もうすぐ世に出る、第2作目について、
ブログ読者のみなさまに先がけて
その誕生までのストーリーを語るシリーズ。
すごい本を生み出すために
どんなアイデアを盛り込んだのか、
順番にお話ししていきます。
ーーー
●やさしい単語を全く使いこなせていなかった。
学校、受験英語では、
どんどん難しい単語を大量に覚えていきますよね。
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英単語の語源図鑑
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語源図鑑のような本が大ヒットするのって
まさに読解英語が重視されている
日本を象徴していると思うのですが
やさしい単語を自分で使いこなす前に
ひたすら難しい単語を詰め込んでいく
これが今までの日本の英語教育のやり方です。
これを、たとえるならば.........
目玉焼きの味は、、もうわかったでしょ?
次はトリュフとか、ザーサイとか、のどぐろとか
珍味、めずらしい素材をたくさん手に入れて、
もっと複雑な料理の味わいをどんどん味わってみましょう。
こんなイメージ。
だけど、本当にすべきことは
卵さえあれば、目玉焼きだけでなく
スクランブルエッグも、オムレツも、
ケーキも、チャーハンも
茶碗蒸しも、煮卵もいろいろ作れるわ。
もっと卵を使って
いろいろな卵料理をとことんつくってみましょう!
......これです
こっちが目指すべき方向性。
そして、卵を使って
色々な料理を作れるようになるためには
なにが大事か、、、わかりますでしょうか?
ーーー
●卵の偉大な力
1、熱で固まる
一般的にどんな食材のタンパク質も加熱によって固まるが、
卵は肉や魚と異なり液状のタンパク質というのが珍しい。
これによって、どんな食材や調味料とも馴染みがよく、
旨みやおいしさを閉じこめられる。きちんと固めるには黄身は68℃以上、
白身は73℃以上の加熱が必要。水や砂糖が入ると固まりにくく、
牛乳や塩が入ると低い温度でも固まりやすいそう。
2、泡立つ
卵白は撹拌すると泡立つ特徴をもつ。
これがおいしいスポンジケーキやふわふわのシフォンケーキを作ることのできる理由のひとつなのだが、泡立つのはタンパク質のちからだという。特に卵白のタンパク質は、水と馴染みやすい性質と空気と馴染みやすい性質があり、撹拌することによってこの2つの性質があわさって泡をつくるのだそう。この特徴によって、ふわふわの食感や弾力感、舌触りなどを生んでいるのだ。
3、乳化する
水と油は異なる性質をもつため混ざり合うことはない。
この混ざり合わないものを混ぜるのが乳化力。
マヨネーズに代表されるように卵は乳化力によってあらゆるものを均一に混ぜることができる。
特に卵黄の乳化力は優れており、いろんな食品の乳化剤として使われている。
人間が味を感じるのは、舌の味蕾(みらい)という部分で、ここから味覚神経に伝わりおいしさを感じる。油の粒は大きく、味蕾に入ることができないため、乳化することによってコクや濃厚な味わいを長く感じることができるのだ。
参考文献(https://umekiki.jp/mekikilibrary/detail.php?library_id=433)
簡単にまとめると、、、
●卵は液状のタンパク質というのが他にはない特徴
●泡立つことで生まれる新たな食感
●乳化によって味にコクが生まれる
そして、いろいろ卵料理に
自分でアレンジするためには、
【卵の特徴を理解すること】
これが大事ですよね。
ーーー
●英会話もまったく同じ
というわけで、、、そういうことなのです。
たとえば、go
学校ではgo="行く"
と日本語で習いますが
goの本質は行くではありません。
【離れていく】
これがgoです。
この本質、特徴をつかむことができれば、、
goひとつで
前方に進む
行く
及ぶ
続ける
継続する
作動する
進展する
達する
流通している
意見などが通る、
承認される
物が売れる
費やされる
離れて行く
去る
消えていく
これだけのことが言えるようになります。
さらに前置詞を使って......go outだと
外へ出る
出掛ける
出て行く
出歩く
働きに出る
デートする
交際する
付き合う
公にされる
発送される
放送される
郵送される
送られる
伝えられる
伝達される
投資される
機能しなくなる
ブレーキが利かない
火・明かりが消える
消灯する
立ち消えになる
気を失う
意識を失う
死ぬ
すぐに寝入る
電話が不通になる
人気がなくなる
流行しなくなる
終わる
敗退する
負ける
退陣する
潮が引く
心が引かれる
かわいそうと思う
最後の札を出す
go onだと.......
進み続ける
継続する
起こる
発生する
時間がたつ
作動しだす
始める
受け始める
登場する
機能させる
存続する
まい進する
うまくやっていく
どうにかやっていく
やりくりする
仲良くやる
暮らして行く
暮らす
しゃべり続ける
小言を言い続ける
まくしたてる
ガミガミ言う
いつも不平を言う
うるさく言う
名簿に載る
頼りにする
近づく
世話になる
救助を受ける
関心を持つ
気に入る
放送される
どうですか??
これがネイティブがやってることなんです。
"go=行く"というのも、
離れるというコアイメージが生み出した
ひとつの意味にすぎないのです。
つまり、基本動詞に対して
前置詞を組み合わせることで
多彩な意味を生んでいるということ。
わざわざ他の食材を手に入れなくても
(新しい単語を手に入れなくても)
すでに冷蔵庫にある卵で
(すでに知っているgoで)
これだけのことが言えるのです。
ーーー
●基本単語のコアイメージを理解する
自由に単語を使いこなすためには、
簡単な単語が持つコアイメージの理解を深めることが
絶対に必要です。
........いやいや別に、、、
すでにTOEICで8000個の単語覚えてるし。
別に難しい単語を使いこなせた方が、よくない?
そう思われるかもしれません。
しかしなのです。
もしもネイティブが、
goのような簡単な単語を使いまくって
会話しているとしたら。。。
ネイティブが、
難しい単語をあえて使わずに
会話しているとしたら。。
そして、結論を言ってしまいますが
ネイティブの日常会話 (話し言葉) は
ほぼ基本単語だけで成立しているのです。
なぜ、そんなことが可能か?というと
先ほど説明したとおり、
1、基本動詞は原料、抽象度が高い。 (いろいろな料理に変化できる)
2、前置詞との組み合わせで、多彩な意味を生み出せる
これなんですよ。
これが
基本単語と前置詞が生み出す魔法であり、
話し言葉の正体です。
というわけで.....
まずは
【基本単語への理解を徹底的に深める】こと。
これこそが
スピーキング、リスニングを攻略する
大きな大きなカギであると思い
......僕はある試みをスタートしました。
明日に続きます。
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