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11月08日発売■Blu-ray+DVD：「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
本年度のアカデミー賞でケイシー・アフレックが最優秀主演男優賞を獲得した
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」が11月8日にBlu-rayで発売決定。
兄の訃報を聞いて久々に故郷に戻った主人公が
16歳の甥の世話をしながら自身の過ごした日々を振り返り、
過去に植え付けられたトラウマと向き合う姿を描く。
共演は「ブルーバレンタイン」のミシェル・ウィリアムズ、
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のカイル・チャンドラー。
プロデューサーはマット・デイモン。
監督は「マーガレット」のケネス・ロナーガン。
人口5,000人余りの小さな田舎の港町。
人と人との距離の近さは、時に優しく時に疎ましいもの。
ずっと遠ざけてきた故郷に戻った主人公リーに対し、
町の人達はどこかよそよそしい。
笑顔をどこかに忘れてきたかのようなリーと
父を亡くした甥のパトリックとの同居はどんな変化を起こすのか。
人はしばしば「時間が解決してくれるさ」と言う。
どんな悲しい出来事でも、時間が経てば少しずつ記憶が薄れ
また笑えるようになるものだと経験で知っているからだ。
私も言ったことがあるし、言われたこともある。
しかし、リーはまだ笑わない。
笑わないリーと、父の死にショックを受けつつも、
しっかり青春を謳歌するパトリックの関係は
「大切な家族を失った者同士」という共通項を頼りに
少しずつ絆を深めてゆく。
オスカーを獲得したケイシー・アフレック演じるリーは寡黙で表情も暗い。
面白味のない男と映った人もいるだろう。
しかし彼から笑顔を奪い去った事件の真相を知る時、
彼の表情の固さは、笑うことも許されないと
自身を責め続けて来た彼の真面目さに起因するものだと分かる。
叫び出しそうな感情を全て呑み込んで、
務めて平静を装うリーの無表情に泣きそうになる瞬間が何度もあった。
こんな自分にも優しい時間があって良いのだろうかと自問するリーが
愛おしくてたまらなくなる。
悲しい記憶に縛られた経験のある方なら必見。
Blu-ray「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は11月8日発売。
オスカー候補9作品のうち7作を見終えた段階での
私のお気に入りランキングでは2位。
「最後の追跡」がNetflixで配信開始されていたことを
この記事を書くきっかけで知った。早速観なくては。
1位「メッセージ」
2位「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
3位「LION 〜25年目のただいま」
4位「ハクソー・リッジ」
5位「ムーンライト」
6位「フェンス」
7位「ラ・ラ・ランド」
未見「ドリーム」（9月29日公開）
未見「最後の追跡」（Netflixで配信中）
11月08日発売■Blu-ray+DVD：「チャイルド・プレイ ~チャッキーの狂気病棟」
2014年にストレート扱いでBlu-rayリリースされた
「チャイルド・プレイ / 誕生の秘密」に続き今作も劇場公開はナシ。
「テッド」が人気出ようが、往年の名作ホラーがリメイクされようが
チャッキーが劇場にカムバックすることはもうないのだろうか。
初代からずっと見続けている古参のファンとしては寂しい。
そんな「チャイルド・プレイ」も何と今年で30周年。
周年を記念して製作された最新作「チャッキーの狂気病棟」は
前作から連続した物語。
チャッキーの声を演じるブラッド・ドゥーリフはもちろん、
ニカ役のフィオナ・ドゥーリフ、
アンディ役のアレックス・ヴィンセントなど
「誕生の秘密」からの続投組が登場しているので
前作未見ならば今のうちにチェックしておくのがお薦め。
10月18日発売■Blu-ray+DVD：「キング・アーサー」
10月18日発売■Blu-ray：「キング・アーサー 3D & 2D」
10月18日発売■Blu-ray：「キング・アーサー K ULTRA HD & 3D & 2D」
ガイ・リッチー監督がアーサー王伝説を描いた
「キング・アーサー」もBlu-ray化決定。
「シャーロック・ホームズ」「コードネーム U.N.C.L.E.」など
スタイリッシュな映像をテンポ良く挿入して
オサレ映画に仕上げるのが得意な監督なので
本作でもその手腕は発揮されているのだが
どうも「キング・アーサー」が題材では活かし切れなかったように感じる。
骨太なアクションは不向きなのかも知れない。
「コードネーム U.N.C.L.E.」の続編をお待ちしております。