なぜコーチングが効くのか | メンタルを変え行動に導く。苫米地式コーチング

メンタルを変え行動に導く。苫米地式コーチング

過去に「おまえはダメだ」という評価を人から与え続けられてしまったために、自信喪失に陥ってしまい、本来できるはずなのに「私にはできない」と自分に自分の限界を与えてしまい、能力を発揮できず負のスパイラルから抜け出させずにいる人を助ける。
マンツーマンコーチング

なぜコーチングが効くのか

自己イメージの限界が、自己能力の限界


コーチングでは脳と心(マインド)の働きをわかりやすくお伝えするために、3つの大きな機能に分けて考えます。その3つとは、意識、無意識そして創造的無意識です。

私たちは普段、意識のみの働きによって選択や判断をいていると考えていて、無意識の働きについてコントロールされていることに気が付いていません。

しかし、無意識の部分に多くの能力を秘められていて、その機能は意識の2万倍以上のパワーとも言われているのです。



意識にある4つの機能


 意識には4つの機能があります。『認知・照合・評価・判断』です。


認知とは、五感を通して情報を認識することです。人間は五感を通した情報を、無意識のレベルで蓄積していきます。これが記憶です。


照合とは、情報を認識したときに、過去に同じような体験があったかどうか確認して、関連付けしようとすることです。「恥ずかしい体験」「悲しい体験」「痛い体験」などの強い感情を伴った体験は「情動記憶」として脳内に強力に記憶され、常に新しい情報と照合されます。


評価とは「照合」した結果、目の前の情報を自分の心に問いかけて、その答えを探そうとすることです。人間は常に、体験していることの可能性や価値を評価しようとします。


判断とは「認知」した情報を過去の体験と「照合」して「評価」したあと、それに対する自分の行動や姿勢を決定することです。人が何らかの判断をする場合は過去にどのような体験をしてきたかが決めていることになるのです。


ということは、無意識レベルで記憶されているものの評価を変えれば、判断自体を変えることができるということです。判断が変わりますので行動も変わっていきます。

コーチングではコーチがクライアントに対して、クリライアントが選んだゴールに導くためにここを変える手伝いをするのです。


自己イメージに従う「創造的無意識」


創造的無意識とは、無意識の中でも自己イメージに強く結びついたものを指します。

「自分はこういう人間だ」というその人のブリーフシステムが無意識化したものと考えればいいと思います。


  創造的無意識はその人に対して、自己イメージに見合った行動を強制的に取らせます。

「自分は営業向きな人間ではない、職人タイプだ」という自己イメージを持っているとします。ある日、「君もそろそろ営業をやらないか」と上司に言われたとします。上司から見れば一通り仕事は理解できているように思えたので、営業職にはちょうど良いと思えたのです。


しかし、このような場合「はい、わかりました」とはなりません。本人が人と話すことが苦手と思っているので、せっかくの昇給チャンスであっても、自分にはできないことの理由を上げます。話すことが苦手はずなのに、上司に一生懸命断るための話をしたりもします。最終的には健康を理由に配属変更を拒否したいり、家庭状況を持ち出して苦しまぎれのやれない理由を見つけ出します。


 なぜ、このようなことが起きるかというと、それは、人前で話すことがその人の自己イメージに合っていないからです。営業職という、自己イメージに離れた話が降ってわいたことで、創造的無意識がもとの自己イメージの状況に戻るよう、その人に働きかけているからです。そして現状を維持し続けようとします。

 


自己イメージを変えれば、パフォーマンス能力は上がる


 人間の選択や行動を変えるためには、人それぞれ持つ自己イメージを変えなければなりません。

意識的思考を変えることはもちろんですが、特に無意識、創造的無意識は、自分で持っている支配的な自己イメージを常に維持しようとしています。


 例えば、いま自分がどれほど優秀か、どれほど結果を出せるか、どれほど頭脳が高いか、どれほど行動できるかなどは、無意識と創造的無意識は、現在あなたが持っている自己イメージが壊れないように守ろうとします。あなたがとる無意識の態度、行動はすべて無意識・創造的無意識が自己イメージを守るためにとらせているのです。


 自己イメージの維持は、現状を維持することです。

ですが、現状維持は生物的には、とても重要なことです。


 なぜなら、現状からはみ出ることは、命の危険にさらすことになりかねないからです。環境の違う場所に放された動物は、体に合わない気温であったり、外敵でであったり、食べ物が得られなくなったりするかもしれないからです。生物にとっては、現状の外は常に危険と隣り合わせであり、死を意味するからです。生き抜くために現状に留まるべきなのです。



人間だけが矛盾を超えられる


 ですが、人間だけは、このような論理が当てはまらないのです。

人間は夢を抱き、その夢を実現すべき行動を取ろうとなんらかの行動を取るのです。そのための能力を得ることに、喜びを感じます。まだ見ぬ世界を見てみたいとか、どこにもない誰も考えたことの無いものをつくり出したいなど、飽くなき希望を抱きます。


 もちろん、人間も他の動物と同様に、生命を守るために現状維持をするシステムが働きます。その一方では現状維持では何も変わらないことを理解しています。

 どちらを選ぶかは、人それぞれの考え方次第です。でも今これを読んでくれているあなたはきっと、現状から抜け出す道を求めているはずです。

 その抜け出す道に最短で導くのがコーチングであり、そしてその役割を持つものがコーチなのです。