もうすぐ世に出る、第2作目について、
ブログ読者のみなさまに先がけて
その誕生までのストーリーを語るシリーズです。
昨日書いたように、次に作る本は
1.自分が欲しい、使いたいと思う本。
2.今までにみたことのないすごい本。
この2点は絶対にはずせない。
という結論にたどり着きました。
ーーー
●海外ドラマをみてて思うこと
海外ドラマをみていてとにかく思うことは.....
【簡単な単語がセリフの骨格をつくっている】
ということ。
FRIENDSやSATCなどの
シットコム、ラブコメをみれば
誰もが納得してもらえると思います。
ところが、
"海外ドラマはたった350の単語でできている"
の本を出したときに
80%が350個でできていても、
結局残りの20%がわからなければ理解できない。
結局マイナー単語こそが問題だ。
というような意見もいただきました。
たしかに、20%の単語がわからないと
推測して内容を理解するのはなかなか難しいし
その意見にも一理あると思います。
しかし、、、、
そんなのは本当の問題ではない
僕は確信していました。
たとえば、
●It was good running into you today
●I could have had you if I wanted you
●I don’t know how you put up with it.
●I'm sorry I went out with him when I knew you liked him.
●You know you never end up where you thought you wanted to be.
●They don’t know we know they know we know.
●I want you to want me to want to have your grandkids.
これ、、、
なかなか難しくないですか!?
誰がみても単語はアホみたいに簡単。
ぜーんぶ海外ドラマで実際に使われているセリフです。
ほぼ全てが上位350個の単語で構成されています。
しかし、僕にはこれらの意味が
なかなかわからなかったのです。
全部簡単な単語にもかかわらず。
つまり、
本当の問題は.....
【350個の中学単語をちゃんと理解できていなかった】
こっちです。
オリラジのあっちゃんも言ってましたが(→こちら)
350の単語だけで会話してるってことは
すなわち、
350個を組み合わせることで、
多彩な意味を生み出しているということ。
run intoの意味わかる?
come overの意味わかる?
go out withの意味わかる?
come up withの意味わかる?
make out の意味わかる?
僕には全くわかりませんでした。
語彙力がないことが問題ではなく
そもそも知ってる単語への理解が浅すぎる
........これが問題だったのです。
ーーー
●中学レベルの単語がわからない3つの理由。
先ほどのセリフが理解できないと感じるのには
会話英語ならではの
3つの理由があります。
1つめは、
【主語だらけの複文】
They don’t know we know they know we know
こういうやつですね。
ブログでも昔、とりあげてきました。
自分フィルターとして紹介してきたものです。
think thatとかknow thatのような
ドラマに出てくるものは
自分の頭や心の中をいうのに
私の認識の中にある、あなたの認識の中にある、彼の認識
...と、マトリョーシカ人形のように連結していくのが特徴です。
その結果、
主語だらけの複雑なセリフになりますが
knowやthinkのように
自分の認識や見えない考えをいうのが、
日常会話の中心なので複文がとにかく出てきます。
◼️
2つめは、、、助動詞。
I could have had you if I wanted you
どうですか?
これも中学校で習うものですが、
パッと意味がわかりますか?
実は、助動詞をあやつることで
空想を語ることができるのです。
しかし、
学校では形式的なことしか習わず、
過去分詞、仮定法過去、仮定法過去完了とか
謎の呼び名をひたすら教えこまれた一方、
助動詞とはなにか?その本質は一切教わりません。
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そして、この本の核となるのが3つめ、、、
【句動詞】
さっきもお話しした
run into
come over
go out with
come up with
make out
こういうのですね。
これも日常会話でアホみたいに出てきます。
僕は勘違いしていたのですが
イディオム(慣用句)とは全く違います。
イディオムは
a piece of cake→簡単にできること
のように、知らないと意味がわからないものです。
一方で、句動詞は、、、
ただの話し言葉。
気の利いた言い回しではなく、
カジュアルでわかりやすい言葉です。
日常英会話は
簡単な動詞と前置詞の組み合わせで
いろいろなことを表現する特徴があるのですが....
学校でもほとんどフォーカスされていないので、
日本人にとっては超絶に難しく感じる部分かと思います。
というわけで、、、
●複文
●助動詞
●句動詞
日常会話においては、
この3つが本当に本当に本当に重要だということに
10年近くドラマの英語を見続けて、気づくようになりました。
『海外ドラマはたった350の単語でできている』
で書きたかったメッセージは
350の単語が80%だから、中学レベルの単語でOK
だけでなく
あなたは350の単語を、
本当に本当に使いこなせますか ?
これです。
僕らに本当に必要なのは、、、
冷蔵庫にあるもので
美味しいものを何でも作れる能力。
しかし、
素材はぜ〜んぶすでに持ってるけど
僕らはその正しい調理方法を全然知らない
ということなのです。
それを可能にするための
やさしい単語だけで
美味しいセリフが作れる
魔法のようなレシピ本。
そんな本がもしあれば.....
それは喉から手が出るほど欲しい
僕はそう思ったのです。
明日に続きます!
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