脚本を、それでもまだ冗長に感じるというのは

演出や編集に相当問題があるのではないかと思う。

テンポ良く見られるのは最初の「限定ジャンケン」ぐらいで、

「鉄骨渡り」も、見せ場であるはずの「Eカード」ですらダラダラと長い。

藤原竜也と香川照之が演じていなければ、おそらく間が持たなかったろう。

 

キャスティングに救われている部分が大きいので

原作未読で出演者のファンならば、それなりに満足出来るのでは。

私的には、いつにも増して強烈なインパクトを残す香川照之がイチ押し。

「Eカード」編は、彼の顔芸だけで引っ張ったと言っても過言ではあるまい。

 

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人気の高い「欲望の沼」編をベースに映画オリジナルのゲームも追加した第2弾。

宿敵一条には伊勢谷友介、前作のラスボスである利根川は引き続き香川照之。

その他の共演は吉高由里子、生瀬勝久、松尾スズキなど。

 

ステージクリア方式で構成された前作に比べ

巨大パチンコのみで進行する本作はテンポが悪く、山場も作りにくい。

「富裕層の娯楽としてのみ存在する最下層の人間達」という図式も薄れ、

原作者が脚本に関わったにしては、随分とパワーダウンした印象を受ける。

バラエティ番組のセットのような巨大パチンコを前に

前作からさらにオーバーアクションになった藤原が絶叫芝居を繰り返すも、

この内容で133分は引っ張り過ぎ、90分でも作れたはず。

前作が面白かったという方、原作ファンならばそこそこお勧め。

 

うーむ、やはりそれほど褒めてなかったか。

改めてこの完結編、前2作とそれほど変わらない。

ド派手なセットを組んだ「人間秤」も、最終ゲームの「ゴールドジャンケン」も

良い意味でも悪い意味でもカイジらしさは引き継がれており

原作に殊更の思い入れがない方であれば、

その荒唐無稽さを楽しむことができるだろう。

 

藤原竜也と同じく故・蜷川幸雄演出の経験者である

吉田剛太郎との掛け合いは、もうほとんど蜷川の舞台を見ているかのようで

途中から笑いが止まらなかった。

お互いそれ(過剰に大きめな芝居)を求められていることを

充分に理解した上で絶叫していて、これはこれでファンサービスの極地とも言える。

二人に引っ張られるように、好青年役からの脱皮がなかなか進まなかった

福士蒼汰がヒール役を相当頑張っていて、役者としての成長を垣間見ることが出来た。

ただ、新田真剣佑は身体を鍛え過ぎてスーツ姿がベイマックスにしか見えず

内向的な芝居をするも説得力が全く無かったのは残念。

もう少し削らないと今後ボディビルダーかプロレスラーの役しか出来ないぞ。

 

突っ込みどころは満載で、金の延べ棒を何十本も使った試合の結果が

たかだか数枚のコイン程度で左右されるはずがないだとか、

カイジの命を狙って仕掛けたゲームのはずなのに

直前でコース変更を許可する心優しい敵などいるのかだとか、

残り時間5分を切った状態でドローンがそんなに正確に運べるはずがないだとか、

挙げ始めるとキリがないほどある。

しかし、何度も言うようにこの映画は荒唐無稽さを楽しむものであって

計画が杜撰だったりルールに抜け穴があったとしても

それほど面白さが損なわれるものではない。

 

もし難点があるとすれば、今作のカイジは最初から最後まで余裕があること。

シリーズ全作を通しての醍醐味は”窮鼠猫を噛む”的な逆転劇だが

本作のカイジは最初から最後まで全て計算し尽くした上で行動していて

序盤から犯人を見抜いている古畑任三郎のような横綱相撲を展開している。

それではカタルシスは得られない。

 

天海祐希、松尾スズキ、生瀬勝久といったお馴染みの顔ぶれが揃い

名台詞でちゃんと〆るあたり、最終作らしい作りにはなっている。

シリーズに過度の思い入れがない方がサラッと観るなら楽しめるはず。

 

映画「カイジ ファイナルゲーム」は現在公開中。

 

 

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回想シーン以外でも香川照之を見たかった。

 

<マンスリーパス鑑賞履歴>

・「ターミネーター:ニューフェイト」(1本目)

・「屍人荘の殺人」(2本目)

・「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」(3本目)

・「アナと雪の女王2(字幕版)」(4本目)

・「劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X」(5本目)

・「パラサイト 半地下の家族」(6本目)

・「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」(7本目)

・「フォードvsフェラーリ」(8本目)

・「テッド・バンディ」(9本目)

・「ヒックとドラゴン3」(10本目)

・「カイジ ファイナルゲーム」(11本目)


▼1月17日更新「ドラクエウォーク日記 Vol.39」まさかの2個目

 

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【関連記事】iOS/Android「ドラゴンクエスト・ウォーク」は「ポケGO」を超えるか

【関連記事】iOS/Android「ドラクエウォーク日記」シリーズ

 

 

期間限定のメタルコインを集めて補助券100枚をゲットし

再びチャレンジすると何とまたメタルウィングが出た。

大当たりは斧らしいが、補助券の20連でブーメラン2個は充分ラッキーだろう。

メタルウィングに備わったメタルブロウは、

よほどのことがない限り、1度に3か4のダメージをメタル系に与えられるので、

先制で逃げられることがない限り、メタルブラザーズは最初のターンで確実に、

はぐれメタルも運が良ければ1ターン目で撃破可能になった。

これで今後は週末のメタル狩りも効率良く経験値を稼ぐことができそう。

早速本日よりメタルホイミンの登場する限定イベントが開催されるようなので

あとで狩りに行くとしよう。

 

これまで散々な目に遭ってきたこともあってか、今回のイベントは大変気分がよろしい。

スクエニ様、ありがとうございます。


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▼1995年1月17日から25年が経って(*当時の映像などふんだんにあるので閲覧注意)

 

あの日の私は友人らと明け方まで飲んでいた。

始発が走り始めるまでは体力が持たないからと

タクシーで帰宅し、家に帰ってシャワーを浴び一息ついたあたりで揺れがきた。

当時私が住んでいたのは1・2階で店舗営業をしている

大阪市内のマンションで、かなりしっかりした造りの7階だったが

それでも揺れはかなり大きく、寝転びながら観られるように

壁に設置していた小型のテレビが落下し、

食器棚にしまっていた皿やコップがガチャガチャと音を立てた。

しばらくして揺れが収まり、すぐに実家に電話をかけると

向こうは大して揺れなかったという。

ひとまず電話を切り、友人たちにも安否確認をしようと

再び電話を取ると、もうどこにも通じない状態になっていた。

時間も時間なだけに事態の把握が困難なため

数日滞在できる程度の服と現金を用意し、

いつでも動ける準備だけ整えて完全に夜が明けるのを待った。

夜が明けると、私の想定を遥かに超える被害が出ていた。

芦屋に住んでいた私の姉の家は完全に崩落してしまったため

大家に掛け合って急遽一部屋開けてもらい、

私の住んでいるマンションにしばらく住むことになった。

あのドタバタした日から、もう25年が経った。

今日までの25年間にも、いくつもの天災が発生し各地に甚大な被害が出た。

今後も、もしかすると今日にでも巨大地震が発生する可能性はある。

天災の前には無力に等しい私たちに出来ることは、「その日」に備えることだけ。

来ないことを願いつつ、しかし準備だけは怠らずにいたい。