2009年5月第4週発売の新作 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

★今回の記事の携帯向けはこちら。

カプコンの社長兼「モンハン」のプロデューサーが高嶋政宏だったことも驚いたが
ヴァルハラを取り戻すために3億もポンと支払うとは、さすが儲けたな、カプコン。
(TBS系「ゴッドハンド輝」最終回より)

さて、どうでも良い書き出しはさっさと流して今週の新作を紹介。

▼今週発売の主なBD/DVD


05月20日■DVD:「坂本真綾LIVE TOUR 2009 “WE ARE KAZEYOMI!”」

今週発売の新作で最も多くのご予約をいただいているのがこちら。
これほどの人気とキャリアを持ちながら、今回が初となる坂本真綾のライブが
DVD2枚組、トータル167分の大ボリュームで登場。
14年間の軌跡を辿るには最適の作品。
「Lucy」の頃を頂点にここ最近は遠ざかっていたのだが、これはちょっと欲しい。


05月22日■BD:「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」
05月22日■DVD:「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー リミテッド・バージョン」

【紹介記事】本年度アメコミ映画No.1候補。映画「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」

今週発売される洋画で私のイチ押しは「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」。
「パンズ・ラビリンス」のヒットにより、その力量を世界に知らしめた
ギレルモ・デル・トロ監督の才能がほとばしる傑作。
「ヘルボーイをデル・トロが撮ることになった」前作から
「デル・トロがヘルボーイを料理するとこうなる」となった本作は
同じ「ヘルボーイ」でありながら、全くの別物と言って良いほどに進化している。
「ヘルボーイ」に全く思い入れのない方や、前作を未見の方でも問題なし。
「ダークナイト」「アイアンマン」「300」とはまた違う
デル・トロならではのダークファンタジーを是非。
環境が許すならBDでの鑑賞をお勧め。


05月22日■DVD:「永遠のこどもたち デラックス版」

今週は単館系作品も粒ぞろい。

「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロが才能を見出した
J・A・バヨナの長編デビュー作となるのが、この「永遠のこどもたち」。
ホラー映画にはしばしば使用される母性をクローズアップした作品で、
タイプとしてはニコール・キッドマン主演の「アザーズ」や、
故・伊丹十三監督が製作に回り、黒澤清監督が撮った
「スウィート・ホーム」などを想起させるが、
方々に伏線を張り巡らしたサスペンスとしての面白さや、デル・トロ節を受け継いだ
ダークファンタジーテイストなど、本作ならではの見所も多い。
アジアンホラー並に脅かし方が単純なことが
芸術的な香り漂う作品性を壊しているような気がして、そこだけは残念。


05月20日■DVD:「ヤング@ハート」

コールドプレイやボブ・ディランをレパートリーに持つ
平均年齢80歳オーバーのコーラス隊「ヤング@ハート」の活動を追ったドキュメンタリー。
先日発売になった「マルタのやさしい刺繍」も「老い」をテーマにした
心温まる良作だったのだが、こちらの爺様&婆様は皆パワフル。
年齢的に、体の不調や仲間の死とは無縁でいられない日々を過ごしていながら
音楽をとことん愛し、人生を謳歌せんとする姿に思わず拍手を贈りたくなる。

ストリートファイター Blu-ray
05月22日■DVD:「その男 ヴァン・ダム スペシャル・エディション」
08月05日■BD:「ストリートファイター」
08月05日■BD:「ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」

【紹介記事】笑って泣ける、48歳の男のドラマ。映画「その男、ヴァン・ダム」

かつて「ストII」でガイルを演じていたアクション・スターのヴァン・ダムが
今やこんなところまで落ちぶれて・・・という自虐的な設定を使いつつ、
痛々しくならない程度の軽さと、再起にかける男気を上手く盛り込んだ作品。
公開中に紹介済みなので、詳しくはそちらで。
なお、黄金期の代表作である「ストリートファイター」もBD化が決定。
「ザ・レジェンド・オブ・チュンリー」と同じ8月5日発売。


05月22日■BD:「トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション」

【紹介記事】マイケル・ベイの執念が詰まった映画「トランスフォーマー」

6月末に「リベンジ」の公開も控えている「トランスフォーマー」がBD化。
視覚的な部分に湯水のように金をかけまくっている作品なので、
観る側の環境が楽しさに比例するのは当然で、
そういう意味ではBDに最適の作品と言える。そんな私も買い替え組。


05月20日■BD:「モンスターズ・インク」
05月20日■BD:「ピノキオ プラチナ・エディション」
05月20日■BD+DVD:「ピノキオ プラチナ・エディション BD & DVD セット」
05月20日■DVD:「ピノキオ プラチナ・エディション」

ディズニーからは旧作のBD化が2本。
「WALL.E/ウォーリー」も大ヒット中のピクサー作品から
低年齢層に絶大な人気を誇る「モンスターズ・インク」と、
クラシック作品の「ピノキオ」が登場。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のBD版が
2008年度のベスト高画質賞のアニメ部門を受賞したことからも分かる通り、
ディズニーのBD技術はかなり高いのでこちらも期待。


05月22日■BD:「宇宙大作戦 コンプリート・シーズン1 ブルーレイBOX (7枚組) 」
05月22日■BD:「スター・トレック オリジナル・クルー劇場版BOX (7枚組) 」
05月22日■DVD:「スター・トレック オリジナル・クルー劇場版BOX (7枚組)」

こちらも劇場用の新作が用意されている「スター・トレック」から
40年にも渡るシリーズの元祖である「宇宙大作戦」と
劇場用作品をBOX化した「オリジナル・クルー劇場版BOX」が同時発売。

29日公開の劇場版は、人気海外ドラマ「LOST」やPOV作品の先駆けとなった
「クローバーフィールド/HAKAISHA」のJ・J・エイブラムス監督が手掛けている。
1966年製作の「宇宙大作戦」をベースに
オリジナルのアイディアを織り交ぜながら再構築した作品。


05月20日■DVD:「休暇」

邦画のイチ押しは「休暇」。
死刑執行に立ち会うひとりの刑務官を主人公に据えた異色のドラマ。
タイトルにもなっている「休暇」とは、死刑執行に立ち会うことと引き換えに
与えられる1週間の特別休暇を指している。
主演は「歓喜の歌」の小林薫、死刑囚役に「東南角部屋二階の女 」の西島秀俊。
カン・ドンウォン主演の「私たちの幸せな時間」や
ケビン・ スペイシー主演の「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」などに比べ
映画的な演出(嘘や誇張)は極力避け、物語の主軸も刑務官からぶらさない丁寧な作り。
邦画ならではの良さが光る良作だが、地味な作品であることも確かなので
単館系がお好きな方に。


05月20日■BD:「ハゲタカ Blu-ray Disc BOX」
05月20日■DVD:「ジャッジ 島の裁判官 奮闘記 DVD-BOX」
05月20日■DVD:「ジャッジII 島の裁判官 奮闘記 DVD-BOX」
05月22日■DVD:「星新一 ショートショート DVD-BOX」

今週はNHKの作品からも気になるタイトルが発売。
まず「監査法人」「ジャッジ」など堅実なドラマ作りには定評のある
NHKドラマの中でも特に反響の大きかった「ハゲタカ」がBD化。
6月6日には待望の劇場版も公開予定。
不況の煽りを受けて脚本が大幅に変更されたとのことで、そこも含めて期待大。

「ジャッジ」は、「休暇」にも出演している西島秀俊主演の連続ドラマ。
ざっくり言ってしまえばNHK版の「Dr.コトー診療所」のような作りで、
小さな島に配属された裁判官とその家族が
島で起こる様々な裁判を通して住民達と交流を深めていく良作。
中孝介の主題歌も素晴らしかった。
「Dr.コトー診療所」がお好きな方ならばかなりお勧め。

「星新一 ショートショート」もひっそりとDVD化。
収録数が少な過ぎるのは第2弾の発売を想定してのことであろうか。
価格1.5倍でも良いのでコンプリート版で出して欲しかった。


05月22日■DVD:「キイナ 不可能犯罪捜査官 DVD-BOX」
05月22日■DVD:「銭ゲバ DVD-BOX」

日テレ系からは2本。

菅野美穂主演の「キイナ 不可能犯罪捜査官」は、一見すると超常現象の仕業のように
思えてしまう犯罪を科学的な裏付けをとって解決していく1話完結のドラマ。
主人公が異常に記憶力が良かったり速読術を心得ていたりするので
不可解な謎を1時間以内にあっさり解いても理不尽さはない。
今ひとつ頼りにならない部下の平岡祐太、同僚の小池栄子、
元恋人の塚地武雅、陰のある演技を披露しているセクスィー部長の沢村一樹など、
脇役も魅力的なキャラクターが多く、なかなか楽しかった。

「銭ゲバ」は、今や映画に引っ張りだこの松山ケンイチ主演の連続ドラマ。
ジョージ秋山の原作漫画を実写化したもので
正直もっとグダグダな作品になると覚悟していたのだが、
妄想が延々と続く最終回を除けば予想以上に面白かった。
茜役の木南晴夏は今後もっと露出が増える予感。


05月22日■DVD:「絶対やれるギリシャ神話 DVD-BOX」

BD/DVDの最後は小ネタ系。
ホイチョイ・プロダクションが製作した深夜バラエティドラマの
「絶対やれるギリシャ神話」がDVD化。
タイトルの時点で当BLOGが扱うにはスレスレのため、詳しい説明は省略。
代わりにYouTube動画(触りの部分だけ)を紹介しておく。

その他にも、「252 生存者あり」や「まぼろしの邪馬台国」や
「ハッピー・フライト」などの作品も発売される。

【紹介記事】ハッピー指数が低過ぎる。映画「ハッピーフライト」
【紹介記事】真面目に観るのは危険。映画「252 生存者あり」

▼今週発売の主なゲーム


05月21日■DS:「スローンとマクヘールの謎の物語」

【紹介記事】対話形式の新感覚推理ゲーム。DS「スローンとマクヘールの謎の物語」

大豊作のBD/DVDに比べ、来週の大量リリースを控えているためかゲームは少なめ。

私的なツボは、DS「スローンとマクヘールの謎の物語」。
「1日の終わり、寝る前にベッドで1問だけ解く」ような遊び方を好む方には最適な1本。
既に単独記事で紹介済みなので、詳しくはそちらで。


05月21日■DS:「プロ野球チームをつくろう! 2」
05月21日■DS:「有罪×無罪」
05月21日■DS:「SIMPLE DS THE 裁判員 1つの真実、6つの答え」

DSはその他に「プロ野球チームをつくろう!2」や
「逆転検事」より1週間早く発売される
法廷モノ「有罪×無罪」「THE 裁判院」などが発売。
現在フジテレビ系列で放送中の連続ドラマ「魔女裁判」も見ている私としては
旬の裁判員制度を題材にした「有罪×無罪」は少々気になる。
「スローン」とセットで買ってしまうかも。


05月21日■PSP:「SNK ARCADE CLASSICS Vol.1」

ネオジオ時代の遺産を延々と使い回すSNKプレイモアからは
ネオジオ初期の作品を詰め込んだ「SNK ARCADE CLASSICS Vol.1」がPSPで発売。
「餓狼伝説」「ワールドヒーローズ」「龍虎の拳」「サムライスピリッツ」
「ザ・キング・オブ・ファイターズ '94」「ラストリゾート」「メタルスラッグ」
「ショックトルーパーズ」「マジシャンロード」「戦国伝承」
「キング・オブ・ザ・モンスターズ」「バーニングファイト」「トップハンター」
「ベースボールスターズ2」「得点王3」「ビッグトーナメントゴルフ」の16本を収録。

「餓狼」も「KOF」も「龍虎」も「メタスラ」も、
主だった人気シリーズは単独でのセット版が発売されていたりするので
私的にはこのラインナップは微妙。
これぐらいなら「ゴーストパイロット」「ASO II」「ラストリゾート」
「ビューポイント」「ソニックウィングス2」「パルスター」
「ティンクルスター・スプライツ」「ブレイジングスター」で
「ネオジオ・シューティングコレクション」か、
「あしたのジョー伝説」「8マン」「バカ殿様麻雀漫遊記」
「ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ」で
「ネオジオ・キャラ物コレクション」を作って欲しい。


05月21日■Xbox360:「Mass Effect / マスエフェクト ボーナスディスク同梱」

Xbox360からは、2007年度の「E3」で最優秀RPG賞を獲得した「Mass Effect」が発売。
今週発売のゲームでは、DS「スローンとマクヘールの謎の物語」に次ぐ2番人気。


05月21日■Wii:「タクトオブマジック」
05月21日■Book:「タクトオブマジック 完全クリアガイド」

【紹介記事】間口は広いが歯応えもアリ。Wii「タクトオブマジック」

今週のトリは、Wiiの「タクトオブマジック」。
DSで発売された地味ウケのRTSをWii向けにアレンジし、
任天堂発売にしてはみたものの、なかなか注目度は上がって来ていない。
2006年1月発売のDS「ロストマジック」は初週で約5000本を販売。
まずはそこを超えたいところだが・・・

▼今週発売の攻略本


05月21日■Book:「Nintendo DREAM (ニンテンドードリーム) 2009年 07月号」
05月23日■Book:「モンスターハンターG 公式ガイドブック Wii対応版」
05月23日■Book:「絶体絶命都市3 壊れゆく街と彼女の歌 公式ガイドブック」

最新作の発売日も決定したWii「モンスターハンターG」の攻略本が発売。
PS2版からの追加要素にも対応している。

▼「ダイアナの選択」「ミスト Blu-ray版」他、新作BD/DVD情報

ミスト Blu-ray
07月24日発売■DVD:「ダイアナの選択」
08月19日発売■BD:「ダウト あるカトリック学校で」
08月19日発売■DVD:「ダウト あるカトリック学校で」
08月28日発売■DVD:「ハルフウェイ」
09月02日発売■DVD:「痛いほどきみが好きなのに」
09月02日発売■BD:「ミスト」
09月25日発売■BD:「舞-乙HiME O S.ifr COMPLETE」
10月27日発売■BD:「舞-乙HiME Zwei COMPLETE」

洋画では、「キル・ビル」のユマ・サーマン主演「ダイアナの選択」、
スティーブン・キング×フランク・ダラボンの傑作「ミスト」のBD版など、
邦画では、ここ数年目覚ましい成長を遂げている
北野きい・岡田将生の共演による「ハルフウェイ」が発売決定。
「ダイアナの選択」のラストは、今年観た作品の中でも5本の指に入る衝撃であった。