コミットするのは…私?それとも あなた? | メンタルを変え行動に導く。苫米地式コーチング

メンタルを変え行動に導く。苫米地式コーチング

過去に「おまえはダメだ」という評価を人から与え続けられてしまったために、自信喪失に陥ってしまい、本来できるはずなのに「私にはできない」と自分に自分の限界を与えてしまい、能力を発揮できず負のスパイラルから抜け出させずにいる人を助ける。
マンツーマンコーチング

人はどれほど優れたものでも、どんなに価値ある情報でも、
押し付けられたものは無意識の反発を生み出すのです。


コーチング理論でいう「プッシュ・プッシュバックの法則」です。
強制的にノルマを与えて一時的に行動を起こさせることができても、
その行動に対して『責任』を感じることがありません。


ですから、「宣言しろ」「コミットしろ」と圧力をかけても
無意識が納得していないので、結果的に長期的なモチベーションは維持できないのです。


逆に、人は、他人から強制的に勧められることなく、
自ら選択した行為は「自己責任」を持つようになります。

 この「自己責任」から生まれた「点」をつなげることで、点から線に変わります。
そして一度できた線はホメオスタシスの作用によって維持しようとするのです。

いわゆる一貫性を保ちたいという心のメカニズムが作動している状態。

have to(やらなければならない)こと、
つまり『努力とか根性を出して、本当はやりたくないけれど無理やりやるようなこと』で
はじめたことに対して、褒美を与えるのはよくないのです。

なぜなら責任は褒美を与えた側にあると認識してしまい、
「自己責任」という考え方をしなくなってしまうから。
 
 組織の悩みのひとつに「責任感がない」というのがありますが、
そもそも組織と本人のゴールが一致していなければ、責任感は生まれません。

もしも、一致したゴールを作るには、本人の望むゴールと組織が望むゴールを
包摂するゴールを作ることで解消されます。


 大切なことは、今、最良の選択は何かを自分で考えさせて、
選択できるように促すこと。
それが「今はやらない」と本人が考えた末に選択したのならば、ベストな選択なのです。

 コーチが強制的に「やらせる」ではなく、選択肢があることを気づかせることが、
本人にとってエフィカシーが上がること。


あたえるだけがコーチの役割ではなく、時には待つことが
大切なタイミングであったりもするのです。