【新得ー富良野】根室本線を振り返るお話 | 北海道限定の鉄道ブログ

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 根室本線。根室って書いているだけに、当然根室まで伸びている線路なわけですが、起点は道央の滝川。今ではすっかり函館本線の途中駅の一つ、といった印象ですが、今でも人口のある帯広・釧路といった「道東都市」へのアクセスの分岐点でした。

 

 滝川から炭鉱で栄えた赤平・芦別を通り、昔からの観光地、富良野を経由して、線路はひたすら山を通り抜け、十勝平野の末端、新得へと抜けます。

 新得から先は、今でも道東への大幹線。清水・芽室・帯広・池田と街をつなぎながら、釧路へと向かいます。そして、根室本線という名前なのに、ここからは愛称が花咲線に変わり、厚岸なんかを経由して根室へ行く路線です。

 

 さて、そんな根室本線ですが、今では大きく分けると4区間…でしょうか、ここは人によって変わると思うので、筆者なら…と付けさせていただきます。

 

 一つは、観光地富良野へのアクセスルート 滝川―富良野間。一時期は、定期特急が1本も走らない線区なのに、夏になると3往復も特急が走る非常に特異な線区でした。(3往復って、旭川~稚内間の本数と一緒ですからね…)

 現在も1往復ですが、6月から9月くらいまで特急列車が走り、高い人気を誇っています。

 続いて、富良野ー新得間。ここが今回の廃線区間となるわけですが、思い返せば非常にイベントの少ない区間だったかも…。

 かつての特急急行街道の名残として、大きな構内を持つ駅が多くありますが、一方で目立つものと言えば「ぽっぽや」の幾寅駅くらい。東鹿越から貨物が出ていた頃はともかく、それ以降はキハ40かキハ150が行ったり来たりするだけ、盲腸線じゃないだけのローカル線区でした。ぶっちゃけ、ニセコエクスプレス等で毎年走った快速「優駿浪漫」や、「SLすずらん」「増毛ノロッコ」等が走った日高線・留萌線の方がにぎわっていた印象です。(もちろん、リバイバルの急行・特急や、狩勝ノロッコ、クリスタルエクスプレスでの臨時快速「みなみふらの」といった列車はありました ただ、毎年運転するものってなかったような…)

 第三区間は、新得ー釧路間。キハ283系導入に伴い、第三セクターによって最高速度130km/hの高速運転まで対応した、北海道では幹線の部類です(維持が難しい線区扱いだった気もしますが…)

 

 そして、第四区間が、普通・快速のみながら、元急行の「はなさき」「ノサップ」が爆走する花咲線区間です。

 

さて、そんな富良野ー新得間。もともと定期輸送には力が入っていて、富良野線直通運転による、旭川ー帯広間の快速「狩勝」なんかは、都市間バスを意識した優等列車となっていました。

 

さて…、この路線、既に書いた通りあまり用事が無くて来ていない線区だったり…。とはいえ、最後に乗ったのが2016年の6月で、東鹿越ー新得間が不通になる僅か3か月前だったりします。

 そんな、2016年5月の、東鹿越駅での列車交換。東鹿越駅は、貨物輸送の廃止以来、需要がほぼ皆無となっており、2017年3月のダイヤ改正で廃止になる予定でした。しかし、2016年9月に被災し、この駅から先が走れないとなり、そこで奇跡の廃止撤回。以後7年もの延命に至りました。

 もし、被災より先に駅が廃止になっていた場合は、金山駅が末端になっていたと思われます。金山~東鹿越~幾寅間は、金山ダム建設に伴い線路付け替えが行われており、廃線となるまで乗ることが出来たのはよかったんだと思います。こんな大絶景の区間を乗ったり・見たりすることが出来ましたので。

 

前のようにキハ150がやってくることは無くなりましたが、逆に今ではキハ40のカラーリングが首都圏色以外にも、一般色、宗谷急行色、紫水や、今は出張中?の流氷の恵み号など、バラエティ豊かなキハ40が走っています。

 

あと1か月。皆様悔いのないように、無事に走り切れますように。

 

 

ではまた次回です~(ノД`)・゜・。