億首川で自然観察をして
マングローブ林を一通り観て、
川沿いの道から歩きながら
ふと横の木を見てみると
小さな幼虫を発見しました。
イシガケチョウの幼虫でした。

最近の自然観察で何度か見かけている
こちらがイシガケチョウ。
↑は那覇の末吉公園で撮影したもの。

これは億首川と同日に
宜野座の漢那ダムで撮影したもの。
どんな幼虫がこの姿になるか。
蝶の変態って不思議で面白いです。
さて、次は幼虫の画像なので、
幼虫系や芋虫系が苦手な方は
そっと閉じてください。

これがイシガケチョウの幼虫。
イヌビワなどの葉を食べます。
蝶の幼虫って葉っぱを食べるけど、
成虫は花の蜜を吸うようになります。
幼虫と成虫で同じエサで競合せずに、
生存率をあげるためなんだとか。
食べるものも姿もまったく別。
全く新しい自分になって羽ばたく、
成長や希望の象徴だったりしますね。

サナギの中ってドロドロなんだって。
一度溶けてから姿を変えるって、
ほんと蝶っておもしろい。
一回溶けて身長180cmくらいの
スタイル抜群の美形になりたいな~笑
エレキングみたいな幼虫が溶けたら
これになるってもう意味が分からない。
こうして全く別の姿へ成長することを
「完全変態」といいますね。
生まれ変わるという意味で
蝶は輪廻転生や生と死の象徴だったり。
神秘的な色や模様の翅で飛ぶ姿から
美と自由の象徴だったり。
何かとモチーフに使われてきた蝶。
沖縄でも蝶は死者の魂の化身、
といういわれもあります。
紅型の模様にも用いられるし、
房指輪にも蝶が用いられるので、
古くから大切にされてきた
シンボルなのかなと想像します。
沖縄の方言で蝶は「ハーベールー」。
蛾も蝶もハーベールーだそうで。
日本の古語で蛾を意味する「ひひる」、
これがハーベールーの由来なのだとか。