2010年7月第4週発売の新作、他

▼「24」ついに完結

12月23日発売■BD：「24 TWENTY FOUR ファイナル・シーズンブルーレイBOX」
12月23日発売■DVD：「24 TWENTY FOUR ファイナル・シーズン DVDBOX」

キーファー・サザーランド主演の大人気洋物ドラマ「24」が遂に完結。
シーズン7はかなり盛り返したなと思っていたで残念。

▼今週発売のBD/DVD（洋画・邦画）

夏期商戦も中盤に差し掛かり、小休止的なラインナップが揃ったゲームに対し、
各ジャンルごとに話題作が揃ったBD/DVD。
私のイチ押しは「シャーロック・ホームズ」と「マイマイ新子と千年の魔法」。

07月21日発売■BD+DVD：「シャーロック・ホームズ Blu-ray ＆ DVDセット」

【紹介記事】こんなホームズ、大アリ。映画「シャーロック・ホームズ」より一部修正して再掲。

「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr.がホームズを、
「マイ・ブルーベリー・ナイツ」のジュード・ロウがワトソンを演じ
全く新しいホームズ像を作り上げた「シャーロック・ホームズ」が発売。

「トランスポーター」のジェイソン・ステイサムも真っ青になりそうなほど
スピード感に溢れたオープニングは、監督であるガイ・リッチーからの
「取り敢えず今までのホームズ像は捨ててね」という軽いジャブ。
実際、ダウニー・Jr.演じるホームズは、ちょっとしたヒントも決して見逃さない
名探偵の片鱗は見せているものの、冷静沈着で頭脳明晰なホームズ像からは程遠い。
マッチョでスケベで子供っぽい、ダウニーホームズとも言うべき新解釈だ。
（聞いた話、こちらのホームズこそ原作に近いという意見もあるらしいが真偽は不明）

本作で見逃せないのが、全国の腐女子な方々が大喜びしそうなホームズとワトソンの甘い関係。
はっきりと描いてはいないが、ワトソンの婚約話を妨害しようとする時の
ホームズの意地悪な態度や、普段は冷たくあしらっていても、
ここぞと言う時には身を挺してまでホームズを守ろうとするワトソンは、
どう見ても相思相愛のカップル。
「フィリップ、きみを愛してる！」のジム・キャリーとユアン・マクレガーほど
堂々としていない分、言葉の裏に込められた二人の想いはより濃密だ。

ダウニーホームズも良かったが、
私的には、ここ数年パッとしなかったジュード・ロウのワトソンが今作のMVP。
続編製作の意欲満々なエンディングに期待も高まる。
アーサー・コナン・ドイルの原作は全部で60編あるので、
是非とも長く続くシリーズに育って欲しい。これは買い。

07月21日発売■BD+DVD：「しあわせの隠れ場所 Blu-ray ＆ DVDセット」

【紹介記事】善意の在り方。映画「しあわせの隠れ場所」より一部修正して再掲。

実在するNFLの選手、マイケル・オアーの実話を
「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコックが映画化。
主演は「デンジャラス・ビューティ」「クラッシュ」のサンドラ・ブロック。
寝床を確保することすら困難な生活を送っていた青年マイケルを、
サンドラ・ブロック演じるリー・アンがサポートし、
スター選手へと育っていく過程を描いている。
サンドラ・ブロックは本作でオスカーの主演女優賞を受賞した。

俄には信じ難いほど良く出来た感動話なので、
私のように根性のひん曲がったジジィには「何か裏があるのでは」と
勘繰らずにいられなかったのだが、映画の後半になって、
マイケルに手を差し伸べるリー・アンにも、快く協力していた夫にも
ちょっとした「理由」があることが明らかになる。
あのエピソードが無ければ、逆に胡散臭いだけの映画になっていたと思う。

リー・アンがマイケルに注ぐ大らかな愛情は、
人ひとりの人生を丸ごと引き受けるという覚悟がなければ与えられないもの。
例え誰かが「偽善だ」という罵声を浴びせたとしても、
施しを受けた人間が「救われた」と感じているならそれで万事OK。
覚悟のない外野がとやかく口を挟む話ではない。

人が人に施しを与える時、与える側と与えられる側の間で
明確な上下関係が生まれてはいけない。
施される側が卑屈になるほどの善意の押しつけは、もう悪意の範疇なのだと、
私自身も常日頃、そう言い聞かせながら行動しているのだが、これがなかなか難しい。
健やかな笑顔を見られればそれでいいと思っている心の奥底で、
少しばかりの見返りを期待してしまう私は、まだまだ人間が出来ていないのだろう。
トライ＆エラーを繰り返しながら、いつかリー・アンのような人間になりたい。

「ホームズ」のようなアクションではなく、感動作をお求めの方なら今週のイチ押し。

07月23日発売■DVD：「渇き」
07月23日発売■DVD：「ダレン・シャン若きバンパイアと奇怪なサーカス」

その他の新作映画は吸血鬼物がふたつ。
韓国映画界を代表する名優ソン・ガンホと、
復讐三部作のパク・チャヌク監督のコンビで送る作品が「渇き」。
独特な世界観を持ったパク・チャヌク作品の中でもかなり癖の強い部類なので、
万人にはお勧めしない。毛色の変わったバンパイア映画が見たいなら。

【紹介記事】世界観と演出がちぐはぐな気が。映画「ダレン・シャン」より一部抜粋して掲載。

「ダレン・シャン」はハーフ・バンパイアになったことで
フリークスの一員として生きる決意をする主人公の話。
丸尾末広の「少女椿」（＊グロ注意）ほど徹底しろとは言わないが、
もう少し見世物小屋らしい猥雑さを出しても良かったのではないか。
せっかく面白そうな題材を使いながら、この映画はほとんどそれを活かさない。
同じバンパイア物である「トワイライト」への対抗心か、
ティーン向けのマイルドなアクション・ファンタジーにしたのは残念。

07月21日発売■DVD：「脳内ニューヨーク」
07月23日発売■BD：「パーフェクト・ゲッタウェイ」
07月23日発売■DVD：「パーフェクト・ゲッタウェイ」

さらにマニアック路線に進むならこの2本。
「マルコヴィッチの穴」「アダプテーション」の脚本家チャーリー・カウフマンが
初めて監督も務めた作品が「脳内ニューヨーク」。
主演は「カポーティ」「ダウト」のフィリップ・シーモア・ホフマン。

「パーフェクト・ゲッタウェイ」は「バイオハザード 4」の公開も迫っている
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演のサスペンス・スリラー。
トレッキング中の新婚カップルが、殺人犯の疑いがかかる2組のカップルと遭遇し
疑心暗鬼にとらわれていく様を描いた作品。
監督は「ビロウ」「リディック」のデヴィッド・トゥーヒー。
予告編の冒頭でも口止めのテロップが入る”衝撃の結末”だが、
私的にはさほど上手いとは思えなかった。むしろ、結末に辿り着く過程の方が面白い。
それにしても、「バイオ」といい「フォースカインド」といい、
ミラはこの手のA級になりきれない作品でこそ光り輝くな。

46%OFF（2,709円）■BD：「ウルヴァリン：X-MEN ZERO 初回限定版」
07月23日発売■BD：「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」
07月23日発売■BD：「X-MEN」
07月23日発売■BD：「X-MEN 2」
07月23日発売■BD：「X-MEN:ファイナルディシジョン」
07月23日発売■BD：「ハプニング」

フォックスのBD作品が2500円に値下げされて発売。
目玉は「ウルヴァリン」を始めとする「X-MEN」シリーズだが、
「ウルヴァリン」に関しては、特典ディスク1枚とPS3へのデジタルコピー権が同梱された
初回版が投げ売りされているので、そちらを購入した方がお得。
ちなみに、デジタルコピーの期限は2012年2月なのでまだまだ余裕で期間内。

07月21日発売■BD：「E.YAZAWA ROCK プレミアムエディション」
07月21日発売■BD：「E.YAZAWA ROCK」

1972年、フォークの全盛だった日本の音楽シーンに
リーゼントと皮ジャン姿で現れたキャロルデビューから38年。
還暦を迎えても未だにロックスピリッツを失わず
精力的にライブ活動を続けている矢沢永吉の音楽ドキュメンタリー。
支持層の年齢も関係しているのか、ノーマルDVD版の限定版は予約完売。
Blu-ray版の予約はまだ受付中。

07月21日発売■BD：「踊る大捜査線 THE MOVIE」
07月21日発売■BD：「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」
07月21日発売■BD：「交渉人真下正義」
07月21日発売■BD：「容疑者室井慎次」

最新作もヒット中の「踊る大捜査線」関連作品が一斉にBD化。
価格破壊の始まったハリウッドメジャータイトルでは
新作で3000円台も出始めているのに、邦画は旧作でも約5000円と未だ高め。
邦画ファンにとっては現在のBD市場はまだまだお財布に厳しい。

▼今週発売のBD/DVD（アニメ）

07月23日発売■DVD：「マイマイ新子と千年の魔法」

【紹介記事】普通ってなんだろう。映画「マイマイ新子と千年の魔法」

単館系でロングランヒットとなった「マイマイ新子と千年の魔法」がいよいよDVD発売。
観たくても近くに来なかった、という方も多数いらっしゃると思うのでこの機会に是非。
アニメファンはもちろん、邦画好きにも是非ご覧いただきたい。
公開中に単独記事で紹介済みなので、詳しい内容については過去ログにて。

07月23日発売■BD：「宇宙戦艦ヤマト復活篇」
07月23日発売■DVD：「宇宙戦艦ヤマト復活篇」

【紹介記事】わしはこんなヤマト、みとうはなかった。映画「宇宙戦艦ヤマト復活篇」

未だに定期的にコメントが寄せられている「宇宙戦艦ヤマト復活篇」がBD/DVDで発売。
未だにコメントが続いているということは、それだけ期待の大きな作品であり、
良きにつけ悪しきにつけ、何らかの衝撃を受けた方が多かったということであろう。
コメント欄をざっと読む限り、悪しき率が8割を超えていそうではあるが。
そんな私も8割派。どこがどう不満だったのかは過去ログにて。

07月22日発売■BD：「灰羽連盟 Blu-ray BOX 期間限定生産」
07月23日発売■BD：「喰霊零 Blu-ray Disk BOX 初回限定生産」
07月23日発売■DVD：「喰霊零 THE LIVE DVD」
08月18日発売■BD：「FLCL Blu-ray Box 期間限定版」

予約を多くいただいている「灰羽連盟」「喰霊零」のBDボックスも発売。
今週発売予定であった「FLCL Blu-ray Box」は8月18日に延期されているので
予約をしている方もお間違えのないように。

07月21日発売■BD：「Angel Beats!2 完全生産限定版」
07月21日発売■BD：「DARKER THAN BLACK 流星の双子 8」
07月21日発売■BD：「聖痕のクェイサーディレクターズカット版 Vol.4」
07月21日発売■DVD：「デュラララ!!6 完全生産限定版」
07月21日発売■DVD：「WORKING!! 4 完全生産限定版」
07月21日発売■DVD：「GIANT KILLING 01 キックオフ特別プライス」
07月22日発売■BD：「会長はメイド様! Blu-ray 1 初回限定版」
07月22日発売■BD：「kiss×sis 2」
07月22日発売■BD：「劇場版ブレイクブレイド第一章覚醒ノ刻」

その他のアニメはこのあたり。

07月23日発売■DVD：「ONE PIECE Log Collection “EAST BLUE”」
07月23日発売■DVD：「ONE PIECE Log Collection “SANJI”」
07月23日発売■DVD：「ONE PIECE FILM STRONG WORLD 連動特別篇金獅子の野望」
08月27日発売■DVD：「ワンピースフィルムストロングワールド 10th Anniversary LIMITED EDITION」
08月27日発売■BD：ワンピースフィルムストロングワールド 10th Anniversary LIMITED EDITION」

8月には「ワンピースフィルムストロングワールド」の発売も控えている
「ONE PIECE」から、アニメ10年間の歴史を各エピソードごとに収録した
「ONE PIECE Log Collection」シリーズが開始。
第1弾となる「EAST BLUE」「SANJI」は初航海応援プライスとして各10,500円で発売。
現在までに判明しているシリーズのリリーススケジュールは以下の通り。

07月23日発売「EAST BLUE」10,500円
07月23日発売「SANJI」10,500円
08月27日発売「NAMI」13,800円
08月27日発売「LOGUE TOWN」14,600円
12月22日発売「GRAND LINE」13,800円
12月22日発売「CHOPPER」13,800円
01月28日発売「ARABASTA」14,600円
01月28日発売「VIVI」15,500円

07月21日発売■DVD：「映画レイトン教授と永遠の歌姫限定版」
07月21日発売■DVD：「映画レイトン教授と永遠の歌姫通常版」
07月21日発売■BD：「映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ! 特装版」
07月21日発売■DVD：「映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ! 特装版」
07月21日発売■DVD：「映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!」

低年齢向けの作品はこちら。
と言いながら、「プリキュア」の予約はBD版の比率が圧倒的に高くなっているので
購入者の年齢層はかなり高そうだ。
劇場版はそこそこヒットしたはずの「レイトン」だが予約はほとんど伸びず。

07月23日発売■BD：「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリーメモリアルボックス」
07月23日発売■BD：「機動警察パトレイバーアーリーデイズ」
08月27日発売■BD：「機動警察パトレイバー ON TELEVISION BD-BOX 1」
09月24日発売■BD：「機動警察パトレイバー ON TELEVISION BD-BOX 2」
09月24日発売■BD：「機動警察パトレイバー NEW OVA BD-BOX」

ジジィ向けにはこのあたり。

▼今週発売のゲーム

07月22日発売■Wii：「影の塔サントラCD付き」【8/8/7/8】

来週はやや地味なラインナップ。
私が注目しているのは、Wii「影の塔」、
Xbox360「NINETY-NINE NIGHTS II」、PSP「TRICK×LOGIC Season1」の3本。
ただ、「影の塔」はやや地味、「NNN」は1ステージが長く単調、
「T×L」は難易度が高いなど、魅力的ではあるがそれぞれに難点もあるようで
万人にお勧め出来るタイトルは見当たらず。
取り敢えずサントラ目当てで「影の塔」は確保する予定。