本年度アメコミ映画No.1候補。映画「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」、他 | 忍之閻魔帳

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ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)

★今回の記事の携帯向けはこちら。

▼Xbox360「スターオーシャン」特典付きの在庫が復活中


■Xbox360:「スターオーシャン4 THE LAST HOPE スペシャルサントラCD付き」
■Xbox360:「Xbox360 アーケード スターオーシャン4 プレミアムパック」

唐突に在庫復活中。
装着率はおよそ40%ほどのはずなので、今回が最後のチャンス。
諦めて単品の予約をしていた方は至急切り替えの手続きを。

▼「動物農場」他、新作DVD情報


■DVD:「動物農場」


■YouTube:「動物農場 予告編」

スタジオジブリの宮崎駿監督も「最も影響を受けた作品のひとつ」として
その名をあげている「動物農場」がDVD化。
イギリス人作家ジョージ・オーウェルの原作を、1970年代あたりまで
ヨーロッパ最大のアニメーションスタジオとして知られていた
「ハラス&バチュラー」が映画化した作品。
「ベルヴィル・ランデブー」「王と鳥」「キリクと魔女」「アズールとアスマール」と
ジブリ美術館が引っ張って来る作品はいずれも素晴らしいものばかり。
未見の方はこの機会に是非。6月10日発売。


■BD:「モンスターズ・インク」

「WALL.E/ウォーリー」と同時にBD化が発表されていながら、
何故か予約が開始されていなかったディズニー×ピクサーの
「モンスターズ・インク」が5月20日に発売決定。
4月には「ティンカー・ベル」と「ウォーリー」、
5月には「モンスターズ・インク」と「ピノキオ」と
ディズニーのBD攻勢がいよいよ本格化して来た。


4月03日発売■BD:「ティンカー・ベル」
4月22日発売■BD:「ウォーリー」
5月20日発売■BD:「ピノキオ プラチナ・エディション 期間限定生産」


■BD:「キング・コング」
■BD:「レッド・ドラゴン」

ピーター・ジャクソン監督、ナオミ・ワッツ主演の「キングコング」と
「羊たちの沈黙」の続編にあたる「レッド・ドラゴン」が5月9日に揃ってBD化。

▼ゲーム業界の平均年収は576万円

情報元は「にゅーあきばどっとこむ」様のこの記事。

任天堂が余裕でトップかと思いきや、バンダイナムコ(1186万円)がトップ。
次いで任天堂(981万円)、ソニー(957万円)、セガサミーHD(692万円)と続く。
売上高ランキングと平均年収ランキングを交互に眺めると
メーカーごとの特色が見えて来てなかなか面白い。

▼「少年メリケンサック」大健闘のスタート。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
(C)2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved.

1位(2):ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2週目)
2位(1):20世紀少年 第2章 最後の希望(3週目)
3位(-):少年メリケンサック(1週目)
4位(2):マンマ・ミーア!(3週目)
5位(4):旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ(2週目)
6位(5):007 慰めの報酬(4週目)
7位(7):感染列島(5週目)
8位(6):ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー(2週目)
9位(-):フェイクシティ ある男のルール(1週目)
10位(9):チェ 39歳 別れの手紙(3週目)

「劇場版炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」
「ヘブンズドア」の2作が圏外へ去り、
宮藤官九郎×宮崎あおいの「少年メリケンサック」と
キアヌ・リーブスの「フェイクシティ ある男のルール」がランクイン。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」は公開2週目にしてトップを獲得。
大健闘を見せているのが、3位の「少年メリケンサック」。
上映館280館を使用しての公開2日間の興行成績は、動員約15万人、興収約2億円。
これは、宮﨑あおい主演作品の「ただ、君を愛してる」比で170%の成績。
東映系×テレビ東京のタッグでありながら
東宝系×日本テレビの「舞妓Haaaan!!!」に迫る出足を見せている。
海外ではホラー映画史上最高のオープニング記録を樹立した「13日の金曜日」は、
日本では圏外からのスタート。
私ももちろん初日に鑑賞済み。文句なしに楽しかった。紹介はまた改めて。

★公開中の作品紹介一覧

【紹介記事】ゲームファン、女性ファンも安心の入門編的大作。映画「レッドクリフ」
【紹介記事】Coccoという人間をどれだけ知っているか。映画「大丈夫であるように」
【紹介記事】笑って泣ける、48歳の男のドラマ。映画「その男、ヴァン・ダム」
【紹介記事】アポロ11号に熱狂した全ての少年達へ。映画「ザ・ムーン」
【紹介記事】ますます魅力を増したクレイグ・ボンド最新作。映画「007 慰めの報酬」
【紹介記事】人は誰しも支えられながら生きている。映画「ラースと、その彼女」
【紹介記事】はじけ過ぎもご愛嬌。映画「マンマ・ミーア!」
【紹介記事】実写版「鉄コン」的な仕上がり。映画「ヘブンズドア」
【紹介記事】人の老いと、行き着く先。映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
【紹介記事】好きじゃないのにカッコイイ。映画「少年メリケンサック」

▼観ている最中は面白い。映画「シャッフル」

シャッフル
(C)2007 Premonition Pictures,Inc.All Rights Reserved.

ゲーム系のニュースが少なめなので、タイミングを逃していた映画を2本ほど紹介。
1本目は、「デンジャラス・ビューティー」「イルマーレ」のサンドラ・ブロックが
主演を務めるサスペンス・スリラー「シャッフル」。

幸せな結婚生活を送っていたリンダ(サンドラ)は
ある日の朝に、突然やって来た警官から夫の事故死を告げられる。
何かの間違いだと否定するリンダだが、どうも事故は本当のようだ。
娘を抱き寄せて悲しみに暮れるリンダ。
しかし、翌朝ベッドで目を覚ますと、死んだはずの夫が目の前で眠っている。
ああ、あれは夢だったのかと胸を撫で下ろすも、
翌日になると、今度は夫の葬儀の日だった。


要するに、夫が亡くなる日を中心に据えた1週間の出来事が
バラバラに「シャッフル」されて訪れるという話。
初めのうちは精神が安定しないものの、少しずつ事態を把握し始めたリンダが
バラバラになった日付と情報を整理していこうとする展開は予想以上の面白さ。
しかし、謎を解いている最中の興奮は、全てのパーツが綺麗に整頓されたところで
終わってしまい、そこから物語が急激に失速するのが惜しい。
ラストシーンのせいで、観賞後の余韻も薄く
あまり印象に残らない作品になってしまったような気がする。
途中までは良作、終盤で佳作。

▼本年度アメコミ映画No.1候補。映画「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」

ヘルボーイ/ゴールデンアーミー
(c)2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

私はもう、ここ5年ほどギレルモ・デル・トロ監督に心酔している。
「デビルズ・バックボーン」は、それほどインパクトの大きな作品だった。
「ミミック」や「ブレイド2」まではさほど印象に残らなかったデル・トロは
2006年の「パンズ・ラビリンス」で世界的な名声を手に入れた。
そして、ハリウッド進出第1弾であった「ヘルボーイ」の続編に着手する。
2004年の「ヘルボーイ」から2008年の「ヘルボーイ」までに
デル・トロがどれほど独自の世界を拡大し、自信を身につけて来たのか
その全てがこの1本に凝縮されたような仕上がりになっている。


■YouTube:「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー 予告編」

前作を観た時にはそんなことは微塵も感じなかったのだが
今回は断言出来る。これはハリウッド版「妖怪人間ベム」である。
見た目は怖いが”一応は”人間の味方というキャラの立ったメンバーが、
人間を襲う敵を撃退する姿を、たっぷりのアクションとユーモアを交えて描いている。
ヒーローでありながら、その風貌故に人間から気味悪がられる哀しい宿命と、
仲間同士に流れる強い連帯感は、まさしく「ベム・ベラ・ベロ」だ。

本作は、そこに「パンズ・ラビリンス」で本格的に華開いた
デル・トロ節を追加、脳裏に焼き付く独特のクリーチャーデザインと、
ティム・バートン作品を思わせる「怖そうなのにワクワクする音楽」
(と思ったら、音楽担当は何とダニー・エルフマンであった。納得)、
童話のような世界観と、幸せな気分になれるエンドロール。
ここまでされて、一体何の文句があろうと言うのか。

「ダークナイト」ばかりが話題になっているが
本作は、「ダークナイト」や「アイアンマン」にも決して引けを取らない。
むしろ、上回る部分も多数持っている。
前作のイメージや「ヘルボーイ」という題材に対する偏見は捨てて
是非一度ご覧いただきたい。

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 「デビルズ・バックボーン」の紹介記事があり。
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【紹介記事】生き抜く術としてのファンタジー。映画「パンズ・ラビリンス」