忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)


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宇宙戦艦ヤマト 復活篇
(C)2009 ヤマトスタジオ/「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」製作委員会
2010年06月04日発売■BD:「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」
2010年06月04日発売■DVD:「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」
2010年06月04日発売■UMD:「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」

1977年公開「宇宙戦艦ヤマト」
1978年公開「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」
1978年公開「ルパン三世 ルパンVS複製人間」
1979年公開「銀河鉄道999」
1979年公開「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」
1979年公開「ルパン三世 カリオストロの城」
1980年公開「地球へ・・・」
1980年公開「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」
1980年公開「サイボーグ009 超銀河伝説」
1980年公開「ヤマトよ永遠に」
1980年公開「ドラえもん のび太の恐竜」
1981年公開「機動戦士ガンダム」
1981年公開「機動戦士ガンダムII 哀戦士編」
1981年公開「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」
1982年公開「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」
1982年公開「1000年女王」
1983年公開「幻魔大戦」
1983年公開「宇宙戦艦ヤマト 完結編」
1983年公開「クラッシャージョウ」
1983年公開「うる星やつら オンリー・ユー」
1984年公開「風の谷のナウシカ」
1984年公開「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」
1984年公開「うる星やつら 2 ビューティフル・ドリーマー」

アニメと言えば「東映まんがまつり」しか無かった時代に公開された
「宇宙戦艦ヤマト」の大ヒットは、日本の劇場用アニメの歴史を大きく動かした。
「ヤマト」の公開された1977年から、「風の谷のナウシカ」が公開される
1984年までの7年間は、日本のアニメ史に残る黄金期と言って良いだろう。
私も、上に挙げた作品は全てリアルタイムに劇場で観た。

【関連記事】映画「新 宇宙戦艦ヤマト 復活篇」のDVDが届いたわけだが
【関連記事】映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」のチラシが出回り始めたわけだが

「完結編」が公開された1983年から実に26年の時を経て
あの「宇宙戦艦ヤマト」が蘇ると聞いて、胸のざわつかないジジィはいまい。
もちろん私も、大いにざわついた。
もっともこの「ざわつき」は、期待に胸が膨らむというより
何かどんよりとした不安が胸いっぱいに広がる、という意味合いの方が強いのだが。
そしてその不安は、残念ながら見事に的中してしまった。



西暦2217年。
移動性の巨大ブラックホールが太陽系に接近していることが発見された。
科学連邦宇宙局の調査報告によると、地球が呑み込まれるまでには、あと3ヶ月しかない。
そこで人類は、他の惑星への移住計画を早急に推し進めていた。
何隻もの移民船が地球を旅立っていく中、古代雪が艦長を務める
第一次移民船団が突如消息を絶ってしまう。
宇宙科学局本部長に就任した真田は、アクエリアスに沈んでいたヤマトを引き上げ
最新の機能を搭載した新生・宇宙戦艦ヤマトへと生まれ変わらせていた。
そしてその艦長に、盟友である古代進を任命、第三次移民船団の責任者として
船団の護衛と調査を依頼した。

声優陣は、古代進は山寺宏一。進と雪の愛娘、古代美雪には藤村歩。
敵側のゴルイ将軍には、古代の宿敵であると同時に盟友でもある
名キャラクター、デスラーを演じた伊武雅刀をキャスティング。
その他は、浪川大輔、山口勝平、置鮎龍太郎、飯塚昭三、田中敦子、
井上和彦、子安武人など。
往年の「ヤマト」と同じキャストは、徳川太助の古谷徹、
真田志郎の青野武、佐渡酒造の永井一郎、アナライザーの緒方賢一あたり。


監督:西崎義展
原案:石原慎太郎


時代劇でも始まったのかと思うほど大きな文字で名前を誇示した後に広がっていたのは
無限に広がる大宇宙ではなく、ヤマトを食い物にせんとする老害達が作り出した
エゴと悪趣味の塊のような作品であった。
松本零士がキャラクターを描いていないという、公開前には決定的とも思えた
マイナス要素ですら、観賞後にはどうでも良くなるほど本編がお粗末過ぎる。
かつて「ヤマト」に楽しませてもらった世代としては
これを言うのは非常に心苦しいのだが、本作のCGのクオリティや
ストーリーの荒唐無稽度は「仏陀再誕」とガチで良い勝負である。

【紹介記事】超ネタバレ紹介。映画「仏陀再誕」

宮川泰の音楽が流れれば「あぁ、ヤマトだ」と思うし、
当時と同じキャストの真田志郎(青野武)、徳川太助(古谷徹)、
佐渡酒造(永井一郎)などが登場するシーンではワクワクもするのだが
いくら想い出の残骸を掻き集めて誤魔化そうとしても、

・全く魅力を感じない、新しい「ヤマト」の乗組員達。
・人間の形すらしていない敵キャラ。
・地球のために都合良く動き、喜んで死んでいく見も知らぬ星の住民達。
・SFというより戦争映画を思わせる石原慎太郎臭。
 石原は本当に「宇宙戦艦ヤマト」だと思って原案を担当したのであろうか。
 「戦艦大和」と勘違いしていたのでは。

などなど、次々に押し寄せるトンデモの波動砲が、想い出にひたる時間など与えてくれない。
キャラクターデザインの変更に伴い松本零士のイメージを一新したいのなら、
何故「完結編」の映像を劇中で使用したのか、
何故佐渡先生とミーくんだけ松本零士のデザインのままなのか。
「完結編」の映像を見ている数分間、
「もうこのままこっちの続きを流してくれ」とすら思った。

私が一番許せなかったのが、本作のストーリーの根幹部分である。
移動性のブラックホールが近づいているからと言って、
ロクに調べもせずに「では地球を捨てて他の星へ移住しましょう」と
あっさり決断を下すというのは、「宇宙戦艦ヤマト」の歴史そのものの否定ではないか。
本作の劇中でも流れる「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を今一度思い出して欲しい。



さらば地球よ 旅立つ船は 宇宙戦艦ヤマト
宇宙の彼方 イスカンダルへ 運命背負い 今飛び立つ
必ずここへ 帰って来ると 手を振る人に 笑顔で答え
銀河を離れ イスカンダルへ はるばるのぞむ 宇宙戦艦ヤマト


ヤマトがボロボロになりながらも敵に向かっていくのは
地球と地球に住む人々を、自分達の手で救うのだという強い想いがあるからではなかったのか。
地球を守るために戦うことが、「宇宙戦艦ヤマト」の変わらないテーマだと
ずっと思っていたのに、今回のヤマトに与えられた任務は
「地球を捨てて他の星へ移住する船団の護衛」である。
こんな依頼、沖田艦長なら絶対に引き受けない。
依頼を出した真田もどうかしているし、引き受けた古代もどうかしている。
最後の最後まで地球が助かる道を模索してこその「宇宙戦艦ヤマト」であろう。

本当にこのまま移住して終わるのかと思った瞬間、
以下ネタバレにつき要反転。観に行く予定の方は読まないように。

「あのブラックホールを動かしてるのはワシらなのじゃ」と
何故か唐突に敵がヒントをくれる。
それを聞いた古代が慌てて調査すると、ブラックホールの中心部に
波動砲を打ち込めばなんとかなりそうと判明し、一発打ち込んで万々歳。
なんなんだそれは。


以上でネタバレ終了。

しかも、エンドロールが終わった後にデカデカと表示された

「宇宙戦艦ヤマト 復活篇 第一部・完」の文字。

どうもまだ続けるつもりらしい。
こんな物を観せられるぐらいなら、
アクエリアスの底でずっと沈んでくれていた方が良かった。

【追記】

コメント欄にてご指摘をいただいているので軽く追記を。
松本零士の名前がどこにも出て来ない劇場版の「ヤマト」は
本作が初であり、見た目がガラリと変わってしまった(松本色が消えた)のも
本作からなので、いつからキャラ原案を外れた云々の話は
細か過ぎて一般の方には分からないのではないかと。

また、地球を捨てて移住するのは今回が初めてではないというご指摘だが
私の「ヤマト」に関する記憶は基本的に劇場版を元にしている上、
TV版の記憶は「2」でほぼ終わっている(=すっかり「3」の存在を忘れていた)ため
全く気付かなかった。お恥ずかしい。

最後に、もともと「ヤマト」はトンデモな話だというご指摘について。
「さらば」以降の「ヤマト」がトンデモになっていったのは
作品を続けるための理由付けがどんどん苦しくなっていったという意味合いが強く
中身そのものについては、まだギリギリ許容範囲だったように思う。
洋画で言うなら「13日の金曜日」のシリーズ展開に近い(また突っ込まれそうではあるが)。
今回の「復活篇」は、新作を作る理由付けもトンデモなら、
そこで展開するストーリーもトンデモ、まだ続けようとする理由までトンデモという
トンデモコレクションな作りなので、過去の作品のトンデモとはちょっと違うのだ。
笑って突っ込んで許すレベルではないと言うか。
実際にご覧いただければお分かりいただけると思うので、是非劇場でご確認いただきたい。



SPACE BATTLESHIP ヤマト
(C)2010 SPACE BATTLESHIP ヤマト 製作委員会

【ネタバレ有】ココが凄いよ「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

木村拓哉主演の実写版「宇宙戦艦ヤマト」が、2010年12月1日にいよいよ公開。
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11月25日発売■DVD:「EMOTION the Best ヤマトよ永遠に」
11月25日発売■DVD:「EMOTION the Best 宇宙戦艦ヤマト 完結編」

11月末に発売されたばかりの「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版シリーズ。
廉価版での発売なので、1本あたり1500円程度(Amazonでの販売価格)と価格も手頃。
正直、「復活篇」に1800円払う余裕があるなら、こちらで反芻した方が・・・。


09月09日発売■BD:「銀河鉄道999」
09月09日発売■BD:「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」

松本零士の代表作「銀河鉄道999」の劇場版。
こちらは9月にBlu-ray化された。
BD化に際しての心配りが素晴らしく、絵も音も納得の仕上がり。
BDユーザーで「999」のファンならば、是非ともセットで揃えておくべし。



★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:宇宙戦艦ヤマト 復活篇
    配給:東宝
   公開日:2009年12月12日
    監督:西崎義展
   総監修:舛田利雄
    原案:石原慎太郎
キャラクター:湖川友謙
    音楽:宮川泰、羽田健太郎
   主題歌:THE ALFEE(これがまた輪をかけて・・・)
 公式サイト:http://yamato2009.jp/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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