▼今週発売の新作ダイジェスト

08月18日発売■PS4:「テイルズ オブ ベルセリア」
08月18日発売■PS3:「テイルズ オブ ベルセリア」
08月19日公開■TICKET:「ゴーストバスターズ」
▼20日発売「リンネル」にビームスボーイの2WAYリュックが付属

08月20日発売■BOOK:「リンネル 2016年 10月号 [雑誌]」(楽天ブックス)
デザインも良さげ、使い勝手も(写真で見る限りは)良さげ。
これで920円なら安い。
Amazonは案の定完売しており、既に定価超え。
楽天ブックスなら発売日以降の発送分が正規価格で買えるようだ。
▼全19巻、3年間の出来事を2時間には無理。映画「青空エール」

配信中■Kindle:「青空エール リマスター版 全19巻 まとめ買いセット」
配信中■Kindle:「河原和音マガジン『青空エール』映画公開記念版」
アニメに続き鈴木亮平の主演で実写化もされた「俺物語」の原作者でもある
河原和音の同名人気コミックスを、土屋太鳳と竹内涼真の主演で実写化。
ブラスバンド部に入部したヒロインと、
野球部で頑張るクラスメイトの3年間を描いた青春ドラマ。
監督は「ソラニン」「ホットロード」「アオハライド」と
コミックス原作の実写化を立て続けに撮っている三木孝浩。
出演は土屋太鳳、竹内涼真、葉山奨之、堀井新太、小島藤子、志田未来、上野樹里。
主題歌はGReeeeNの妹分としてデビューしたwhiteeeenが
兄貴分の代表曲「キセキ〜未来へ〜」をカバー。
グラビア映画の名手である三木監督は
内容はさておき役者を通常の3割増で撮ることの出来る監督である。
三木作品に登場するキャラクターは、女も男もとにかくキラキラしている。
そのシーンが何を伝えたいかよりも、
そのシーンを如何に美しく撮るかを最優先する三木マジックによって
救われた役者は数知れず存在するが、
当の監督はこの路線にそろそろ危機感を抱いているようで
前作「くちびるに歌を」ではキャストの知名度や映像の美しさに依存しない
ストーリー&リアリティ重視の青春映画にチャレンジしている。

発売中■Blu-ray:「くちびるに歌を」
「くちびる〜」は登場人物達の垢抜け無さとベタベタな展開に
昭和を感じる仕上がりではあったが、
監督はこの路線に手応えを感じたのかも知れない。
「QUEEN OF THE 垢抜け無い女優」の土屋太鳳を主演に据えたのは
「もう少しこの路線でいくぞ」との決意表明ではなかろうか。
少女マンガではクラシック音楽を使った「のだめカンタービレ」が人気だし
少年マンガでは野球を使った「ROOKIES」が人気だから
両方くっつけちゃえば人気も2倍になるかな、と思ったかは不明だが、
少なくとも映画版に限って言えば、「1+1」は「2」になるどころか
「0.5」以下になってしまったような印象を受ける。
2つの部活で起こる3年間の出来事、各々の部活の人間模様や様々なエピソードを
たかだか2時間にまとめ切れるはずもなく、
吹奏楽部分も野球部分も中途半端で全編に渡って説明不足の嵐。
2時間かけてダイジェスト版を観せられたような気分になってしまった。
エピソードには必ず始まりと経過と終わりがある。
始まりには理由があり、経過がドラマを増幅させ、終わった後に余韻を残すのだ。
しかし本作は、各エピソードの結果だけをつらつらと羅列し
理由にも余韻にも言及せず、経過はほとんど描かれない。

発売中■ETC:「【種子】赤丸二十日大根」
例を出すと、吹奏楽部の顧問(上野樹里)に
「部活に入りたければこれで音が出せるようになれ」とマウスピースを渡された
次のシーンで、もう「プー」と音を出し、満面笑みの土屋太鳳が入部する。
これではほとんど天才だろう。
のだめか。
顧問の上野樹里が「ぎゃぼー」とでも言えばまだ笑い話で済んだが
全編このような二十日大根どころか翌日大根のような
エピソードばかりで話が盛り上がるはずもない。
吹奏楽にしろ野球にしろ、大舞台に立つ高揚感の背景には
必ず苦しい下積み(練習)があるもの。
おそらく原作コミックでは各キャラクター達が汗も涙も流しているのだろうが
「青空エール」の映画版は「ROOKIES」や「のだめカンタービレ」に比べ
あまりにもお手軽に事が運び過ぎる。

発売中■Blu-ray:「幕が上がる」
発売中■Blu-ray:「幕が上がる 豪華版」
「ROOKIES」や「のだめカンタービレ」は連続ドラマのあとに
完結編として映画版があったので、映画単体で全てを描かなくてはならない本作が
言葉足らずになるのは仕方ない面もあろう。
ただ、それならもっとエピソードを厳選して
不要な部分はばっさり切るぐらいの大胆なアレンジが必要だったのではないか。
例えば「幕が上がる」のように、1年間に限定して描くとか。
芝居の上手くない面々が繰り広げる超高速の青春ドラマにおいて
突出して光っているのが志田未来。
制服姿に違和感を感じる年頃になってはきたが
彼女なくして本作に見どころなしと言って良いほど
他を圧倒していて、その存在感は「愛しのオランピア」における北島マヤのようである。
(「ガラスの仮面」を良くご存知の方だけわかっていただければ結構)
<以下ネタバレ>
物語終盤、吹奏楽部が全国大会へと駒を進め
野球部も甲子園決勝へと勝ち進む。
さぁここからが見せ場と期待したところ、吹奏楽部の様子が一切描かれなくなる。
野球の試合だけが延々と続き、優勝してそのままエンディングへ。
え?吹奏楽部は?顧問にとってもこれが最後の大会という前振りは
一体どうなるんだと突っ込もうにも映画は無情に終了し、
whiteeeenの「キセキ〜未来へ〜」が流れ始めてしまった。
吹奏楽部については、エンドロールと共に流れる映像(台詞すら無し)で
ちゃっちゃと片付けられていて、あまりの雑な扱いに心底驚いた。
よくよく考えてみれば「キセキ」が主題歌なのだから
これは野球映画なのだろうが、原作ファンはこれで良いのだろうか。
<ネタバレ終わり>

発売中■Blu-ray:「ソラニン」
かつて「ソラニン」に惚れ込んだ者としては、
ゆるやかに右肩下がりを続けている三木作品のクオリティ低下は哀しい。
一度青春映画からは距離を置いて、足下を見つめ直す時期に来ているのでは。
映画「青空エール」は8月20日より公開。