東海道新幹線全通前には、新幹線に貨物列車を走らせる計画があった。
速度は旅客列車より遅いものの、在来線の貨物列車より早く荷物を運べるはずだった。
東京、大阪5時間半程度で結ぶ計画だったとこことだが、建設費の高騰もあって貨物は中止された。
旅客列車より速度が遅い為に、計画では深夜に運転を行う計画だったらしいが、
もしも実現していたら、夜間のメンテナンスや保線作業ができなくなるうえ
重量の重い貨物を運ぶことによる、線路や鉄橋、構造物の老朽化も大幅に進んでいたものと思われる。
また、在来線と線路幅が異なるため、貨物の積み替えなど時間的なロスも発生し非効率だ。
どこまで真剣に新幹線で貨物列車を走らせようと考えていたのか、怪しい部分もあるが
とりあえず、新幹線建設時に用意されていた、貨物新幹線の遺構がまだ残されているため、見学に行ってきた。
南茨木駅前には、東日本大震災の1年後、「サン・チャイルド」という作品が設置された。
太陽を右手に持った、防護マスクをとった子供の姿は、未来に向かい踏み出そうとしている姿を表現し
復興してゆく人に大きな夢と希望を与えるモニュメントとのこと。
歩いても10分程度なので、経費節減の為に今回は歩いた。
モノレールのホームまで上がって、モノレールを待って
駅について、また降りてくる事を考えたら、1駅乗るのは億劫にも感じる。
各社の倉庫や物流センター、中央市場などがひしめき合い
大型トラックが行きかう幹線道路を歩かなくてはならない。
南茨木から歩くこと30分、ようやく摂津市鳥飼に到着した。
鳥飼といえば、新幹線車両基地も7ある。道路からでもチラッと見ることができるが、
新幹線線路上に一部2重の高架ができており、ここから貨物列車が
貨物基地へと向かう分岐点になる予定の場所だった。
新幹線ですと、一瞬で通り過ぎてしまうため、乗りながらでは
よほど注意していないと、気づかず通過してしまうと思う。
鳥飼基地はよく見えるのでわかるが、ここは、本当にわかりにくい。
東海道区間で新幹線の本数も多く、撮影は簡単だ。
よく、50年間残っていたと思うが、もう間もなく取り壊されるらしい。
一度も使われることなく取り壊すなんて、勿体ない気もするが
今更貨物列車なんて、到底無理だし、致し方ない。
すぐ近くの物流拠点とそれほど離れていないにも関わらず
この辺りだけ、ぽっかりと自然が残されていた。






