2016年8月3週公開の新作映画、「ゴーストバスターズ」紹介 | 忍之閻魔帳

忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

ゴーストバスターズ 映画 クリス・ヘムズワース


▼「ペット」1位、「シン・ゴジラ」累計33億円

シン・ゴジラ 庵野秀明

【紹介記事】ゴジラは使徒であり、巨神兵である。映画「シン・ゴジラ」

興収ランキング(2016年8月13日~2016年8月14日/興行通信社)

01位:ペット
02位:シン・ゴジラ
03位 :ファインディング・ドリー
04位:ONE PIECE FILM GOLD
05位:ジャングル・ブック
06位:X-MEN アポカリプス
07位:ルドルフとイッパイアッテナ
08位:劇場版 仮面ライダーゴースト 100の眼魂とゴースト運命の瞬間
09位:ポケモン ボルケニオンと機巧のマギア
10位:秘密 THE TOP SECRET

盆休み期間中の先週末を制したのは、
「ミニオンズ」のスタッフが制作した最新作「ペット」。
土日2日間の成績は動員37万人、興収4億6746万円。
「ミニオンズ」対比で85.6%だが、シリーズではない単独作でこの数字は立派。
公開4日間で既に累計10億円に迫っており、夏休み期間中も好調を維持しそう。
強豪揃いの中にあって2週連続1位を獲得した「シン・ゴジラ」は2位に後退するも
公開17日間の累計興収は33億8,297万5,500円に達し、
1998年公開のローランド・エメリッヒ版(30億円)、
2014年公開のギャレス・エドワーズ版(32億円)の2作のハリウッド版を超えた。
ここ数年大人を熱狂させた特撮・SF作品と言えば「第9地区」が累計8.3億円、
ギレルモ・デル・トロ監督の「パシフィック・リム」が累計15億円ほどなので、
庵野監督ならびに「ヱヴァ」と関連付けたプロモーション+
公開後の強力な口コミの効果が相当大きいものと思われる。

新作は5位に「ジャングル・ブック」、6位に「X-MEN アポカリプス」がランクイン。
どちらもかなりお薦めなのだが、夏休みだけに上位の壁は厚かった。



<2016年8月3週公開の新作映画>

Amazon 前売券ストア
★Amazon 映画前売券ストア
★Amazon ムビチケストア



08月19日公開■TICKET:「ゴーストバスターズ」

*Amazon取り扱いのムビチケは全てEメールタイプ。
 現物のチケットが郵送されるのではなく
 発券に必要なシリアルナンバーがEメールに送られてくるのでお間違えのないように。

08月19日公開・「ゴーストバスターズ」
08月19日公開・「傷物語〈II 熱血篇〉」
08月20日公開・「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」
08月20日公開・「青空エール」
08月20日公開・「火 Hee」
08月20日公開・「イレブン・ミニッツ」
08月20日公開・「ハートビート」
08月20日公開・「ダーティー・コップ」
08月20日公開・「沈黙の粛清」
08月20日公開・「健さん」
08月20日公開・「ゆずの葉ゆれて」




08月19日公開・「ゴーストバスターズ」(*先行)

1984年に世界中で大ヒットし、日本でも主題歌を含め人気となった
「ゴーストバスターズ」を女性を主人公にアレンジして再構築したホラーコメディ。
監督に「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」の
ポール・フェイグが起用されたためか、主人公の4人組には「ブライズメイズ」の
メリッサ・マッカーシー、クリステン・ウィグが揃って出演している。
残る2人はケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ。
むさくるしい女性達に囲まれた”白一点”にクリス・ヘムズワース。

「ゴーストバスターズ」のリブートに関しては紆余曲折あり
最初はオリジナルメンバーによる「3」の制作が予定されていた。
ハロルド・レイミスが監督に就任してプロジェクトが進められていたが
2014年にハロルドが急逝、書き上がっていた脚本もちゃぶ台が返され
「3」の存在が宙ぶらりんになっている間に持ち上がったのがこのリブートだった。
シリーズへの愛着があるポール・フェイグは
オリジナルへの敬意を盛り込みつつ新たなキャストで制作を開始、
バスターズのひとりにキャスティングされていたエマ・ストーンの降板はあったものの
こちらはトントン拍子に進んであっという間に公開まで漕ぎ着けた。
なお、本作の製作総指揮にはダン・エイクロイドも参加している。

経緯が経緯なだけに、本作の立ち位置はなかなか難しい。
正統な続編でもなければリメイクでもない。
さらにはバスターズが全員女性ということで、妙なケチもついてしまった。
しかし、本作はそういった声を全て想定した上で作られている。
「下品過ぎる」との批判を織り込み済みで「ブライズメイズ」を撮ったように
これだけの大看板を背負った時点で
何を撮っても批判が来ることは覚悟していたのだと思う。
「ゴーストバスターズ」のファン目線で
旧2作へのオマージュをたっぷりと盛り込みつつ、
彼なりのアプローチで名作を現代の若者にも知ってもらいたいという
サービス精神を両立させた姿勢は意外なほど真摯だ。

「ブライズメイズ」でも見られたお下品過ぎるギャグが一部気になるものの
ゴーストの粘液やワンタンといった小ネタから、
シリーズ屈指の名物キャラクターの登場のさせ方、
ふいに登場する旧シリーズ出演者達まで、随所に愛情が感じられて好感度高し。

さらに、忘れてならないのがクリス・ヘムズワース。
「マイティ・ソー」でトップスターとなった彼は
「スノーホワイト」「ラッシュ」「白鯨との闘い」と
ひたすら『カッコいい』イメージだけを追及してきた。
しかし、本作でついにクリスは覚醒してしまうのである。
伊藤英明のハリウッド版とも言うべき、清々しいまでの筋肉バカっぷりは
本来在るべきところに戻ったようなしっくり感があり、
何をやらせても抜群に上手い。
メンバー達から
「顔と身体以外は全く使い物にならないけど置物として使える」
と思われていようが、そんなことを気にも留めず
愛すべきバカを演じるクリスがある意味本作の最大の見どころとも言える。
「スリラー」が始まるのか?と思わせる後半のシーンから
エンドロールまで、見せ場はたっぷり。クリス、爪痕を残したな。

スクリーンの使用領域を敢えて一回り小さくし、
ゴースト達がはみ出してきたように見せる3D演出もなかなか楽しく、
旧作ならびにオリジナルメンバーでしか続編は認めないという方でなければ
「これはこれ」としてちゃんと楽しめる仕上がり。
旧2作ほど歴史に名を残す作品ではなかろうが
その役割は「3」に期待したい。

映画「ゴーストバスターズ」は8月19日より公開。


55%OFF(1,391円)■Blu-ray:「ゴーストバスターズ 1&2パック」




08月20日公開・「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」

第87回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされた
アイルランド発のファンタジー・アニメ。
アイルランドの神話をベースにした幼い兄妹の冒険憚。
監督は本作が長編2作目となるトム・ムーア。
音楽は「WATARIDORI」「コララインとボタンの魔女」など
優雅かつファンタジックなスコアで知られるブリュノ・クーレ。

アニメーション制作はカートゥーン・サルーン。
1999年の設立以来、本作を含めてオスカーには2度ノミネートされている注目株。
現在Netflixでは同社の制作したアニメシリーズ「ウーナとババの島」が配信中。
日本ではまだ知名度が低い会社だが、今後さらに存在感を増して来るはず。
アニメ好きならばチェックしておきたい作品だ。




08月20日公開・「青空エール」

河原和音の同名コミックスを土屋太鳳と竹内涼真の主演で実写化。
ブラスバンド部に入部したヒロインと、
野球部で頑張るクラスメイトの3年間を描いている。
監督は「ソラニン」「ホットロード」「アオハライド」の三木孝浩。
出演は土屋太鳳、竹内涼真、志田未来、上野樹里。




08月20日公開・「火 Hee」

中村文則の同名短編を桃井かおりの監督・脚本・主演で映画化したドラマ。
火に対して異常な執着をみせるひとりの娼婦の物語。
制作費を浮かすため、撮影は桃井の自室を使って行われたという。
宣伝活動に熱心ではない桃井が何故「アウトデラックス」に出てきたのかと思ったら
制作が吉本興行が絡んでるのだな。なるほど、どうりで。