2019年10月4週発売の新作、「愛がなんだ」「Bloodstained 2」などが発売 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


▼先週を振り返る

 

 

11月05日発売■XB:Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2

発売中■ETC:iOS対応コントローラー一覧

11月28日発売■PS4:十三機兵防衛圏

11月28日発売■PS4:十三機兵防衛圏 プレミアムボックス

 

早期特典の「PS4版プリクラDLC」パワーで「十三機兵防衛圏」が予約急上昇中。

iOS13に対応したコントローラーの中でも決定版になりそうな「Xbox Eliteコン」も。


▼Google Pixel4、24日発売

10月24日発売■ETC:Google Pixel 4 / 4XL(ソフトバンクオンライン)


▼今週発売の書籍

 

★Amazon 来週リリースの注目作品の売れ筋ランキング(書籍全般)

 

 

10月26日発売■書籍:Nintendo Switch版 ドラゴンクエストXI・S 公式ガイドブック

10月26日発売■書籍:牧場物語 再会のミネラルタウン 公式コンプリートガイド


▼今週発売のゲーム

 

 

10月24日発売■NSw:Bloodstained: Ritual of the Night サントラCD(46曲入り)同梱

10月24日発売■PS4:Bloodstained: Ritual of the Night サントラCD(46曲入り)同梱

 

年末商戦までの小休止といった今週の注目は、

ジジィゲーマーの7割ぐらいは好きなんじゃないかという

名作「悪魔城ドラキュラ」シリーズの制作に携わった五十嵐孝司氏が

コナミ退社後に発表した「Bloodstained」シリーズの第2作。

 

12月12日発売■NSw:Hollow Knight ホロウネストの折り畳み地図付き

12月12日発売■PS4:Hollow Knight ホロウネストの折り畳み地図付き

 

ジャンルはもちろん探索型アクション。

メトロイドヴァニア(メトロイド+キャッスルヴァニアの造語)の人気は未だ健在で、

「Hollow Knight」「ワンダーボーイ ドラゴンの罠」などのヒット作もある。

「Hollow Knight」は続編も決定し、12月にパッケージも発売される。

DL版の容量が5GBを超えているので、特にSwitchユーザーはパッケージ版発売は朗報と言える。

 

今作はSwitchでDL版が販売中の「Bloodstained: Curse of the moon」の

10年後を舞台にしたもので、8ビットアクションを再現した前作からはうってかわって

美しいグラフィックとBGMで作られた最新のメトロイドヴァニアになっている。

パッケージ版が出るならいっそ前作との2作入りにして欲しかった気もするが買います。

配信中■NSw:Bloodstained: Curse of the Moon|オンラインコード版


 

10月25日発売■PS4:コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア

10月25日発売■PS4:アウター・ワールド


10月24日発売■NSw:ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神 オンライン

10月24日発売■PS4:ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神 オンライン


10月22日発売■XB:Xbox ワイヤレス コントローラー (ナイト オプス カモ)

11月05日発売■XB:Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2

発売中■ETC:iOS対応コントローラー一覧


▼今週発売の映像作品

 

★Amazon 来週リリースの注目作品の売れ筋ランキング(映像全般)

 

 

10月25日発売■Blu-ray:愛がなんだ 特装限定版

 

「八日目の蝉」「紙の月」などで知られる角田光代の同名ベストセラーを

映画化した群像ドラマ。

好きな男であれば、どんなに邪険に扱われても嫌いにならない

バカがつくほどに一途なヒロインの恋模様を描く。

主演は朝ドラ「まんぷく」でタカちゃんを演じて注目を集めた岸井ゆきのと、

数年前の菅田将暉を思わせるほど映画界から引っ張りだこの成田凌。

共演に深川麻衣、若葉竜也、江口のりこ。

監督は本作の評判で一気に邦画界の注目の的になった今泉力哉。

上映中の「アイネクライネナハトムジーク」、

放送中の「時効警察はじめました」でも演出を手がけ

来年も田中圭主演の「mellow」、宮沢氷魚主演の「his」など

監督作品が目白押しになっている。

 

現実離れした設定と軽薄な台詞が飛び交う流れにひと段落がつき、

ここ数年で恋愛映画は新たなフィールドに突入している。

20年以上前に描かれたコミックを映画化したら

不思議と現代の若者模様にもマッチにした「リバーズ・エッジ」や、

低体温な登場人物達のやりとりに黒沢清的な匂いが仄かに香る「寝ても覚めても」、

性に悩み、性に解決の糸口を求めた若者の姿を少しコミカルに描いた「愛の渦」、

そして、趣里が圧倒的な存在感で演じる鬱病のヒロインを

菅田将暉が献身的に支えてみせた傑作「生きてるだけで、愛」。

社会の歪みが幸せの物差しすら変えてしまった2010年代の青春映画は

生々しく踠く姿をそのまま描くのがスタイルになっているが、

「生きてるだけで、愛」とこの「愛がなんだ」は、

2010年代を象徴し、2010年代を代表する2作と言える。

 

ストーリーは吉田恵輔監督の「さんかく」を彷彿させる

依存性の高い女性と優柔不断な男の物語なのだが

「さんかく」が意図的に盛り込んでいたコミカルさ、不気味さはなく

誰かを好きな自分を好きな女と、誰かに好かれるストックは持っておきたい男が

もう人組のこれまた不釣り合いなカップルとの四者四様の恋愛観を見せてくれる。

ひたすら男に尽くしているようで、尽くした先のご褒美をどこかで期待する

打算的な側面を持つヒロイン、自分”に”好意を寄せる女は格下に扱い、

自分”が”好意を寄せる女には平身低頭の俺様男のカップルなど

世の中に履いて捨てるほどいるに違いない。

しかしこの履いて捨てるほどいる若者4人の物語から、全く目が離せない。

どころか、交わされる台詞のひとつひとつが、

この年齢に差し掛かった私にすら古傷のようにチクチクと滲みる。

江口のり子が醸し出す「なぜかモテる女」オーラもすごく、

これはもうキャスティングの勝利と言っていいだろう。

 

終盤に若葉竜也が口にする「幸せになりたいっすね」には思わず落涙。

主演の二人に負けないオーラを放っていた彼は

おそらく今後日本の映画界で重要なポジションを担う存在になるはず。

今泉監督の中でも思うところがあったのか、

現在、若葉を主演にした映画「街の上で」を上映するためのクラウドファンディングを募集中。

参加者はエンドロールに名前が載るなどの特典あり。

目標額まで残り30万円のところまで来ているらしい。詳しくはこちらで。

 

長く当BLOGを読んで下さっていて、かつ上記であげた作品のいくつかが

お好みにハマっている方ならば絶対にお勧め。

 

発売中■書籍/Kindle:愛がなんだ / 角田光代


10月25日発売■Blu-ray:さよならくちびる

 

【紹介記事】映画「さよならくちびる」若さの足りない青春映画より抜粋。

 

二人から成る女性ユニットが、かつて自身もバンド活動をしていた

仕事上のパートナーのシマと微妙な三角関係を形成しながら

ラストツアーを共にするロードムービー。

音楽映画で役名のまま歌手デビューさせるのは良くあるパターンだが

本作では小松菜奈と門脇麦の二人が

アコースティックユニット・ハルレオとして劇中で歌を披露している。

主題歌「さよならくちびる」を秦基博が、

挿入歌2曲「たちまち嵐」「誰にだって訳がある」を

あいみょんが手掛けていることでも話題。

共演はここでも成田凌。監督は「黄泉がえり」の塩田明彦。

 

ハルを想うシマとシマを想うレオの三角関係が

恋愛映画としての側面を与えて映画を膨らませていることは事実だが、

この映画に(セクシャリティ問題は別として)恋愛要素が必要だったのかは疑問。

この映画はかなり忠実にインディーズミュージシャンの活動を再現していて、

大阪は北浜にある雲州堂など、実際のライブハウスを使っていることもあり

小さな箱のライブを観に行くことも多い私も感心するほどライブシーンはリアル。

ハルレオのような状況にいるシンガーや、

ハルレオのようなシンガーを応援しているファンにとっては

自身を重ねずにいられないほどのリアリティがあるのだから

余計な要素は省いて音楽活動のみにフォーカスをあてて作った方が良かったように思う。

 

「ソラニン」のような傑作には遠く及ばないものの

脚本の不出来を補うほど旬の3人の魅力はキラキラしているので

出演者の誰かのファンであれば楽しめるはず。


10月23日発売■Blu-ray:ある少年の告白

 

同性愛者に対する無理解から矯正プログラムを受けさせられた経験を持つ

ガラルド・コンリーの実体験をもとにしたヒューマンドラマ。

田舎町に暮らす少年が自身の性を自覚するも

一方的に病気扱いされて非人道的な矯正プログラムを受けさせられることになる。

息子の告白を受け止めて戸惑う両親は…。

主演は「マンチェスター・バイ・ザ・シー」のルーカス・ヘッジズ。

共演にニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ。

監督としても活躍するグザヴィエ・ドランや

気鋭のアーティストとして世界的に注目を集めているトロイ・シヴァンらが

企画に賛同し出演していることでも話題。

監督はサイコサスペンスの「ザ・ギフト」に続き

長編2作目となるジョエル・エドガートン。

 

ニコール・キッドマンはいつの間にこんなにも良い女優になったのかと

思わされるほど、息子の人生を第一に考えてくれる理解ある母親を好演していて

ルーカスがその想いを受け止めて良い芝居をしている。

題材が重いので気軽には勧め辛いが、良い映画であることに変わりはない。


10月23日発売■Blu-ray:魂のゆくえ

 

大ヒット中の「ジョーカー」でもオマージュに使われていた

映画「タクシードライバー」の脚本家であり、映画監督としても

ヒット作を持つポール・シュレイダーが

50年に渡り温めてきた企画を完成させた社会派のドラマ。

制作はApple TV+でのコンテンツ提供も決まりますます波に乗るA24。

本年度のアカデミー賞では脚本賞にノミネートされた。

聖職者でありながら複雑な思いを内包した牧師を演じるのはイーサン・ホーク。
女信徒メアリーには「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライド。

 

政治的背景を持つ闘争や闘病までてんこ盛りの問題の中で

健全な魂は少しずつ埃を被り、正常な判断はつきにくくなる。

牧師本人ですら救われていない状況で、宗教は人を救うのだろうか。

全体的に静かなトーンでやや難解な作りだが、

「声をかくす人」あたりの作品がお好きなら。


 

10月23日発売■Blu-ray:蒼穹のファフナー THE BEYOND 1

10月25日発売■Blu-ray:ラブライブ! 9th Anniversary Blu-ray BOX Forever Edition

10月25日発売■Blu-ray:ラブライブ!9th Anniversary Blu-ray BOX Standard Edition


▼今週発売の新譜

 

★Amazon 来週リリースの注目作品の売れ筋ランキング(音楽全般)

 

10月23日発売■Blu-ray:BLOND SAURUS TOUR '89 in BIG EGG -Complete Edition

 

伝説のロックバンド・レベッカの7枚目にして最後のオリジナルアルバム

「BLOND SAURUS」発売後に行われたツアーの模様を収録したライブBlu-rayが発売。

1990年1月にレベッカは活動休止宣言をし、

2月にこの時のライブがVHSとLDで発売されたが

全18曲のセットリストから10曲がセレクトされた不完全版だった。

(実は私はLDを持っていたりする)

あれから30年が経過し、ついにデジタルマルチーテープを元に

最新レストアを施した完全版がノーカットでリリースされることになった。

今年の夏に一部のライブハウスや劇場で爆音上映の企画があり

私も行きたかったのだが残念ながら行けなかったので、

今回のリリースをひたすら待っていた。

9曲目の「Moon」から「One More Kiss」「Love Passion」「Super Girl」

「Monotone Boy」「Private Heroine」「Raspberry Dream」

「Friends」「Maybe Tomorrow」まで信じられないほど贅沢で

ノンストップな選曲がされていて、眺めているだけで幸福な気持ちになる。