ツールとしては上出来「TALKMAN」 | 忍之閻魔帳

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SCE
TALKMAN


PSP発表当時から話題のタイトルとして注目を集めていた
「TALKMAN」がいよいよ発売になる。
PSPの高性能とUMDの大容量なくしては実現しなかったであろう
「これぞPSPならでは」のソフトになるのではないかと
私も期待していた作品なのだが・・・

「TALKMAN」は、日米中韓の4カ国語を詰め込んだ本格的な電子辞書である。
辞書と言ってもお固いイメージではなく、
「外国人との会話のきっかけの助けになれば」という
コミュニケーションサポートを主目的として制作されている。

パッケージにはマイクロホンが同梱されており、
マイクに向かってプレーヤーが話した言葉を
本作の案内役であるマックスという鳥が希望する外国語に変換し、
表情や仕草を交えながら声出力してくれる。
収録された会話は約3000。
プレーヤーの言語は4カ国語のどれにでも変更可能なので、
相手にも使ってもらうことができる。
声出力される会話にエモーションレベル(感情の強弱)を追加することも可能、
頻繁に使う会話をブックマークすることも可能と、
使い込むほどにプレーヤーに馴染む作りになっている。

マイク性能は思ったより高く、
周囲がかなり騒がしい中で使用したにも関わらず
きちんと認識してくれた。
こちらの話した内容をダイレクトに変換するのではなく、
4種類ほどの選択肢の中から最も近いものを選択するのだが、
選択肢の中に私の話した内容に近い物がない、というパターンは
ほぼ無かったように記憶している。
マイクは必須というわけではなく、テキストだけの翻訳も可能なので
声を出せる環境ではない場面でも使用可能だ。

翻訳ツールとしてはさほど不満点は無いのだが、
ツール以上の「何か」を期待していた私にとっては、
正直少し物足らない印象が残った。
ツールなのだから当たり前と言われればそうなのだが、
話し相手がいなくても思わず手にとってしまうような楽しみは無い。

テレビ番組や大手旅行代理店とのタイアップも進行中で、
情報誌や女性誌など、ゲーム誌以外の広告出稿も積極的だ。
テレビCMについては、11月上旬より年内いっぱいまでは本告知CMを投下し、
発売日近辺には少し長めの60秒CMをスポット的に投下していくとのこと。
間違っても韓流ブームに便乗したおばさま向けCMだけは避けて欲しい。

最大の問題は、PSPを片手に言葉を吹き込んで、
「これこれ」と外人に向けて差し出す勇気があるかどうかであろう。
ある意味、直接話しかけるよりも勇気が必要な気がするのだが。

フランス後とイタリア語を収録した「vol.2」を希望。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:TALKMAN(トークマン)
    機種:PSP
  メーカー:SCE
   発売日:2005年11月17日
    価格:各6090円(税込み)
 公式サイト:http://www.playstation.jp/scej/title/talkman/
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