不楽是如何 -238ページ目

調査のお仕事

最近、土地取引にからむ土壌汚染調査の仕事がなくなってきています。

 

私たちは、基本的に土地の売買時に調査に入ることが多いので、私たちの

仕事が無いということは、それだけ土地の動きが止まっているのでしょうね。

 

不景気になると、工場等の閉鎖に伴う調査の依頼が多くなるといわれています。

ただし、不景気で工場を閉鎖するわけですから、予算も限られてきます。

 

ましてや、汚染が見つかった時の対策費なんて・・・

 

うちは対策工事のお仕事もやっていますので、他社の実施した調査結果を見せられて

対策工事費の見積の依頼が来たりします。

 

中には、明らかに調査結果を改ざんしているような資料も見受けられます。

 

ココだけの話ですが、先日、某所の指定区域が解除されました。

調査結果の報告書を見ると、地下水汚染が確認されていました。

通常、地下水汚染が確認されている指定区域の場合、土壌汚染の除去後、

2年間の地下水モニタリングを経なければ指定区域は解除されません。

 

何でだろ?

 

当該自治体に情報開示の請求してみようかな。

理由が分かるかも。

 

土壌汚染についての世間の認知度

テーマを色々と分けたのにもかかわらず、仕事のテーマでの書き込みです(笑)

 

東京近辺にお住まいの方には築地の豊洲移転なんかの問題で結構知っている方もいらっしゃる

と思うのですが、まだまだ問題の認知度はあまり高くないようです。

 

やはりわが身に振りかからないとなかなかねえ。

 

知らない人のイメージでいくと、「土壌汚染」というのは「豊洲」とか大昔にあった「イタイイタイ病」に

なってしまうのでしょうかね。

 

それはおいといて・・・

 

今の土壌汚染問題で最も大きなウエイトを占めるのが、土壌汚染がその土地に存在することによる

土地価格の目減りの問題、いわゆる「土地汚染」です。ですから、仕入れた土地に土壌汚染があると

不動産屋さんは非常に困ります。

 

確かに、「イタイイタイ病」は健康被害が出ました。でもそれは、カドミウムで汚染された土地で収穫された

農作物を経由しての健康被害です。

 

ちなみに、豊洲の報道で環境基準値の何万倍の汚染というのは、そこの地下水を70年間摂取する

観点から決定された基準値のことですから。

 

日本では、今のところ汚染土壌の直接摂取及び地下水経由摂取による健康被害については

深刻な被害が出た事例というのが無いみたいです。(汚染土壌を原因とした地下水汚染については

最悪、飲用をやめるという消極的な対策方法もありますから)

 

アメリカ等では本当に汚染土壌の上で生活した人々に健康被害がでるような事件がありました。

ですから、結構、欧米の方がこの問題に対する認知度は高いのではないかと。

 

こんな、まとまりの無いことを書くのは・・・

この辺の認知度があまり高くないところが、私の会社が一応存続している一つの要因でして・・・

 

素人相手だと強いですよ。

 

ですから、私は、私のお客さんにいつも言います。

「私の言っていることの妥当性を確かめたかったら、同業者2~3社に同じような質問をしてみれば

いいですよ」と。

 

決まりがあるようで無いような業界だからこそ、同業他社の目と言うのは非常に重要です。

 

またまた、まとまりの無い文章になりました。まだ、ビール3本目なんだけどなあ(笑)

近況

最近、仕事が減っていますねえ。

 

何しろ土地が動きませんから、調査の依頼もほとんど無い状況です。

 

3月、4月はほとんど仕事が無いままゴールデンウィークに突入しそうです。

 

私自身の売上げからいくと、半期で25%ぐらい減ですね。

 

次決まってる仕事も6月からだし。

 

だからといって焦ってはいけません。

 

うちは一応工事もやっています。

 

ただの掘削除去屋ですけど。原位置浄化なんて、まだまだウチは甘い。

 

土壌汚染対策法の改正で、「土壌汚染処理業」というのが新設されます。

 

いくら安いからといって、土壌汚染処理業を取れる見込みの無い処分場に搬出しようと

 

している人がいます。

 

遅くとも来年4月から改正土壌汚染対策法が施行される見込みです。

 

「規制がかかるまでにできるだけ儲けておこう」

「規制がかかるまでに体制を整えよう、改正土対法の先を見据えよう」

 

会社の延命なら前者優先です。

ただ、先は長い。あと何十年か仕事せにゃいかんのに。

その場しのぎであと何十年、仕事はしたくありません。

いくら立場が悪くなろうが私は後者で行こうと思います。

 

以上、出勤前の愚痴でした(笑)

分析屋の話

結構ブレるんですよねえ。土壌の分析値って。

 

私は分析屋じゃないから、専門ではないのだけれど。

 

普通の分析屋は3回分析をかけて、その平均値をとったりして報告値とします。

 

結局、溶媒抽出したものを分析にかけるわけだから、土壌そのものの不均一性、

 

物質の分布の不均一性等が原因で結構バラけるんですよねえ。

 

最近は、分析の単価も値崩れして、きついみたいです。

 

中には、とんでもないぐらい安い金額で営業に来る分析屋さんも来ます。

 

そういうところは大抵、1回の分析値を報告値とするようなところが多いようです。

 

あまり、「安い」というのもなんかなあ・・・

 

土壌の分析について質問してみると、たいして知識の無い所もいます。

 

とりあえず、問題意識を持って仕事していない分析屋は、いくら値段が安いっていっても

 

あまり使いたくありませんねえ。

法改正案通過

土壌汚染対策法改正案が、昨日、参議院で可決されました。

 

土壌汚染のリスクとはなんぞや?

 

「健康リスク」より「土地の資産リスク」の方が先行している現状で、

 

もう少し啓発活動を行ってから議論を深めて行けば良かったのではないかと思います。

 

豊洲については「反対運動」に土壌汚染が利用されている感も無くはありません。

 

マンションなんかでも「建築反対」の理由に土壌汚染が利用されているケースもあります。

 

私も、民間企業の立場から、「土壌汚染のリスク」について、少しでも皆さんに知ってもらえるように

 

努力して行きたいと思います。

 

短いですが、今日はこの辺で