エイプリルの七面鳥 | 劇場で観た映画の感想

エイプリルの七面鳥

ママの為に作る最初で最後のディナー

これは映画のキャッチフレーズですが、キャッチフレーズから想像するお涙頂だいの作品ではないのです。
笑い・交流・ヒューマン・これらが日常という空間に凝縮されているのです。
特にところどころ出る軽妙な笑いが面白いです。
その為に演技やストーリは日常の空間で進行していますが、嫌味のないオーバーエキスプレッションになっています。

スラム街のボロアパートで黒人のボーイフレンドと住むエイプリル(暦ではなく人の名前)は母親から駄目娘扱いされていて母親に対していい感情を抱いていなかったが母親が癌で余命幾ばくもないことを知ると母親を含めた家族全員をエイプリルのアパートに招いて七面鳥の料理をご馳走することになった。
しかし料理は下手糞・おまけに七面鳥の料理に必要なオーブンが故障してアパートの隣人に助けを求める。
この交流が面白いのです。
親切な黒人夫婦・理屈屋の若い男・英語が出来ない中国人家族・スラム街のアパートには様様な人種が混在していたが共通しているのはみんな優しかったということです。

この映画には様様な登場人物がいます。
しかし多くはアパートに隣人・エイプリルの家族です。
その中で笑いの面で引き立て役になっていたボケた役を演じていたおばあちゃんです。
上手にぼけて笑いを引きたてるのですが、その後に一人笑いするのがいいんですね。

同管理人の楽天広場の日記から抜粋