劇場で観た映画の感想
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オペラ座の怪人

この作品は本当に音楽が心に響くというか音楽で心模様を表現するのが凄いです。
ミュージカル映画の中には飾り程度の役割しかしていない作品もあるけど、この作品は音楽に乗せて語る言葉が迫力があるんですね。
アンドリューロイド・ウェバーはミュージカル作品の音楽を作らせたら天才的ですね。
舞台化の名作の完全映画化ということで多少の危惧はありましたが、見事に映画化していて素晴らしい音楽と映像美を堪能できました。

エイプリルの七面鳥

ママの為に作る最初で最後のディナー

これは映画のキャッチフレーズですが、キャッチフレーズから想像するお涙頂だいの作品ではないのです。
笑い・交流・ヒューマン・これらが日常という空間に凝縮されているのです。
特にところどころ出る軽妙な笑いが面白いです。
その為に演技やストーリは日常の空間で進行していますが、嫌味のないオーバーエキスプレッションになっています。

スラム街のボロアパートで黒人のボーイフレンドと住むエイプリル(暦ではなく人の名前)は母親から駄目娘扱いされていて母親に対していい感情を抱いていなかったが母親が癌で余命幾ばくもないことを知ると母親を含めた家族全員をエイプリルのアパートに招いて七面鳥の料理をご馳走することになった。
しかし料理は下手糞・おまけに七面鳥の料理に必要なオーブンが故障してアパートの隣人に助けを求める。
この交流が面白いのです。
親切な黒人夫婦・理屈屋の若い男・英語が出来ない中国人家族・スラム街のアパートには様様な人種が混在していたが共通しているのはみんな優しかったということです。

この映画には様様な登場人物がいます。
しかし多くはアパートに隣人・エイプリルの家族です。
その中で笑いの面で引き立て役になっていたボケた役を演じていたおばあちゃんです。
上手にぼけて笑いを引きたてるのですが、その後に一人笑いするのがいいんですね。

同管理人の楽天広場の日記から抜粋

ネバーランド

現実は必ずしも美しくない!ときには残酷!
それでも人は美しいものに憧れる!
ピーターパンの作者は作品を酷評されていた。
その時一人の少年と出会いやがて家族のように親しくなっていく。
それが有名な童話の「ピーターパン」のモデルになっていく。
本当は家族からクレームがあって完全に正確な事実ではなかったそうです。

作家にとって作品は必ずしも実在の話ではない!
しかし少なくても心のノンフィクションであるのは間違えないと思います。
「ピーターパン」の作者を演じるのはジョニーデップ!
繊細な役柄が相変わらず似合います。
少年の母親を演じるのはタイタニックで有名になったケイト・ウィンスレットです。
「ピーターパン」の作者と家族との交流を描いている作品だけど最後の方では静かに胸が熱くなっていきます。
大感動する映画ではありませんが、単なる娯楽映画以上のものを求める人には面白いと思います。
映画の中でネバーランドという言葉が何回か出てきますが、それは空想の世界なんだろうけど、癒しが伴う空想の世界なんだと思います。
原題は[FINDING NEVERLAND]で直訳すれば桃源郷のような世界を探し求めてになるのかな?
この作品の製作者が描きたかったのはそれだったのだと思います。
信じること!夢を抱くことで現実の辛さを癒していく!

ほっとする作品!心が癒される作品
僕のこの作品に対する情感的な感想です。
管理人のサイトの楽天広場の日記からの抜粋です。

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

宗教が異なりしかも年齢も離れているイブラハムおじさんとモモの交流を描いているのだが前半では確かに宗教間の対立という重たい問題を淡々とした展開ながら丁寧に描いていた。
しかし後半に二人で旅行することになるのだが、そこらあたりから展開が雑になってしまい、いつのまにか終わってしまったのが残念でした。
私的には後半にイブラヒムおじさんの回想シーンがあってもよかったのではないかと思います。

ターミナル

この映画の感想はストーリよりもテイストで伝えた方がいいのではないかと思い、個人的なテイストを伝えたいと思います。
夢物語で現実にはありえない!このことは観客も知っている!
しかし、ほのぼのした気分になれる。
これが正直な僕の映画への感想です。
ストーリはインターネット上で閲覧できるので書く必要はないと思いますが、簡単に書いてみます。

空港に着いたトムハンクス演じる主人公だったが、入国することは出来なかった。
何故ならば彼の祖国に革命が勃発して彼の持つパスポートが無効になったからです。
事態が落ち着くまで空港内で暮らすことになる。
素朴で正直な主人公だったが、言葉がわからないせいもあり、空港内でトンマな事件を起こす。
法律に触れるような事件ではなかったが、入国管理局の局長は彼の行動が疎ましかった。
しかし素朴で正直な主人公は空港内で仲間を見つけて信頼を得ていく。
そして恋もする。
最後でニューヨークに着た目的を果たした時は主人公は満足そうな顔をしていましたね。

ベルヴィル・ランデブー

ほとんど台詞のないアニメだけどこの作品に台詞は不必要とも思えるほど物語に吸い込まれていく。
おばあちゃんのたくましさと孫への愛情は表情と動作だけで十分理解できる。
ところどころ流れるスイングジャズも凄くいいです。
大人向きのアニメかもしれないです。
アニメという枠を超えた作品かもしれないです。

五線譜のラブレター

コール・ポーターの自伝的なミュージカルです。
コール・ポーターの半生をミュージカルと交差させて描いています。
かなり古い音楽家で年輩の方の鑑賞が多かったです。
たぶん年の頃は50代か60代だったかもしれないです。
勿論若い人もいましたが、半数は年輩の人だったようです。
ガンガン宣伝している作品ではなかったけど、初回の上映から満員状態でした。
同じくミュージカルの大作の「シカゴ」という作品がありますが、勝るとも劣らない内容でしたね。
単なるラブストーリ・ミュージカルではなくてコールポーターを通じて人生そのものを描いています。
yahooのレビューを見ていても満点の5点をほとんどの人がつけていましたので観にいきましたが、本当に素晴らしい作品でした。
効果的な音楽のシーンは本当によかったです。
それも半生の時代に合わせてミュージカルの映像が微妙に変化しているのを気付きました。
ミュージカル映画は以前はよくありましたが、今回の作品は久々のミュージカル大作でしたね。
観ていて楽しい気持ちになると同時にくどくなくさりげなく描いているコール・ポーターの半生は彼のことを知らない人でも面白いと思います。
実は僕も彼の音楽は何度か聴いているのですが、あまり彼のことは知りません。
それにしても口コミであまり宣伝していない映画が注目されるのは映画ファンとしては嬉しいです。
でもこんな作品こそ本物で後に残っていくんでしょうね。
若い人にとっては、もしかして面白くない作品かもしれないけど、音楽が好きな人にとっては間違えなく秀作
映画そのものの完成度は文句なしに満点です。

このレビューは管理人の別サイトの楽天広場の日記から抜粋しました。

バッドサンタ

ブラックユーモアーとコメディーの枠に収まらない作品です。
最後にはじーんときました。
駄目サンタは女好きでさけび足り浸りで本職の金庫破りの腕も落ちてきた。
クリスマスシーズンに扮するサンタ姿でも金庫破りの情報を手に入れていたが
子供たちの前で下品な言葉を連発して子供たちにもバカにされがちだった。
そこで知り合ったふとっちょの子供と知り合い、子供の家に同居するようになった。
子供には両親がいなかった。
臆病者の子供だったが心優しく純粋な子供だった。
その交流を通じてバッドサンタは立ち直ると思われたが益々駄目サンタになっていく。
しかし最後にどんでん返しがありました。

笑いの大学

一部の隙もない映画の形容詞を与えたい完成度の作品です。
私的には三谷幸喜の最高傑作だと思います。
笑いを憎む検閲官と笑いに命をかける喜劇作家は検閲室の中で笑いの議論を
繰り返す。
しかし時は戦時中!検閲官はお国の為に役立つ作品しか認めたくはなかった。
しかし喜劇作家は諦めなかった。
二人の友情が昇華した瞬間は気劇作家に徴兵命令が出た時の検閲官の言葉だった
のかもしれない。
単なる喜劇作品ではない!感動する場面もある。
映画化は不可能と言われていたが見事な映画化でした。

ピエロの赤い鼻

学校教師の父親は休みになるとピエロに扮して人々を楽しませていた。
その様子は息子には屈辱的なことだった。
凄く恥ずかしかったのだ。
しかし父親がピエロに扮して人々を笑わせるのは理由があった。
息子はその理由を父親と共にナチス時代の戦時中を生きた同僚から
聞く。
それはとても人間味溢れる話だった。
そこでピエロに扮する理由もわかったのだ。

不必要なフランス映画らしい理屈もなくストレートに表現している。
芸術性と大衆性を兼ね備えた文句なしの傑作